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子を産み、育てることへの憧れ~女子の生き様~

入院中の母と面会するのだが、話す話題がなくて困っている。
「ご飯は残さず食べている?」とか「夜は眠れている?」とか、「昼間は何して過ごしている?」とか、質問することが決まっていてそれに母がお決まりのように、「ご飯は食べている。」とか、「夜は薬を飲んでいるから眠れている」とか「昼間はテレビを見たり、塗り絵をしている」とか答えている。

もし、私に子どもがいたら子どもたちの日々変化する成長ぶりを話題にすることができたかもしれないなと思う。
もうそろそろ更年期に差し掛かる私にはもう子どもを産むことはできない。赤ちゃんを抱っこしている母親たちを街で見かけるといいようのない寂しさを感じることがある。
私も赤ちゃんを抱っこしてみたかったなと思う。

結婚を前提にお付き合いしていた彼がいたが、彼は子供を望んでおらず、いろいろな価値観の違いから別れてしまった。
結婚することもままならず、ひとり孤独に日々を生活している。ペットでも飼えばいいのだろうが、ちゃんと育てる自信がなく、手を出せない状況にある。
愛情をぶつける対象がなく、ただ日々をいたずらに過ごしている。

「普通」に結婚し、子どもがいる家庭に憧れを抱いている。
「普通」にさえ、手が届かなかった私は今、劣等感でいっぱいである。
後、死ぬまでの人生、何を考えて生きていけばいいんでしょうかねと虚しい問いばかりが頭の中を駆け巡る。
「幸せ」とは、なんなのか、今までの人生、私なりに頑張ってきたつもりだが、すべてが無意味だったような気がして仕方がない。

それでも、生活は続いていく。毎日、ご飯を食べないといけないし、洗濯もしなければならない。そのためにはお金を稼がなくてはならないし、そのためにはこのような駄文を書き連ねなければならない。

生きること自体に意味が見いだせず、かと言ってこのまま何も成し遂げられず死ぬことを恐れている。
何か充実した人生を送りたいと思っているが、没頭できる趣味もないまま時間だけがあっという間に流れ去っていく。

仕事だけでも、人の役に立つことがしたいと今、福祉系の仕事を探している最中である。こんな私でも誰かの役に立つかもしれないと思えれば、人生が充実するかもしれないと考えている。

まだ、人生は長い。天寿を全うするまでなにか人のためになることをしていきたいと考えている。


↓こちらでも記事を書いています。興味のある方は読んでみてください。


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