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懐かしい冬

雨上がりの夕焼け空がとてもキレイで、秋の気配を感じる。


いつもなら地面から、アスファルトが焼けたように込み上げてくる熱気も、雨が降ってやさしく、風が心地よい温度になっている。


歩くと、小さな季節の変化に気づけるんだとうれしかった。



歩くにはちょうどいい時間帯だなと思った午後6時半。きっと各家庭では、晩ご飯のしたくに追われてる時間帯なのだろう。


わたしはひと足先に晩ご飯のしたくを済ませ、こうやって歩いている。


夕焼け空に目を細めながら、いつもより人通りが少なくなっている道を歩きながら、いつものように自分との時間を過ごしていた。


小さな秋の気配を感じながらふと思い出す。


体が空気の冷たさを感じブルブルっと震えながらコタツに足をすべらせる。その瞬間が大好きだったことを。


自然に「ふぅ〜」っと吐息がもれ、コタツ布団を肩まで乗せ、暖かさを独り占めしながら、カゴの中の冷えたみかんを食べ、テレビを見ながら笑うひととき。


家族が「寒い寒い」といいながらコタツに入ってきて、冷たい足をくっつけてきた日にゃ〜「冷たい!やめて〜」と笑い合ったものだ。


かれこれ二十年前の話。


さらに過去にさかのぼり小中学生だったころは、布団の中に木製の電気アンカを仕込んで、毛布に掛け布団がないと寒くて眠れなかった。


時代がつねに進化してるからというのもあるし、温暖化の影響もあるのかもしれない。


コタツを使うほど寒い日ってゆうのが少ししかないのだ。というか、ほぼないといってもいい。


だから今ではコタツじたいが我が家にはない。ヒーターで十分である。もちろん掛け布団も不要で毛布のみ。


わたしの一番好きな季節は冬。その冬の期間が短いのは悲しいと思いながら、ウォーキングで汗を流していた。


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