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アメリカの日常エッセイ#02 元の自分に戻る時間

アメリカに住み始めてから、
日課になったことがある。

それは、
自然の中でぼーっとする時間をつくること。

こんな、なんてことないこと。

けれど、これが日課になってから
日々の幸せ感がグッと上がった。

私が暮らすデンバー(コロラド州)の人たちは、

自然と触れる時間を
生活に取り込むのがうまい。

平日でも、公園の芝生の上でリラックスしている人たちがいっぱいいる。

寝そべって日光浴していたり、
犬と遊んでいたり、
本を読んでいたり、瞑想していたり。

そんな光景を毎日目にしていたら、
ある日突然、
私も芝生の上に座ってみたくなった。笑

そして、
ちょっとどぎまぎしながら、
公園の小高い丘の上に、愛犬と登って、
ぎこちなく腰を下ろしてみた。

その瞬間に、
目の前に広がる空と太陽が
視界に飛び込んできた感動を
今でも覚えている。

「自由だ」って感じた。

それ以来、
自然の中にたたずむことを
毎日の日課にしている。

なぜ、
ただ自然の中でぼーっとするという
なんてことない行動で、

こんなに心が満たされるのか?

言語化することができず、ずっと考えていた。

今も、うまくは言語化できないけれど、

自然の中にたたずんでいると

元の自分に戻れるんだと思う。

自分が元の位置に戻れる感じがする。

何者でもないただの自分でいられる。
その何とも言えない安心感。

やわらかな芝生に腰を下ろし、空を眺めると
心が広がって、自由だなって思える。

川辺で水面の揺れを眺めながら、
水流に耳を澄ましていると、
心が洗われる感じがする。

色とりどりの小鳥のさえずりが
耳をそばだてると
ワクワクした気持ちになる。

五感が蘇って、
元の自分に戻れるんだ。

だから、これからも、

自然の中にたたずむ時間

一見無駄にすら思える、
なんてことない時間を、

大切にできる生き方をしたいなと思う。

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