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朝時間をハックする

ぼくは大学生のときに気づいてしまった。
成功している人は、みな早起きだと。

読む本、読む本、著者は朝の過ごし方を語っている。それも4時5時に起きて勉強しているらしい。

大人が勉強しないと言われるこのご時世に、わざわざ早起きをして勉強するって、よく考えたら「そりゃ成功するよね」という話だ。

成功している人は生まれつき頭が良いとか、恵まれているとかよく言うけれど、もっと世の中の理はシンプルで、「愚直に学び続ける人が成功している」のだと思う。

だったら、自分も才能とか能力とか、いったん無視して、早起きして学ぼうと、22歳のときに決意した。

少なくとも、何もせず言い訳ばかりしているより成長できることは確かだと思った。

そして、気づけば今年で30歳。この8年間、決意を棒に振ることなく、ただひたすらに早起きをして学び続けた

周りからは、「そんな時間に起きて何するの?」とよく言われる。変わり者として見られているが、今ではそういうキャラを確立している。

ただ、ぼくはこう言いたい。「そんな大事な朝時間を無駄にして何するの?」と。この図を見てほしい。きっと目から鱗があふれる。

二次元時間術

『アウトプット大全』で有名な樺沢紫苑さんの『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』を読み、この図と出会った。体中に衝撃が走り、爪先まで震えた。

時間は均等には流れていないのだ。夜やっていた仕事を朝時間に変えるだけで、簡単に人生は豊かになるのだ。

いかに早起きして朝時間を有意義にすることが大切かが分かる。言い方を変えれば、いかにぼくたちが時間を無駄にしているか一目瞭然だ。


これを機に朝時間をハックしたことで、20代後半から多くのミドルリーダー的ポジションを任せてもらえるようになった。周りからたくさん頼ってもらえる知識も身に付けた。褒めてもらえる機会が圧倒的に増え、管理職からの評価は高いものを維持できている。

こんなぼくでも、これだけの成果が出たのだから、きっとみなさんにも転用できることだ。

以下、紆余曲折を経ながら確立した今の朝ルーティンである。どれもぼくが効果を実感しているものなので、ぜひ騙されたと思って取り組んでみてほしい。



4時00分に起床

起床時間を制するものは朝時間を制す。至極当然のことだ。起きる時間が遅くなってしまっては、朝時間に学ぶことなどできない。

3時や5時も試したが、自分の睡眠時間や目覚め具合を考慮すると4時が最も合っていた。ぜひ、自分に合った起床時間を模索してほしい。

ここで注意したいことは、4時起床とは4時00分から「よーいドン!」するということだ。起きて数分いや、数秒でもベッドの中にいる時間は無駄だ。

ボーッとすることが分かっているなら、その時間は睡眠時間にあてた方がよっぽどマシだと考えている。

ちなみに、目覚めはスマホのアラームではなく、Apple Watchの振動がいい。これだけでも目覚めが変わり、ワンアクションを取りやすい。カーテンを開けておき光を浴びて起きると目覚めがいいとよく書かれているが、ぼくの起床時間に日光は出ていない。


4時01分に水を飲む

とにかく、起きたら「学びのレース」は始まるのだから、まずワンアクションする。ぼくは水を一杯飲むと決めている。

起きてコップ一杯の水を飲むことの効用は、いろいろなところで語られている。詳しくはご自身の手で調べてみてほしい。


4時02分に耳学

水を飲んだらイヤホンをつけて耳学を始める。いくら学ぶといっても、いきなり分厚い書物には手が出ないので、ぼくは耳学から始めることをおすすめする。

最近はVoicyやYouTubeで耳学をすることが多い。Voicyだと、「学びの引き出しはるラジオ」や「澤円の深夜の福音ラジオ」、「トップ5%社員の習慣ラジオ」、他にも教育関連の発信をされている方々の放送を聞いている。


YouTubeであれば、「中田敦彦のYouTube大学」や「マコなり社長」、「サラタメさん」といったところが有益だ。

ただし、新着待ちをしていると、こちらのリズムで学ぶことができないので、ぼくはVoicyにしろ YouTubeにしろアーカイブから掘り出すスタイルを取っている。

聞き尽くしたら他のパーソナリティーやチャンネルを探すことが多い。

そして、アーカイブがたまった時期を見計らって、また聞き尽くす。


他にも、ぼくの学びの原点となっている『メモの魔力』の著者、前田裕二さんのオンラインサロン(メモ魔塾)も耳学で活用している。

最近はスッキリでもお馴染みだが、前田さんの思考は本当に勉強になる。さすがにオンラインサロンまでは…という方はぜひ、『メモの魔力』を読むだけでもおすすめする。学びに向かう姿勢が180°以上変わる。



4時30分に散歩

散歩は、今年ようやく習慣化に成功した。長らく習慣にしたいと思いながらも手を出していなかった。散歩の効用は多くの研究データが示すところだが、楽しくないという理由でやれていなかった。

それが一点、今年は諸事情でストレスがたまりやすい環境に身を置いているため、散歩を求める体になった。

できる限り、自然のあるところを歩き、心のゆとりを取り戻すことに専念している。スマホも財布も持たず、自然を感じながら歩く。マインドフルネス散歩といえる。


5時00分にメモ書き

散歩から戻ってきたら、書斎のデスクに移動し、ペンを取る。自分の思考を書き出す時間だ。何気ないことから、仕事関連、関心のあるテーマまで様々なことで思考する。特に何もなければ「○○を振り返って」と内省する。

方法は2種類あって、先ほどの前田裕二さんの『メモの魔力』式か、赤羽雄二さんの『ゼロ秒思考』式のどちらか。その時々の気分で決める。2人の“ユウジ”さんがぼくの中に根付いている。

正直、あれもこれもできないという人は、早起きしてメモ書きだけでもいいくらい。思考を書き出す習慣は人生を変える力がある。



5時15分に読書

メモ書きで思考を書き出した後、読書する。読書はぼくにとって極めて大切な習慣である。月に10冊ほど読む。基本的に小説は読まない。専門とする教育関連の本をはじめ、ビジネス書、自己啓発書などを好んで読んでいる。

今となっては本の虫だが、幼少期から読書が好きだったわけではない。むしろ嫌いだった。少し脱線するが、ぼくは人生で何度も「嫌い」を「好き」に変えてきた。読書の他にも例えば、野菜、ジェットコースター、動物園、洋画、ブラックコーヒーなどがある。

どれも大嫌いだったが、環境や価値観の変化をきっかけにして好きに変えた。面白いのが、嫌いだったものほど「どハマり」することだ。嫌いと好きは表裏一体だなといつも思う。

話を戻すと、嫌いだった読書にどハマりし、今でも人生に欠かせない習慣として位置付いている。ただ、読書を始めた頃は、読んだのに覚えていないことによく絶望したものだ。

今では、人間は忘れる生き物であり、忘れることの効用も理解している。でも、当時のぼくにはそんな知識もなく、絶望の淵に立たされた。そこで、ある本と出会う。

これまた樺沢さんの本で、タイトルが『読んだら忘れない読書術』と、まさしく自分のためにある本だと感激して一気読みした。

この本を読み、「3回アウトプット法」という技を覚え、これしかないと思い立ってアウトプットしまくった。今でもこれを続けていて、先ほどのメモ書きと組み合わせて「書くアウトプット」、SNSで「発信するアウトプット」、妻や同僚に「話すアウトプット」で計3回アウトプットしている。

もちろん、すべての本でやっているわけではなく、月に10冊読んだとしたら、その中でもこれは忘れたくないと思う本、だいたい1〜2冊である。

ぼくはここから劇的に読書を生活や仕事に生かせるようになった。明らかに成果も出るようになった。何より自信がついて自己肯定感マシマシになった。ちなみに、良し悪しは置いといて、「○○の本に〜と書いてあって」が口癖になっている。

そして、おすすめの読書法がもう一つ。それは「フセン・マーカー再読法」である。無類のフセン好きで、本棚にある本はフセンがニョキニョキ生えている。妻には、「どこが大事か分からん」といつも言われる。それに加えて、マーカーも引く。それも結構引く。

読書術の本には、フセンやマーカーは重要なところだけにして、精選した方がよいと書かれている。

そうは言われても、フセンとマーカーがめちゃくちゃ好きなのだ。だから、これは譲れない。それに、ちゃんと意味もある。フセンを貼ったり、マーカーを引いたりする基準は、その文章やページを「再読したいかどうか」だ。再読は読書を生活や仕事に生かすための奥義だと考えている。

仮にフセンやマーカーがなければ、「再読=すべて読み直す」ことになってしまう。これだとまずハードルが高い→再読しない、以上だ。フセンとマーカーがあれば、そこを追うだけで自分に必要な再読ができる。さらに、その文章を読めば、だいたいどんな文脈だったか、どんな背景が語られていたかも想起できる。

ここで、三色ボールペンを使って自分の考え疑問生活や仕事への転用を書き込むことが多い。もしくは、メモ書きでじっくり落とし込む。

最近読んだ『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』には、大人の脳だとフセンやマーカーは「やった気になるだけ」と衝撃的なことが書かれていた。

詳しく読んでみると、フセンやマーカーは視覚系の脳が機能するのだが、大人の脳だとここに思考系や理解系、記憶系など他の場所と連動させることが大事とのこと。まさに、考えたことを書き込んだりメモに落とし込んだりする作業は、思考系や理解系との連動だと言えそうだ。

このように、ぼくは「3回アウトプット法」と「フセン・マーカー再読法」を2本柱にして読書から学びを得ている。


6時に娘が起床

娘がだいたい6時には起床する。ここから朝の支度や朝ごはんといった流れだ。


おわりに

起きてから2時間という短い朝時間だが、これだけ濃密で学びの深いものとなっている。ぼくが気づいた世の中のシンプルな理、「愚直に学び続ける人が成功している」は、8年間経ってもその通りだと実感している。だから、ぼくがこれからもやることは決まっている。早起きをして学んでいくことだ!

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