見出し画像

一言で言えば「地獄」

また今日、本を読み終えました。

本の感想を書くのは久しぶりですね。

今回読ませて頂いた本はこちらです。

湊かなえ著「豆の上で眠る」です。

いきなりですが、皆さんは家族ともし血縁関係が無かったらどう対応しますか?

そんなこと想像もしたくないですが、受け入れられない方が殆どではないかと思います。

私も受け入れられないと思います。

恐らく家出します。無職でも。

それが伏せられる年月が長ければ長い程、明かされた時のつらさは容易に想像できると思います。


この作品は、本ものの家族に翻弄される主人公の様子が描かれています。

主人公はとある町の出身の大学生。

主人公には2つ年上の姉がいて、小さい時は仲良く暮らしていました。

そんなある日、主人公が小学1年生の時に姉が失踪する事件が発生します。

月日は流れ、姉は無事に保護されましたが、主人公は違和感を覚えます。

「この人は本当にお姉ちゃんなのか?」と。

その疑いを持ち続け、実家に帰省したタイミングで過去の出来事の真実が明るみになり、主人公に絶望が広がります。

大まかな話の流れはこんな感じです。

タイトルの通り、一言で言えば地獄です。

ネタバレになっちゃうので詳細は書きませんが、まあエグいですね。

1ひねりも2ひねりも加えられた展開から目が離せませんし、途中で張り巡らされた伏線回収もお見事でした。

湊さんの作品は前に初めて読んで、
「ああ、こんな作風なんだー」って
分かったので、今回も読ませて頂きましたが、絶望のさせ方が異次元だなと改めて思いました。

私も昔小さい時、母方の叔父さんに
「お前は橋の下で拾われたんだよ」って捨て子設定されたことがあったなーって思い出しました。(もちろん叔父さんの冗談です💦)

本ものの家族って何なんでしょうね。

興味ある方は是非、読んでみてください。


おわり。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?