mizu_sen@塾講師

神奈川の西の方で塾の先生をやっています。専門は、英語と国語です。不確実な時代を生き抜く…

mizu_sen@塾講師

神奈川の西の方で塾の先生をやっています。専門は、英語と国語です。不確実な時代を生き抜く思考力と、社会と調和する共同体感覚を持った子を育てていきたいです。

マガジン

  • 探究学習

    現代に必要とされる探究学習。その方法論だったり、有効性について書いていきます。

記事一覧

固定された記事

塾人として生きるまでの自己紹介

【shimi_Tプロフィール】 塾講師。専門は国語、英語。 塾講師としてのミッションステートメントは『不確定な時代を生き抜く思考力と他者と調和する共同体感覚を持った、未…

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勉強への3パターンの動機

勉強への3パターンの動機 私の塾では小学生から高校生まで、さまざまな生徒さんが来てくれています。学ぶことが好きで、呼吸するよう学びを深めている子もいれば、勉強…

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生きていくために恐ろしいほど大切な感覚とは

オーストリアの心理学者、アルフレッド・アドラーが提唱したものに「共同体感覚」というものがあります。 共同体感覚とは、 です。 私は塾の先生として、この共同体感覚…

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私のミッションステートメントへの想い

私は塾の先生として働くことにおいて『不確定な時代を生き抜く思考力と他者と調和する共同体感覚を持った、未来へ羽ばたいていく子を育てる』をミッションステートメントと…

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理解力より大切なもの、どうやって身につける?

すべての学びは(教科への適性はあれど)、思考の方法が分かっていないと、理解力を上げていくのは難しいと思っています。 だから私は、教育者として、学問の理解よりも、ま…

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会社に行くのが嫌なあなたに贈る二人の作家のコトバ

三島由紀夫は『美徳のよろめき』の中で、 “精神を凌駕することのできるのは、習慣という怪物だけなのだ” という言葉を残しています。 日々、小説を生み出し、肉体を鍛…

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教育×生成AIについての新聞記事から考える勉強する意義

2024年4月30日読売新聞一面の記事に以下のような内容のものが載っていました。 東京都内の私立中高一貫校は、昨年度の中1の冬休みの宿題にとして、英語で日記を書く宿題…

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『心はロンリー気持ちは「…」FINAL』見たよ。そして、20年前の記憶。

先ほど、フジテレビ開局65周年記念『心はロンリー気持ちは「…」FINAL』を見た。 20年ぶりの復活ということだが、番宣のときから、懐かしいなあとは、思っていた。 20、30…

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やらない子を自らやる子に変える魔法のメッセージ法

やるべきことをなかなかやってくれないお子様に、手を焼いたことはないでしょうか? 私は塾の先生として、主に中学生を中心に接していますが、日々、好きなことを優先して…

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子供を勇気づける親のコミュニケーション術

子供の勇気はどこから湧いてくるのでしょうか?  かっこいい登場人物たちが世界を救うアニメを見たら?  不遇な主人公が困難に立ち向かって成長していくマンガを読んだ…

mizu_sen@塾講師
2週間前
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「不法侵入を許す」ことで思考力を鍛える

思考力を鍛えるためには、”新たな視点を取り入れること”が不可欠であると思います。 フランスの哲学者、ジル・ドゥルーズ的に言うと「不法侵入を許す」ということです。…

mizu_sen@塾講師
3週間前
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これからの教育に必要な探究学習について

【今後の教育が目指すべき方向性】今年の神奈川県の公立高校入試の社会は、探求学習を意識した問題づくりになっていました。 大問の多くにおいて、学習課題を設定して、そ…

mizu_sen@塾講師
2か月前
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鬼滅の刃〜遊郭編〜から学ぶこと

先程、フジテレビ系列で放送された『鬼滅の刃 遊郭編』を観ました。 鬼滅の刃は、言わずと知れた〝大正時代を舞台にした、人間と鬼との闘いの物語〝です。 遊郭編では、…

mizu_sen@塾講師
2か月前
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受験まで浮き足立たないで!学力アップのポイントはやり続けたものにだけ訪れる!

いよいよ神奈川県の公立高校入試まで、3日となりました。 受験生の皆様は浮き足立たずに、地に足をつけて、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。 ここまで来ると…

mizu_sen@塾講師
2か月前
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“倍率にビビって自分がつくり上げた不安”に負けるな!

今週、神奈川県の公立高校の倍率が発表されました。 今年の県央、県西地域の志願者数は片寄っており、例年より倍率が高く出てしまっている高校もいくつかあります。 そこ…

mizu_sen@塾講師
3か月前
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人間の非効率さを忘れずに

2023年はChatGPTの出現によって、生成AIが今後の世の中を変えていくであろうことを 感じさせる1年でした。 生成AIのインパクトは、精度と速さにあると思います。それらは、…

mizu_sen@塾講師
4か月前
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固定された記事

塾人として生きるまでの自己紹介

【shimi_Tプロフィール】 塾講師。専門は国語、英語。 塾講師としてのミッションステートメントは『不確定な時代を生き抜く思考力と他者と調和する共同体感覚を持った、未来へ羽ばたいていく子を育てる』 新卒で印刷会社に入社し、42名いる同期の中で年間の売上1位を獲得。全社200名近くいる営業社員の中でも、1年目から10位以内にランクインし続ける。しかし、激務の中、理想と現実のギャップに思い悩み、退職。 その後、学生時代の塾講師のアルバイト経験と、大学受験時代の勉強経験から、向い

勉強への3パターンの動機

勉強への3パターンの動機 私の塾では小学生から高校生まで、さまざまな生徒さんが来てくれています。学ぶことが好きで、呼吸するよう学びを深めている子もいれば、勉強の「べ」の字も聞きたくないという大の勉強嫌いな子まで、さまざまです。 そんなさまざまな生徒さんを見ていると、勉強への動機が3パターンに分けられていることに気づいたので、今回ご紹介します。 ①義務感による勉強 まず、義務感による勉強です。 義務感による勉強は、取っかかりとしては良いですが、どこかで無理がきます。

生きていくために恐ろしいほど大切な感覚とは

オーストリアの心理学者、アルフレッド・アドラーが提唱したものに「共同体感覚」というものがあります。 共同体感覚とは、 です。 私は塾の先生として、この共同体感覚を持った子を育てることを、ミッションステートメントとして掲げています。 なぜ、共同体感覚なのか? それは、これからの日本では、共同体感覚がないと生きていくのが難しいと思うのです。 将来、一人で生きてくのは、ますます難しくなる。 そのときに身を救ってくれるのは、共同体感覚である。 そう考えています。 中高大学生時

私のミッションステートメントへの想い

私は塾の先生として働くことにおいて『不確定な時代を生き抜く思考力と他者と調和する共同体感覚を持った、未来へ羽ばたいていく子を育てる』をミッションステートメントとして掲げています。 今回はこの「不確定な時代を生き抜く思考力」を掲げる理由について書きたいと思います。 自己紹介でも書いた通り、新卒では出版関連の会社に勤めていました。しかし、思うようにいかず、退職することになります。 その後、どういう進路に進もうか考えたときに、本以外で好きだったものはなにか、自分の得意だと思え

理解力より大切なもの、どうやって身につける?

すべての学びは(教科への適性はあれど)、思考の方法が分かっていないと、理解力を上げていくのは難しいと思っています。 だから私は、教育者として、学問の理解よりも、まずは思考の型を身につけてほしいと思って、日々、指導に当たっています。 思考の型とは、問題解決への過程を考える力、と言い換えてもいいかもしれません。 問題解決への過程を考える。 これは教わって、中々、すぐにできることではない。従って、訓練が必要です。 もちろん、勘所を押さえるのが上手い稀有な人は、そうでもないと思

会社に行くのが嫌なあなたに贈る二人の作家のコトバ

三島由紀夫は『美徳のよろめき』の中で、 “精神を凌駕することのできるのは、習慣という怪物だけなのだ” という言葉を残しています。 日々、小説を生み出し、肉体を鍛え上げていた三島ならではの、説得力のある言葉です。 なにかを成し遂げるには、習慣化されなければいけない。 障害を突破するのは、習慣だけなのである。 これは、僕も強く思います。 大学4年生の頃、私は会社で働くということがイメージできず「これから40年も働き続けるのか。そんなこときっと無理だろうな」と思っていまし

教育×生成AIについての新聞記事から考える勉強する意義

2024年4月30日読売新聞一面の記事に以下のような内容のものが載っていました。 東京都内の私立中高一貫校は、昨年度の中1の冬休みの宿題にとして、英語で日記を書く宿題を課した。 出された宿題を見ると、現在完了形など教えていない英文法が使われ、ミスもない「素晴らしい英文」の日記が、何人もの生徒から提出されてきた。 生成AI(人口知能)に書かせて、提出された宿題であることが疑いようはなかった。 生成AIへの依存を強める生徒たちの実態を前に、この学校では春休みから英作文の宿題を廃

『心はロンリー気持ちは「…」FINAL』見たよ。そして、20年前の記憶。

先ほど、フジテレビ開局65周年記念『心はロンリー気持ちは「…」FINAL』を見た。 20年ぶりの復活ということだが、番宣のときから、懐かしいなあとは、思っていた。 20、30年前に私はこのシリーズを見ていたのだ。 いろんな芸人さんや役者さんが代わる代わる出演したり、意味の分からないギャグがことごとく連発されたり、さんまさんの元妻の大竹しのぶさんが共演するなど、お祭りみたいな番組だなあと思ったことを覚えている。 当時、小学生の私は、父親とこの番組を見ていたように思う。 これだ

やらない子を自らやる子に変える魔法のメッセージ法

やるべきことをなかなかやってくれないお子様に、手を焼いたことはないでしょうか? 私は塾の先生として、主に中学生を中心に接していますが、日々、好きなことを優先してしまう彼ら、彼女に翻弄される日々を送っております。 ただ、やるべきことをやってほしい際に、意識していることがあるので、今回はそれを紹介します。 それは、I(アイ)メッセージとYOU(ユー)メッセージです。 Iメッセージとは、話し手を主語にして、話し手の感情や考え方を伝えるもので、YOUメッセージは、聞き手を主語にし

子供を勇気づける親のコミュニケーション術

子供の勇気はどこから湧いてくるのでしょうか?  かっこいい登場人物たちが世界を救うアニメを見たら?  不遇な主人公が困難に立ち向かって成長していくマンガを読んだら? 手に汗握るスポーツの試合を見て興奮したら? それもあるでしょう。 でも、ここで言いたいのは、子供のやる気は、”承認”から湧いてくるということです。 では、なぜ、承認が必要なのでしょうか? 【反抗期は自我が揺らぐ時期、だからこそ、承認が必要】 子供は中学生くらいになると反抗期に入り、他者を否定するよ

「不法侵入を許す」ことで思考力を鍛える

思考力を鍛えるためには、”新たな視点を取り入れること”が不可欠であると思います。 フランスの哲学者、ジル・ドゥルーズ的に言うと「不法侵入を許す」ということです。 ドゥルーズは、人間がものを考えるのは、強制されてのことであると言っています。 なにかショックを受けて考える。 その何らかのショックのことを、ドゥルーズは「不法侵入」と呼んでいるのです。 これは、目から鱗でした。 考えるというのは、主体的で能動的でポジティブなイメージでしたが、考えるのは強制であるといった、どちらか

これからの教育に必要な探究学習について

【今後の教育が目指すべき方向性】今年の神奈川県の公立高校入試の社会は、探求学習を意識した問題づくりになっていました。 大問の多くにおいて、学習課題を設定して、それに関して調べ、メモを作成して、レポートにまとめて発表する、この流れの中での出題が目立ちました。 これは探究学習の流れです。そして、この探究学習は、これからの教育が行うべき学習として、重視されています。 【探究学習とはなにか】探究学習の流れを整理すると、 ①自分で課題を設定して ②主体的に調べ、検証して ③発表の

鬼滅の刃〜遊郭編〜から学ぶこと

先程、フジテレビ系列で放送された『鬼滅の刃 遊郭編』を観ました。 鬼滅の刃は、言わずと知れた〝大正時代を舞台にした、人間と鬼との闘いの物語〝です。 遊郭編では、炭次郎たちが、初めて上弦の鬼と闘い、その圧倒的な強さになんどもなんども倒されるが、死闘の上、なんとか勝利を収めます。 戦闘シーンの迫力ある映像に圧倒されると共に、観ていて、とても大切なことに気づけた気がしました。 炭治郎も天元も伊之助も善逸も禰豆子も、やられてもやられても、決してあきらめません。 なぜか? あきら

受験まで浮き足立たないで!学力アップのポイントはやり続けたものにだけ訪れる!

いよいよ神奈川県の公立高校入試まで、3日となりました。 受験生の皆様は浮き足立たずに、地に足をつけて、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。 ここまで来ると、勉強してもしなくても同じではないか、と思ってしまうと思いますが、しかし、そんなことはありません。 学力の上がり方は、一定ではなく、曲線を描いて上がっていくからです。 学力は、やり続ければ必ず上がります。 そして、学力の上がり方は曲線を描くのです。 その曲線が上がるタイミングがいつ来るのかは、やり続けないと分か

“倍率にビビって自分がつくり上げた不安”に負けるな!

今週、神奈川県の公立高校の倍率が発表されました。 今年の県央、県西地域の志願者数は片寄っており、例年より倍率が高く出てしまっている高校もいくつかあります。 そこを志望校としている子は気が気でなく、不安でたまらないでしょう。 しかし、倍率が高く出ようが、低く出ようが、本番でやることは変わりません。 目の前の問題にいつもの通り向かい合い、落ち着いて設問を読んで、自分が正解だと導き出した選択肢にマークをしていくだけです。 だから、本番に解ける問題が一問でも多くなるよう、やれるこ

人間の非効率さを忘れずに

2023年はChatGPTの出現によって、生成AIが今後の世の中を変えていくであろうことを 感じさせる1年でした。 生成AIのインパクトは、精度と速さにあると思います。それらは、AIの弱点といわれていたクリエイティビティを、高い精度を持って、簡単に超えてきました。 そして、この精度と速さには、人間は確実に追いつけないことを予感させます。 現に、今年の新年のauの英雄シリーズのCMでは、「AIを使ってアニメーションしています」というテロップが入っています。登場人物たちの躍動感