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自分の悪習慣の見つけ方

今回は人から嫌われた時に、自分自身を見つめ直すことについてお話したいと思います。

《自分が悪い行動をしていないか》

心理療法士のSean Grover氏は言います。
患者を集団療法に参加させるとき、まずはその人が持つ問題や癖、言うなれば悪い社会的習性を見るようにしています。
Grover氏は、ハンサムで社会的に成功しているが、恋愛関係が続かないと相談に訪れた男性患者について話してくれました。
個別の療法で問題を解決できなかったため、何とか説得して彼を集団療法に参加させることになりました。
5分もしないうちに、私は恐ろしくなりました。
なぜならば人々を前にした彼は、急に不安になり、過度に自信を見せることで不安をカモフラージュしようとしたのです。
そのため、彼はとても傲慢に見えました。
グループ内のある女性は、彼のことを知れば知るほど嫌いになりそうとコメントしました。

男性が社会的な場面で他人と関係を持つことが困難だったのは、不安がそのような形で表れてしまうためだったのです。
でも、私たちの自尊心は自分の過失を認めようとしないため、彼は自分の悪習慣に気づいていませんでした。
そこで彼に、不安がそのような形で表れていることに気づかせてあげました。不安は、人を攻撃的にしたり、いっそう不安にしたりします。
グループに参加させることで、それが現れます。

動物行動の専門家でデューク大学の非常勤教授を務めるJennifer Verdolinさんはこう言います。
Verdolin氏によると、状況を把握するためには、嫌われている理由を自分から聞いてみるといいそうです。
「うっとうしい」「自慢ばかり」「自己中心的」など、誰かから理由を聞けたなら、一歩引いて、自己分析してみましょう。

最終的には、「○○さんに言われた通りだ。自分にはそういう傾向があるし、それは他人から見たらあまり魅力的ではないかもしれない。これから変えていこう」と思えるほどに自分のことを知ることにならなければなりません。

真剣に考えなければならない重要な情報を教えてもらったと思って、真実かどうかを確かめてみましょう。

ただ、あなたの行動が他人をうんざりさせる可能性があったとしても、好き嫌いは双方向の感情であるのが普通です。Grover氏は言います。

相手があなたのことを好きか嫌いかは、その人の歴史、偏見、恐怖などを反映するのが普通です。
自分の悪習慣は、グループに参加することによって、判明しやすくなるということが興味深いですね。
まさに、学校生活や職場での個々の振る舞いの中に悪習慣は現れやすいものなんだったのか!と私も学生時代を思い返してみました。

前回は「誰かに嫌われるのは必ずしもあなたのせいではない」と言いました。
でも、どこに行っても嫌われるようなら、先入観のない目で自分の行動を見つめ直してみる必要があるかもしれません。

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