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【知的財産アナリスト認定講座(コンテンツ)】の学び直しをする3つの理由

知的財産アナリスト認定講座をご存知でしょうか?
講座を受講し試験に合格すると、一般財団法人 知的財産研究教育財団から認定書を発行され、資格を得ることができます。

「知的財産アナリスト」の定義ついては、協会のHPに記載されています。

知的財産アナリストとは、企業経営・ファイナンス・知的財産に関する専門知識を有し、国内外の他社・自社の各種知的財産関連情報の収集・分析・評価・加工、知的財産あるいは企業の価値評価等を通じて、企業の戦略的経営に資する情報を提供できる特殊スキルを持つ職種のことをいいます。

https://ip-edu.org/ipa_info

僕も知的財産アナリストって、どんなことやるの?
とたまに聞かれたりするのですが、自分なりに解釈して説明すると以下のような感じです。

知的財産≒無形資産について、マーケティング・リーガル・ファイナンスのスキルを使って、企業の経営層と現場の間をつなぐ、すなわちビジョンとリアルを融合させて新たな価値を提案するのが、知的財産アナリストの仕事です。

また知的財産アナリストの方向性は「特許」と「コンテンツ・ビジネスプロフェッショナル」の2つがあります。

知財業界ですと、コンテンツよりも特許の方が市場が大きいです。アナリストの数も特許の方が必然的に多くなりますね。

特許:1,367名
コンテンツ:260名
(2022年12月現在)

https://ip-edu.org/ipa_info

ただ、僕はずっとコンテンツ業界におりまして、講座もコンテンツの方を受講しました。講座としては、第8期目になります。
2016年のときでした。
その頃はアニメ製作会社トムス・エンタテインメントに勤めておりまして、受講→認定試験を受け合格し、晴れて知的財産アナリスト(コンテンツ)となりました。

翌、2017年にはトムスを退職し、独立。

そこから月日が流れて、2023年となります。
知的財産アナリスト認定講座(コンテンツ)も、第21期めを迎えています。

思えば自分が受講したのは、かなり一昔前になってしました。
ふだんコンテンツの仕事をしているからといって、漏れはないのだろうか?
きちんとキャッチアップできているのだろうか?

少し不安だったこともあり、以下3つの理由で再受講をすることにしました。


①自己鍛錬こそがプロの道

僕が独立してからおこなっている事業の一つに、脚本家の小林雄次さんと一緒に運営しているオンラインサロン「シナリオランド」があります。

プロのシナリオライターや、シナリオライターを目指されている方、創作に興味のある方、アニメや特撮が好きな方など、様々な方々に参加して頂いております。

自分自身も日々刺激を受けており、コミュニティの持つ素晴らしさを実感しています。

また「えっ!この人が!?」と、こちらが驚いてしまうほどのプロの方からの参加もあったりします。
それこそ毎日打ち合わせ、毎日締め切りの生活を送っていらっしゃるでしょうし、オンラインサロンに参加するような時間も取れないはずです。

けれどもご自身の中で、改めて「学び直す」というモチベーションもあり、参加して頂いております。

やはりプロは、プロだからこそ自己鍛錬を怠りません

大谷翔平も、投打問わず記録的な野球の成績を収めていますが、毎日コツコツ地道な練習を積み重ねているはずです。
「実績を残した」「自分は実力がある」「チームからも評価されている」といったポジションに安住していません。

安住したときは、プロでなくなったときでしょう。

ですので僕も、自分自身に投資をし学び続けねばと思った次第です。

②コンテンツ産業への期待

経団連が、エンタメコンテンツへの提言を発表しました。

「世界における日本発コンテンツのプレゼンスを持続的に拡大する」ことが、日本の目指す姿であるとのこと。

経団連というと重厚長大産業がメインのイメージがありましたが、だいぶ変わりました。そもそも日本には資源がありませんし、人口もこれから目に見えて減ってきます。
今までの産業の在り方では、たち行かなくなるのは必然です。
そこで、無形資産を扱うコンテンツ産業への目を向けているのでしょう。

記事の中では、DeNAの創業者である南場智子さんも以下のように語っています。

「今ならまだ間に合う、最後のチャンスという思いから国として取り組むべきという提言をまとめた」

以前から「クールジャパン」など、コンテンツに力を入れるべし!との流れもありましたが、イマイチうまく運用されてきませんでした。

今こそ、これまでの反省を踏まえて、産業界や国としても本腰を入れてくるタイミングに違いありません。

またベストセラーのなった「未来の年表」のシリーズで、『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』にも、戦略的に縮むための「未来のトリセツ」として、「無形資産投資でブランド力を高める」ことが提言されています。

本の中では、
「ブランド力をより強化していくためには知的財産を活用したビジネスの積極展開が求められる」
とも書かれています。

必ずしもエンタメに限ったことではないですが、無形資産≒コンテンツを扱う企画力や運用能力は必要です。

「縮む」日本においては、特に求められているはずです。

③講座の信頼感

同じ講座を再受講するのは、不毛だという考え方もあるかもしれません。実は、僕も同じようなことを思ったこともあります。
しかし知的財産アナリスト認定講座は、時代に合わせてリニューアルをされています。

以前僕が受講したときと全く同じ講座ではありません。
もちろん、基礎的な部分は一緒でしょう。基礎は時代を経ても、変化しないことこそが基礎であるからです。

一方、応用の部分は、変わり続けます。

コンテンツの世界は日進月歩です。Netflixなどの巨大プラットフォーマーが誕生し、データアナリティクスが重要視される時代になりました。とはいえ、Netflixの方法論が未来永劫有効であることは確かではありません。
ここが面白いポイントだと思います。

本講座ではコンテンツビジネスを中心に、様々な手法で現代を捉え直し、未来を予想する方法論が学べます。

既に一回受講しているので、その辺りの信頼感はありますね。

また受講するにあたっては、ビジネススクールや大学なども検討しました。
ただ、コンテンツにフォーカスしたスクールは少なく、あったとしても学術的な方向であったりし、自分の求めているものとは違いました。

ですので、知的財産アナリスト認定講座(コンテンツ)の再受講をしようと思い至ったわけです。

少し話しは逸れますが、投資信託では、「ファンド・オブ・ファンズ」というファンドがあります。

どういう類のものかというと……

1つのファンドが複数のファンドへ投資する「外部委託型投資信託」のこと。

https://www.jsda.or.jp/jikan/word/291.html

逆に言うと、複数のファンドに投資をしているファンドということになります。
ですので、このファンドを買えば自動的に複数の投資信託へ投資をしていることにもなります。

知的財産アナリスト認定講座も、同じような側面があります。
講師の方々も、それぞれの道の専門家であり、研究者の側面を持つ方もおります。

講座を受講すれば、コンテンツという根幹をベースに幾つもの知見が得られるはずです。いわゆる、コスパが良いということでもありますね。

更に、講座同期とのネットワークもできます。
2016年の第8期生で集まった「コンパチ会」は、今でも続き、年に数回は集まって自主的な勉強会を実施しています。

今回もそうした人的なネットワークの繋がりができることも、楽しみにしています!

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