見出し画像

見失ってい自分への愛 ー痛ましい事件をうむココロ

川崎市の痛ましい事件。深い悲しみを感じました。
今日は、再発防止、という視点からもこうした行動を生み出すココロについてツラツラと

誰かを傷つけたいときは、自分が傷ついている時

今回のような、
他人を傷つけ、自らを傷つける事件
時折みうけられます。

誰かを傷つけたいとき、
それは、自分の中に苦しみがいっぱいの時です。

ちょっと想像してみればすぐわかりますよね。

自分が幸せでいっぱいのときに、
わざわざ誰かを傷つけることはしません。
自分もこころの深い部分で大きく傷ついています。

苦しいときは、みんなが冷たく見える

あまりにも苦しい時、
私たちは知らず知らずのうち
他の人との「つながり」を失っていることがあります。

社会が自分に敵対するところや、怖いところに見えて、
社会とのつながりを断つ。

社会とのつながりを断ってしまったために、
助けてもらうこともできず、
なおさらに無力感や孤独感でいっぱいになる。

そんな自分自身のことも、
心の底で受け容れることができない。

「イケテない」自分をみられたくなくて
みんなに嫌われてしまうような気がして、
他者(社会)とのつながりを断つ。
ますます、孤独感、無力感、
自己否定感がいっぱいになっていく...

そんな苦しみのエネルギーが
抱えきれなくなったとき
私たちは
楽になるために
このエネルギーをどうにかして
別のものに変えなければいられなくなるのです。

つまりそのために
誰かを傷つけたくなったり、何かを壊したくなる。
特定の誰か、や 何か、ではない。
自分の手の届く壊せそうなものであればいい。

苦しみが大きだけ、現れ方も大きくなります。

自分に対して「冷たい世界」なのだから
何をしたって構わない。

それが無差別殺傷を生み出す、
こころのカラクリです。

そんな自分はダメなヤツ....

つながりを感じられないとき
孤独感や無力感などももちろん苦しいのですが
わざわざ自分を「孤独」にしてしまう
ネガティブな自分への思いは
とても大きなエネルギー
です。

みられたくない「イケテない」自分
だからみんなに嫌われてしまうような、
ダメな自分。
という思いですね。

ただ「自分がそう思っている」だけなのですが
本人にとっては
「世界中の誰もかもがそう思っている」
ぐらいに信ぴょう性の高い思いです。

自分のこころのなかでは
自分は世界中から受け入れられていない人
になっています。

それだけ自分のことを
否定的に、低くみているのですね。

就職試験に落ちた
誰かに「お前なんか、ダメなやつ」といわれる、など
この思いとマッチするようなことが実際おきると
「やっぱり、そうだ」とますます
自分を否定的にみていくことになるのです。

自分への誤解を解く。自分への愛に触れる。

こうした事故は、本当におきてほしくありませんね。
再発防止策は、ひとりひとりが考えていく必要があることでしょう。

こちらの記事には、身を守る方法として
「不審者が来たらランドセルを捨ててでも逃げるなど、最終的に自分の身は自分で守るという教育に低年齢のうちから力を入れてほしい」
とふれています。


もちろん、こうした自分の命の守り方を教える必要はあります。

それと同時に、
このような巨大な苦しみを抱える人を減らす、という視点も
中長期的には必要だと思うのです。

自分はダメだから、受け容れてもらえない...って信じてたよね。
嫌われるって、大事じゃないって、
そういう思い、持ってたよね。
でもさ、イヤ...どうもそれ、違う...らしいよね
自分、自分のこと誤解してた?
あんまり、誤解とも思えないけれど...。

自分への深い誤解を解いていく....
そうすれば自ずから、
もともと持っていた自分への愛につながります。

愛、というと、「執着」と混同されがちなのですが
なかなかうまいことばがみつからないので
そのままそう書きます。

「わたしは、わたしのままで、生きていていいんだ」
「わたしは、たいせつなそんざいなんだ」
という、自分に対する愛。
これがあれば
自ずから、他者のことも大切にできるようになります。

子供たちには、「危険から身を守る」だけではなく
私は受け容れられている。
私は生きていていい
という自己愛を身につけてほしい。
心が傷ついたときに、「わたしは大丈夫なんだ」と
立ち直れるしなやかさを育んでほしい。

それこそが「無差別殺傷事件」の「再発防止」になると思うのです。

これ以上、悲しみが増えませんよう、願わずにはいられません。

#COMEMO #NIKKEI

noteは長めのひとりごと。 「役に立たなかったけど、読んでよかった」そんなものを書いていきたいなあ。 💫noteユーザーではないかたも「スキ(❤️)」ポチッとできますよ。