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アメリカは育休が短い!近々出産予定のワーママが復職を見据え心がけようと思っていること。

第二子出産に当たり、今回初めてアメリカ企業の育休制度を利用する予定だ。日米の制度の違いに触れ、アメリカのワーママたちと交流をする中で、出産後に心がけようと思っていることを以下に纏めてみたい。


アメリカの産休・育休制度

まずは、ごく簡単にアメリカと日本の制度の違いをおさらいする。

■連邦・州の制度

アメリカの場合、連邦レベルでは、一定条件を満たす労働者に対し、妊娠・出産・育児の為に年間12週間の無給休暇を付与することが定められている。また、これを補完する形で、州によっては有給休暇を付与する制度を設けている(年間最大付与日数・適格要件・所得保証率などは州ごとに異なる)。

一方、日本の場合は、産前6週間・産後8週間(双子の場合は産前14週間)の産休に加え、子供が1歳(最長2歳)になるまでの育休取得及びその期間中の給付金支給が国で制度化されている。一定条件を満たす労働者に限る点は留意が必要だが、アメリカに比べると期間・条件面共に相当手厚いと言える。

■会社の福利厚生

国や州の制度に加え、アメリカでも日本でも各企業や組織が独自に整備する産休・育休制度が存在する。私の知る限り、アメリカで1年間育休を取れる企業は極めてまれ。福利厚生が充実していることで有名な大手テック企業の提供する4-6ヶ月の有給育休がかなり恵まれた部類だと認識している。

尚、私の勤め先(ある程度の規模に成長したスタートアップ)は一定条件を満たす社員に12週間の有給育休を提供している。日本の感覚からすると短いが、育休中ベース給与が100%支給されること、企業文化的に戻る場所が無くなる心配をせず済んでいることを思えば、労働者として守られている方だ。

アメリカでは連邦や州が最低限の制度を整備してはいるものの、適格要件を満たせず十分に休暇を取得出来ない人、あるいは、無給状態となり金銭面の不安を抱く人たちが想像以上にいることを考慮すれば猶更である(有給育休にアクセスのある民間労働者はアメリカ全体の27%程度と言われている)。

■ワーママたちの思い

アメリカのワーママを対象とした幾つかの調査結果を見ると、より長く育休を取りたいと考える女性は多いようだ。育休後、前向きな気持ちで職場復帰を果たしている女性も勿論周りにいるが、収入確保の為、職を守る為、などのやむない理由により短期間で仕事に戻る人も少なくないと言う。

心身共に十分回復出来ていない状態で復職せざるを得ない場合があることに加え、職場における搾乳問題、高額な保育費、幼いわが子と十分時間を過ごせないもどかしさなど…アメリカのワーママも多くの悩みを抱えながら日々奮闘している印象だ。  

そして、育休が短い以上、これを前提に自分にとって持続可能な生活設計を模索するしかない。周囲のワーママから日々貰っているヒントも念頭に、私が心がけたいと考えていることを次に整理してみる。

育休が短い!どう舵取りするか

■自分を大切にする

あえて、これを一番最初に挙げてみる。周囲のワーママたちを見て思うのは我慢しすぎないということ。自分自身が心身共に健康でないと、パートナーや子供に対し心の余裕を持って接することは出来ない。なので、忙しくても自分がリラックスする為の時間を意識的に確保したり、出来ていないことではなく、出来ていることに目を向け自分を労ったりと、アメリカのワーママは自分が元気でいる為の工夫をしている。

子供が二人に増え、職場にもすぐ復帰となれば、益々忙しくなることが容易に想像される。が、私も自分を大切にすることを忘れずにいたい。そして、自分の時間を作ることに罪悪感を持たずにいたいと思う。

■ストレスを最小化する

アメリカのワーママは家事・育児に関して「こうあるべき」論で動かない。ストレスを最小化する為ならお金をかけて第三者にアウトソースすれば良いと合理的に考えている。そして、周囲のママたちに限れば、私だったら「今の収入を考えるとそこまでお金を使うのはもったいない、自分でやるか…」と思うような額でも、期間限定と割り切って使っているように見える。

家事・育児のストレスは夫婦間のギスギスや子供に対するイライラなどの形で家族の時間に現れてしまう。これを避ける為にお金を使うのは一つの考え方だ。わが家では、第二子を迎えるに当たり、まずは優先的に取組む家事・育児とその分担について改めて夫と話してみようと思う。頑張る部分を限定するだけでもストレスの軽減に繋がるからだ。その上で、必要に応じて外部サービスの利用も検討していきたい。

■無理のない目標を立てる

私の周りにはキャリアと子育ての両立に意欲的なワーママが多い。けれど、何だか肩の力は抜けているように見えるので不思議だ。実際には夫々に事情があるのだろうと思う。が、肩の力を抜くという部分に着目し、自分に出来そうなことを考えてみると…それは完璧を目指さず、無理ない目標を立てることのような気がしている。

私は育休後に仕事で挑戦してみたいことがある。子育てに関しても、息子とこれから産まれてくる娘の為に、これだけはやろうと考えていることがある。目標を立てることが好きな私だが、しばらくは無理のないペースと、上手くいかないことが起きてもガッカリしすぎないことを心がけようと思う。

短い育休を経て新たな両立生活を開始するこのライフステージは、もがいて当たり前なのだ。気負わずにやっていこう。

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