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2020年8月の記事一覧
私が構想している高齢者領域でやりたい心理の仕事|臨床心理士への随録 心理学
7月より都内にある特別養護老人ホームで、職員心理相談の仕事が始まりました。私の専門領域である「高齢者×医療福祉」ど真ん中の仕事を受託することができて本当に光栄です。利用者様に最大貢献できるよう精進したいと思います。
今年はこの他に、総合病院の老年病科で認知機能や高次脳機能の検査をとったり、街のメンタルクリニックで各種心理検査や心理カウンセリングを行ってますが、今日は「この先やりたいこと」を自己成
スリーパー効果〜何を言うか、誰が言うか|臨床心理士への随録 心理学
「結局、何を言うかより、誰が言うかだよね。」会社員時代に同僚がよく半ば自虐的に呟いていたセリフです。これって本当なのでしょうか。
社会心理学者ホブランドは、信憑性の高い説得者と低い説得者による説得効果を比較する調査を行いました。いうなれば著名なご意見番と一般市民に同じ内容で説得させてみて、説得を受けた人がどう態度変容するかをみる、という様な実験です。
説得直後は前者の影響による態度変容は多く、
ダイヤモンドは魅惑の輝き〜遊びの心理ゲーム|臨床心理士への随録 心理学
3年連続で8月に投稿している企画です。夏休みの恒例にしようかな。「それいけ×ココロジー 真実のココロ」(青春出版社)に掲載されている、心理ゲームを紹介します。それでは、参りましょう。
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どうぞ、想像してみてください。
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いかがでしょう?
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それでは解答(解釈)編です。
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ダイヤモンドはそれひとつが大きな結晶なので、継ぎ目や雑じり
ONE TEAMで解消する差別|臨床心理士への随録 心理学
社会心理学的に「差別」を語るには、まず内集団と外集団の説明から。自分が所属していることを意識した集団を内集団、それ以外の集団を外集団と呼ぶ。「所属を意識している」ことが重要で、単に所属しているだけでは、つまり帰属意識が低い場合はこれに当てはまらない。人は内集団には好意的態度を、外集団には非好意的態度をとることが証明されている。
特定の集団への所属を強く意識したとき、我々は「社会的アイデンティティ
100点とるより大事なこと|臨床心理士への随録 心理学
子どもの期末テストが返却されてきました。40点台をとったりして、落ち込んでいるわけです。大人としてここでどんな言葉を掛けるのか、教育の場面です。
そりゃ40点よりは100点のほうがいいですよ。けど、絶対値だけに価値を置いてしまうと、そうならなかった時に逃げ場がなくなってしまい、つらいんです。退路を断つことで推進力が増すこともありますが、他の道を用意しておくことで救われることもあります。2位じゃダ