coaaach@小学校教員

自らの習慣をハックし続ける小学校教員のアウトプット場。読書とメモで人生の8割は形成され…

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自らの習慣をハックし続ける小学校教員のアウトプット場。読書とメモで人生の8割は形成されております。読んでくださる方々に学びのきっかけを。

最近の記事

先生、掃除がしたいです…。

掃除をやらずに遊んだり、他の人の邪魔をしたりしている子。毎年、一定数はそのような子がいました。 また、掃除時間によくトラブルが起こっていました。遊んでいる子を注意し、逆上されて揉める。邪魔をした、してないと言い合って揉める。一緒にふざけ合っていて揉める。 などなど、理由は様々ですが、とにかく掃除時間はトラブルが起こりやすいです。そのため、こちらも遊んだり邪魔をしたりする子を注意して回り、監視の目で見るようになってしまいます。 ただ結局、先生が見ていないときには乱れるため

    • 低学年からできる!考え議論する道徳授業

      1年生の道徳をやっていく中で、難しさを感じていることがある。 それは、課題設定の難しさである。道徳では、発問(主発問)が課題にあたると考える。課題の難易度を高めて、どんどん考えさせればいいという発想は通用せず、1年生という発達段階に合った質を追究していかなければならない。 そうでなければ、子どもたちがポカーンとして、何も議論が生まれないという事態になる。よくよく考えれば、発達段階に即した課題を設定することは当然のことだ。しかし、それが発問となると、そこまで学年を考慮せず同

      • 低学年からできる!クラス会議のはじめかた

        私は、これまでオーソドックスな学級会をやったり、阿部先生のダダクマ会議の要素を取り入れたりしてきました。ダダクマ会議はとても優れた実践で、これを取り入れたことで学級活動がうまくできるようになったと感じています。 「現状を出し合う→解決策を出し合う→比べ合う→まとめる」という流れで、計画委員(ダダクマ会議では議長団)を中心に話し合いを進めることができていました。 しかし久しぶりに1年生担任になり、目の前の子どもたちの実態を見たとき、オーソドックスな学級会やダダクマ会議では、

        • 当番活動の弊害

          当番活動において、私はこれまで一人一役当番を採用してきました。子どもたち一人一人に責任感をもって自分の仕事に取り組んでもらうためです。また、自分の役割があることで学級への所属感を高める働きも期待していました。 ここで言う当番活動とは、学級になくてはならない必要な仕事を指していて、学級を盛り上げる係活動とは区別しています。 それぞれが当番活動を行うことで、学級の仕事が回るため、一定の効果はあります。たとえば、配り当番がいるおかげでスピーディーに配り物がいきわたります。時間割

        先生、掃除がしたいです…。

          ただの発表し合いから双方の話し合いへ

          授業の中で子ども同士が交流する時間というのは、今となっては当たり前のように見られます。私も当たり前のように「話し合ってみて」「隣の人と交流しましょう」と指示していましたが、これがなかなか上手くいかないのです。 どういうことが起こるかというと、一方が書いたことを読み上げ、それが終わったらもう一方がまた書いたことを読み上げる。そして、話し合いが終わったと認識し、沈黙の時間が流れるか、おしゃべりによる脱線に陥る。これは過去に私の学級で起こったことですが、意外と話し合いあるあるでは

          ただの発表し合いから双方の話し合いへ

          社会科授業を変える!〜45分に縛られない単元デザイン〜

          小学校の授業の多くは、45分で区切られています。そのため、45分という枠の中で、学びを完結させようとする傾向があります。 以前の記事で「変わらない社会科授業」を以下のように示しました。 いずれも45分の中で学びを完結させようとする授業です。しかし、大事なのは45分で学びを完結させることではありません。短い時間の中に詰め込もうとすると、学びの幅は狭まります。 たとえば、社会科の授業だと、「つかむ7分→調べる15分→話し合う15分→まとめる8分」といった時間配分をよく見ます

          社会科授業を変える!〜45分に縛られない単元デザイン〜

          社会科授業を変える!〜学習内容の複線化〜

          子どもたちの学ぶ姿を見ていて私が強く違和感を覚えたことがあります。それは、全員が同じ時間に同じ内容をやらなければいけないという制約が学びをつまらなくしてしまっているということです。 一人一人の興味・関心、学ぶ進度は当然違います。それにも関わらず、「この時間は◯◯について調べましょう」と時間も内容も決められてしまうと意欲は湧きません。私自身、学ぶことは人一倍好きです。しかし、人から全てを決められた研修や勉強に対しては、意欲が湧きません。 以前の記事で示した「変わらない社会科

          社会科授業を変える!〜学習内容の複線化〜

          不器用な父が娘のエプロンを作る話。

          私は裁縫が苦手だ。どれくらい苦手かというと、玉止めや玉結びは安定せず、ミシンのセッティングもろくにできない。 小学校の教員をしているとはいえ、家庭科専科におんぶに抱っこ状態でここまで生きてきた。 このまま死ぬまで裁縫には触れず、ほどよい距離感を保っておこうと思っていた。 そんな矢先に訪れた試練。保育園からのお便りには、こう書いてあった。 目を疑った。エプロンを各ご家庭で!?そんな話が今の時代にあるのかと。ネットでポチって済ませることもできる。今まではお金で解決できるこ

          不器用な父が娘のエプロンを作る話。

          社会科授業を変える!〜学習方法の複線化〜

          以前の記事で「変わらない社会科授業①」を以下のように示しました。 市区町村単位の研究授業や社会科を研究している学校の授業を参観すると、多くがこのパターンです。 社会科を研究していても、私たちが子どもの頃に受けていたような従来の授業スタイルのままであることが多いことに、私は驚きました。 たしかに、附属校や書籍を出している方の実践は、さまざまな改善や提案がなされています。 しかし、それが多くの教員、とりわけ社会科の苦手な教員には届いておらず、社会科好きの一部に止まってしま

          社会科授業を変える!〜学習方法の複線化〜

          なぜ、社会科授業は変わらないのか?

          社会科を専門にしている身として、気になっていることがあります。それは、社会科授業の在り方です。 あなたが教員でなければ、きっと社会科は暗記教科で、先生が一方的に教え込んだり、べらべら喋ったりしている授業を想像すると思います。 このような社会科授業を受けてきた人がほとんどで、違う学校に通っていた人と話しても、共通の話題として出てきますよね。 しかし、学習指導要領は改訂を重ねており、現在はそのような授業は求められていません。にも関わらず、いまだに社会科の授業はあまり変わって

          なぜ、社会科授業は変わらないのか?

          人生で大切なことは1歳児が教えてくれる③

          今日も我が子から教えてもらったことを書きます。今回で3回目になりますが、前回までの記事もあわせて読んでいただけると嬉しいです。 1回目では、他者から学ぶ「吸収力」。2回目は、今この瞬間を楽しんで生きる「夢中力」。そんなお話をさせていただきました。 さて、3回目となる今日は、1歳児最大の魅力であり、私たち大人が学ぶべきだと思ったことをお話します。 それは何かというと、「愛され力」です。 子ども、特に幼少期は周囲の力を借りなくては生きていけません。当たり前ですが「力を借り

          人生で大切なことは1歳児が教えてくれる③

          人生で大切なことは1歳児が教えてくれる②

          只今、絶賛夏休み中で有意義な毎日を過ごしています。1歳の子どもと過ごす時間もたっぷり取ることができ、心も満たされているところです。 前回は「人生で大切なことは1歳児が教えてくれる」と題し、子どもの姿から「吸収力」を学んだことを書きました。 今回は、子どもたちの夢の国こと、群馬県太田市にある「Bのくに」というアミューズメントパークに行った時に感じたことです。 未就学児のお子さんがおられて、まだ「Bのくに」に行ったことのない方は、ぜひ遊びに行ってみてください。 都心の狭い

          人生で大切なことは1歳児が教えてくれる②

          人生で大切なことは1歳児が教えてくれる①

          子どもが産まれて、早いもので1年半以上が経ちます。日々、成長する子どもの姿を見ていると、自分も負けないくらい頑張ろうと思えるものです。 そんな子どもの姿は、私たち大人にたくさんの気づきや学びを与えてくれます。大人が子どもに教えるという一方通行ではなく、子どもが大人に教えてくれることも数え切れないほどあります。 まさに、双方向に教え合う関係だと私は感じています。子どもが0歳の時に感じたことは以前の記事でも書きましたので、あわせてお読みいただけると嬉しいです。 さて、ここか

          人生で大切なことは1歳児が教えてくれる①

          GIGA時代の二刀流思考〜デジタルもアナログも〜

          GIGA時代を生きる教師に必要なのは、二刀流思考だ。 大谷翔平選手の挑戦は、私たちに大事なことを教えてくれている。と言ったら大げさだが、要するに「どちらか」ではなく「どちらも」と考えることで、私たちの授業観は磨かれる。 たとえば、教育現場にいると、よくこんなことを耳にする。 『タブレットかノートか』 二項対立で、「どちらか」しかないと思い込んでいる。私の考えはこうだ。 『タブレットもノートも』 「どちらも」使うのがよい。 ゴールは授業のねらいを達成すること。そして

          GIGA時代の二刀流思考〜デジタルもアナログも〜

          朝時間をハックする

          ぼくは大学生のときに気づいてしまった。 成功している人は、みな早起きだと。 読む本、読む本、著者は朝の過ごし方を語っている。それも4時や5時に起きて勉強しているらしい。 大人が勉強しないと言われるこのご時世に、わざわざ早起きをして勉強するって、よく考えたら「そりゃ成功するよね」という話だ。 成功している人は生まれつき頭が良いとか、恵まれているとかよく言うけれど、もっと世の中の理はシンプルで、「愚直に学び続ける人が成功している」のだと思う。 だったら、自分も才能とか能力

          朝時間をハックする

          大人の学びは「順番を逆にする」と変わる!

          大人になってからの学び直しが叫ばれるようになっています。 リスキリングやリカレント教育、アンラーンなどの言葉をよく見かけます。 私は学生時代よりも大人になってから学びの楽しさを実感するようになったので、「大人の学び方」にはかなり前から興味がありました。 最近読んだ安達裕哉さんの『頭のいい人が話す前に考えていること』の中で、「社会的知性」という言葉を知り、面白いと感じたので共有させてください。 まず「社会的知性」とは、アメリカの心理学者ダニエル・ゴールマンが提唱し、「他

          大人の学びは「順番を逆にする」と変わる!