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知らぬ間に頑張ってる自分へ、お疲れ様を エッセイ#06

先日、初めて、
アメリカで「洋服のお直し屋さん」に行ってきました。

というのも、
アメリカのパンツって、身長152㎝の私には、股下が長過ぎることが多くて。

パンツの丈を直してもらいに行きました。

アメリカで生活していると、
なんてことない日常が「冒険」になる。

洋服のお直し屋さんも、

どんなシステムなのか?
相場はいくらくらいなのか?
どんな人がやっているのか?

何もわからないから、 
Googleマップを頼りに、少しドキドキしながら向かいました。

到着すると、

ぱっと見は、クリーニング屋さんのように見える。

(あとあと聞いた話によると、
アメリカでは、クリーニング屋さんと洋服のお直し屋さんが合わさっているのは、一般的なことらしい。)

扉を開くと、

お店の中には、クリーニング後のビニールをかぶった洋服たちが、きれいに陳列されている。

更衣室のような部屋や、大きな鏡もある。

そして、奥には、
小柄なアジア人のおばあちゃんが、眼鏡をかけて、ミシンで何かを縫っていた。

「Hello」

挨拶をして、パンツの丈を直したい旨を伝えると、

おばあちゃんは、ゆっくりとした韓国語なまりの英語で、優しく対応してくれた。

なんだか、とてつもなくホッとした。

国は違うけれど、同じアジア人のおばあちゃん。

背丈も私と同じくらいで、まさに日本のおばあちゃんが着ているような洋服を着ている。
(どこで、買ってるんだろう?笑)

「どうやって、このお店を見つけたの~?」

なんて、話しかけてくれて、

壁には、日本にもよくあるような、吊るしのカレンダーがかかっている。

なんだか、懐かしい感じがする。

まるで、友達のおばあちゃん家に、タイムスリップしたみたいな、不思議な安堵感に包まれた。

おばあちゃんに、「ありがとう」を伝え、店の外に出ると、

そこには、いつものアメリカの景色が広がっている。

ふと、

「私、頑張ってたんだなぁ。」

そう気づかされる。

私はアメリカが好き。

でも、頑張ってたんだよね。と。

アメリカでの生活は、一つ一つが冒険で、挑戦。

それに、ネイティブに囲まれて生活しているから、

コミュニケーションをとる時は、聞き漏らすまいと神経を張り巡らせる。

彼らの会話スピードは、本当に早いから。

言語力がその人の価値を決めるわけではないとわかっているけれど、

やっぱり、
自分だけが、みんなが完璧に話す言語を話せない。

そんな環境にいると、引け目を感じることもある。


そんな時、

生まれ故郷に似た懐かしさを感じる空間で、

私と同じように完ぺきではない英語を、ゆっくり話すおばあちゃんを目にしたら、

物凄くホッとしたと同時に、

自分が知らず知らずのうちに、
日々、頑張っていたことに気付かされた。

このエッセイを読んでくれているあなたも、

きっと、毎日、無意識のうちに頑張っていることが沢山あると思う。

そんな自分に、「お疲れ様」。

「ありががとう、お疲れ様」

そう伝えてあげたいですね^^


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