もし、自分で選んだのだとしたら? エッセイ#16
「もし、自分で選んだのだとしたら、どうしてだと思う?」
これは、私が信頼するメンターの一人の言葉だ。
苦しかった過去や、今目の前にある試練を、
もしも、自分が選んでいたのだとしたら、それは何故なんだろう?
そんな視点をもって、眺めてみると、
今までと違った景色が見えてくることがある。
この言葉をくれたメンターは、癌を患ったことで、自分の思考グセを見直して心を整え、食生活を改善した。その結果、癌を手術をせずに治癒した経験から、自分と同じ疾患を患っている人のサポートをして、多くのクライアントさんに笑顔を取り戻している。
彼女も、癌になった時、
「もし、自分で選んだとしたら?」
そう問いかけたそうだ。
そして、今では、その答えを生きているかのようだ。苦しい経験があったからこそ出逢った天職を通じて、多くのクライアントさんを笑顔にしているのだから。
自分で選んだなんて、到底思えないこともある。
けれど、
もし、自分でこの状況を選んだのだとしたら。
もし、自分であの過去を選んだのだとしたら。
そう考えてみるだけで、ネガティブに思える経験の中に、今まで見えなかった側面が存在することに気付けることがある。
「神様は、水を学びたいという人がいたら、その人を砂漠に産み落とす」と聞いたことがある。
私は、自分らしさを抑圧される環境にいたからこそ、「自分らしく生きる」とは何なのか?がわかる。
自分らしく生きられない状態から、自分らしく生きられるようになるまでの道のりを知っている。
自分らしく生きられずに、苦しい人の気持ち、必要とする言葉がわかる。
あえて苦しい経験をする必要はないと思うけれど、
自分が経験した苦しい過去の裏には、心を優しくした何かがあるはずだと思う。
無駄なことなど、何一つないのだから。
だから、傷ついただけで終わらせない、勇気を持っていたい。
苦しい時、これからも私は自分に問いかけ続ける。
「もしも、自分で選んだのだとしたら?」
最後まで読んでいただき、ありがとうございます♡