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お金がない!

先月末から娘のところに来ている私。
ミュンヘン郊外の湖のほとりシュタンベルクに滞在中。
午前中、雨だったので晴れるのを待って、さあ出かけようと思ったら
なんとLINEが鳴る。

LINEの主はまさかの大阪の母だった! LINE使えるの? いつから?
電話に出ると「あんた私のキャッシュカード持って帰ってるやろう?」
から突然、話が始まった。
母にはドイツに住む娘のところに行く話をしてきた。しかし、まるで母は私が京都にいると疑わない感じで話す母。とっさに私は心のなかで困ったなぁ〜今ドイツにいることを話して混乱させるのもと思ってそのことにつては触れずに母の話に合わせることにした。

私が母に「どうしたん?お金は封筒の中に入って引き出しに入ってるやろう?」と言う問いかけに対しての回答はなく
母はひたすら「支払いがあるからお金がいるねん。」と繰り返す。

その話を遮り「なんの支払いがいるの?」と聞くと、
「いや、いろいろ集金に来るねん。」と母。
「集金って何が来るの?」と聞くと
母「うん、クリーニングとか。」
私「そうなんやぁ。はな次に集金の人が来たら今お金がないって言うたらええし、支払うのを私が行ってからするから心配ないよ」
母「でも支払わなアカンねん。」と言うやりとりを何度か繰り返す。
しかしいつもこんなやり取りを二、三度繰り返すと、なんとなく落ち着いてくる。

そしてまた母に、お金のありかを伝える。
私「引き出しに入ってると思うで。封筒に生活費と書いて入れてあるし、探してみて。」
と伝えると、
母「ちょっと待ってや〜」
コソコソ
母「なんか知らんきれいな封筒に入ってたわ。」ガサガサ 「でも50,000円も入ってない。」
私「え?私この前50,000円そこにあるのを確認してしたけど、先日お兄ちゃんが来たときにお金使ったん?」
と尋ねると、母は
「そやねん。Yちゃんが実家に帰るのに、何か買って言ってってお金渡したわ。」と言う。ほんまにそうなんかなぁ、と思いながら
私「今いくらあるの?」と尋ねると
母「30,000円。」
私「まあ、30,000円あったら、11月の最初にはそっちに行くから、またその時にお金渡すし、足りるやんなぁ。」と言う話をして
母「ありがとうありがとう。お金あったし大丈夫。」
でも支払いはせんでも良いと再度伝えていると、なぜか次いつ来るか聞かれた。
私「11月の最初に行くし。」
そう私は一ヶ月ほどはドイツに滞在知る予定。ここでこいつにいることを電話で伝えるのは混乱を起こすと厄介と考えながら母の話に耳をかたむけてたら
母「来る時悪いけど連絡してくれる?」といつもの母にこのフレーズを電話口で言われる。そう、私は実家の鍵もってるから心配しなくてもなあ〜いやなにか特別な用事でもあるのか? 最近の母はデイサービス以外は外出しないのになんやろ?と思いながら母の話に合わせて話を聞く私。話の内容は母にもいろいろ都合があるらし…そんなやりとりをやる過ごしているといつもの話題に突入(体操のはなし)
母「そやねん、私毎日体操に行くから。毎日電話かかってきて、空きがあったら体操に行けるねん。」
私「電話かかってくるの?そうなんや。でも毎日もいいけど、火木土は必ず行ってや。」
母「火木土はちゃんと行ってるよ。でもその他も毎日行けることになって・・・」
母は私に説明をしてくれる。もちろん火木土以外は電話はかかってきていない。

こんなやりとりをいろいろしているとお金の事はすっかり落ち着いて、いつ来るかと言うことにまた話題が変わった。これ幸、お金がない話には触れず、じゃあまた11月の最初に行くことを言うと、「また連絡してやあ。」と言う話を繰り返すことになるのでそこにも触れずに、私はさっさと電話を切ることを考えた。(つづく)
追記 なぜ私がお金を管理するのかはおいおいと綴ります。


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