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キッチンオーケストラ

キッチンオーケストラ

子どもたちが集まるテーブル。
置かれたレシピと エプロン。
そして一緒に作るお料理🍳

ではなく

イニングテーブルには 食材がたくさん。
テーマは 「麺」 と書かれた紙

そして図形。 小さなメモ。
何を作るかをみんなで考えて、好きなものをそれぞれ伝えながらメニューを決める。
考えたものを形にしてみんなでいただきます!

そんな、子どもたちみんなで考えて、そして作る。まるで子どもオーケストラの演奏みたいな時間になったらいいな
子どもたちが、自分たちで決める喜び、そしてその料理が出来上がることを楽しむ経験をしてほしい。
そんな想いを込めて、一緒にしている先生とあれこれ候補を出し合い(一回外注もしました。)会議を重ねて決めた名前です。


このスタイルに変えようと思ったことにはキッカケがあります。
今日はそのお話を綴ろうと思います。


最初に質問ですが、「会議」は好きですか?
私はあまり好きではありません。

私がイメージする会議は、楽しいものではなく意見を言うことすら迷ってしまい、出席するだけでも結構疲れてしまうものです。

特に日本人は、自分の意見をはっきりと言うのが苦手だと言われます。大きい声を言う人やはっきりと意見を言う人の話に、どうしても耳を傾けてしまいます。私自身も、空気を読みすぎて自分の思っていることをストレートに相手に伝えることが苦手です。そういった傾向があるため、学生時代から自分のことをどうやって伝えるのが効果的かと常々考えていました。

そして、自分にとっては料理を通じて相手に自分の気持ちやメッセージを伝えることが一つの手段だと感じました。
料理を通じて相手に伝えるということは、言葉で伝えることが難しかった気持ちを伝えることができるため、私にはとても合っている手段だと思います。

私は2003年から大人の料理教室を開催しています。料理のクラスではでは、料理の作り方だけでなく、テーブルに並べたり、季節のテーブルの演出を行うことで、お越しいただいた方にその時だけの一期一会の会話と、楽しい時間を過ごしてほしいと願い続けています。

ランゲージアーツ(言語技術)を学ぶきっかけは、息子が留学したいと言ったことからです。留学前に、自分自身について、日本について説明することが必要だと感じました。質問する力も大事だということで、まずは家庭から言葉を使って練習できたらいいなと学び始めました。
グローバルスタンダードのコミュニケーションと、日本式のコミュニケーションの違いについて学んだり、「聞く」ということを改めて考えたり、、トレーニングをして伝える力を鍛えました。

私が学んだのは、三森ゆりか先生のランゲージアーツ(言語技術)講座です。三森先生は、言語技術トレーニングの著書や、文部科学省でのプレゼン、NHKの教育テレビの言葉のツボなどを監修している方です。以前にも別のランゲージアーツスクールで学んだことがありましたが、この春に三森先生の講義を受けて、今まで学んできたこととの違いや全体像を理解することができました。

そこで会議にはやり方や法則があることを学び、これまでの自分のイメージから大きく変化しました。私たち自身が気づかなかった自分たちの話し方や思考、会議の決め方の無知にも気づくことができました。そして、三森先生から学んだ議論の方法には驚きました。とてもわかりやすく、楽しい方法だと感じ、子どもたちに子ども会議をする上で説明をして進めています。



2022年から始めたキッチンオーケストラでは、子どもたちと一緒に作り上げる楽しい時間を大切にしています。

ただ、最初の会議はうまくいかず、1時間話し合っても最後はくじ引きになってしまいました。その後、三森先生の言語技術を取り入れた会議スタイルに変えることで子どもたちから「会議が楽しかった!」、「スムーズに決められて嬉しかった」という感想をいただき、スタイルが定着しました。

会議スタイルは、図形とポストイットを使って、頭の中を活発に使いながら、他の人と決めていく方法を話し合います。


次回の募集は、2023年度の夏休みに予定しています。
この言語技術は、議論をするための言葉のトレーニングで、人の話を「聞く力」、そして伝える力、議論の方法を学び、考える力を養います。

子どもたちが自分たちでメニュー会議を行うことや、作りたいものを決めて、その作り方を提供することができる場作りを目指しています。



ぜひお待ちしています!





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