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賢さの次には勇気が私たちにとっての甚だ大切な特質である— 幸福について



賢さの次には勇気が私たちにとっての甚だ大切な特質である
— 幸福について

何かしらあるものを待たなければならないとき、つまり、用事がなくて座っているときにちょうど彼の手に入るもの、例えば、杖やナイフやフォークや或いはその他のものであれ、すぐに拍子をとって叩いたり、ガタガタ音をたてたりしない人こそ百人の中から選ばれた一人として尊敬に値する人物であると思う。恐らく、そのような人は何かを考えている。然るに多くの人にあたっては、眼で見ることが全く思考に取って代わっている。でなければ彼らはガタガタいわせることによって自分の存在を意識しようと努めるのだ。……これらの理由からやはり、彼らは絶えず彼らの周囲に起こる総てのことに対して、全く眼であり耳であるだけなのだといえる。

ショーペンハウアーの主な思想は以下のようにまとめられます。


- 世界は自分の表象であり、その根底には盲目的な生存意志が働いている。

- 意志は絶えず満たされない欲望を追求するために、人生は苦痛に満ちている。

- 苦痛から解放されるには、意志を否定することが必要である。

- 意志の否定には、芸術や慈善、禁欲、瞑想などの方法がある。

- 意志の否定は、仏教の悟りやキリスト教の贖罪に近いものである。

- 人間の知性は、意志の奴隷であり、意志に従って行動する。

- 人間の自由は、意志の自由ではなく、表象の自由である。

- 人間の倫理は、同情心に基づいている。同情心は、他者の苦痛を自分の苦痛として感じることである。

- 人間の美学は、表象から意志を離れることによって生じる。芸術は、意志の本質を表現するものである。

- 人間の宗教は、意志の否定を目指すものである。宗教は、神話や教義によって、意志の本質を暗示するものである。



ショーペンハウアーの思想は、カントやプラトン、インド哲学や仏教などの影響を受けています。彼の思想は、後のニーチェやワーグナー、ヘッセなどの哲学者や芸術家に大きな影響を与えました。


アーサー・ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer)は19世紀のドイツの哲学者で、彼の思想は悲観主義とメタ物理学に焦点を当てています。以下はショーペンハウアーの思想の主要な要素です:

1. **意志と表象:** ショーペンハウアーは、世界の根本的な原理として「意志」という概念を提唱しました。これは欲望や衝動、生命力の源とされました。

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