注がれたミルクティー。

ぎっしりと、固く冷たい氷が入ったグラス。

コクコクコクコク……
そこに熱々のミルクティーが注がれる。
甘く、やわらかく、そして優しい。

パキッ、
氷が熱で動く。

キシキシ、
熱で氷がきしむ。甘さが染みこんでいく。

カラン、
氷が動く、広がっていくやわらかさ。

コロンコロン、
氷が解け始める、その優しさで。

固く冷たい世界に、温かさ、優しさ、甘さが広がっていく。
固く冷たい世界は、温かく、優しいく世界に代わっていく。

出来上がったアイスミルクティーは、とても幸せな味。

これは、昨日の私の心の話です。


最近アルバイトのことで悩んでいたり、疲労がたまっていた私。

それを少し知っていた友達が突然やってきて、ハーブティーをくれた。
「ゆっくりしてね」

この優しさ。暗く冷たく固い心に温かなものが流れ込んできた。
まるで氷しか入ってないグラスに、温かいミルクティーが注がれ
氷がカランカランと幸せそうに歌う時のようでした。

ありがとう。
甘く優しく温かいミルクティーのようでした。

ありがとう。

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