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若者がおじさん達へ抱く”もどかしさ”~eスポーツと町づくりを参考に~


最近は他の方のnoteを見ることが多いんですが、偶然eスポーツに関するnoteを読みました。今日は、このnoteの力を借りて、今日のコミュニティについて考えてみます。


eスポーツの事例

よろずさんがeスポーツに関して下記のようなnoteを書いておられました。

率直にいうと、おもしろい。18歳の方らしいのですが、eスポーツ界の将来のために、若者がすべきことを書いていて、大変勉強になりました。何より、eスポーツに関する愛が伝わります。

あくまで個人的な主観ですが、eスポーツに関わっている人達の活動や文章を読むと「eスポーツ盛り上げるぞー!」という熱をものすごく感じます。当事者たちがこれほど普及・広報している分野って他に無いんじゃないかな、と思うくらいです。実際大きなうねりとなっていますしね。


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少し紹介しておくと、そもそも「eスポーツ」は、競技名ではなくあくまで総称のことです。ここすら誤解している人って結構多いんではないかな、と思います。

例えば、サッカー、野球、バレーボール、バスケットボール、ラグビー、陸上競技など、様々な競技をまとめてスポーツを呼ぶように、格闘ゲーム、パズルゲーム、シューティングゲーム、DCG(デジタルカードゲーム)などゲームの種類を総称してeスポーツと呼びます。

参考までに、eスポーツ連合のHPを載せておきます。興味のある方はコチラからどうぞ。


さて、上記のnoteの中でよろずさんがこのようなことを言っています。

eスポーツという業界が、やりたいゲームがあるのに、大人たちが別のゲームに屯(たむろ)して、ただ後ろで眺めるしかない、そういういい年こいたおっさんたちが集まるゲーセンのような環境になってほしくないのです

若い人達(ここでは10代~20代)からすると、「”フォートナイト(世界的に有名なゲーム)”の全国大会を開いて欲しいのに、大人達は自分たちが若い時に流行っていたゲームの大会ばかり開催する。」

一方、大人達(ここでは30代以降)からすると「そんな若い人達しかやらないゲームの大会を企画しても人は集まらない。みんなが分かるゲームが良い」という。


両者の気持ちも分からないでもないのですが、若い人が抱く大人への”もどかしさ”は、実はeスポーツに限ったことではなく、様々な場面でおこってきました。

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町おこしをめぐる若者と大人の”衝突”とその解決策

私が以前、過疎地域でお話をする機会を頂いた時、地元の婦人会の会長さんからこんな話を教えていただきました。

「うちの町には大きな川が流れているから、そこで町おこしの一環としてラフティングのイベントをやろうか?っていう話が上がったの。若い人は結構盛り上がったんだけど、そしたらそこの漁業組合の人が「それはウチのまちでやることか?それでもし川魚が取れなくなったら、その時は責任とれるのか?」と難色を示したの。個人的には若い人たちを応援してあげたいけれど、その人たちの気持ちも分かるのよね。」

結局、ラフティングのイベントは開催されることがなく、そのまま流れてしまったそうです。

若い人達は、”やりたいことが実現できない”という状況に何度も直面してしまうと町おこし自体へのモチベーションも下がりますし、しまいには「言うだけ無駄」と提案すらしなくなります。これでは進歩がありませんし、何より町に愛着を持つ人が少なくなってしまいます。


だからといって、大人の反対意見を無視し半ば強引に開催すると、大成功を収めたとしても、大人達の「近頃の若いやつは、好き勝手しよる。」という否定的な感情はより強くなり、両者の溝は深くなってしまいます。


ではどうすればよいのか。


それは、大人の力をできるだけ借りない程度に開催する、ということです。


上記で例であれば、
ラフティングできる川へ行くツアーを企画してみる。
ラフティングではなく、カヌーやカヤックでやってみる。
ラフティングの距離を短くしてみる。
禁漁期間にやってみる。 など


出来るだけ大人の力を借りない、迷惑をかけない程度にやってみることが重要です。大人の力を借りないので必然的に規模は小さくなってしまいますが、開催することに意味がある。これが非常に重要になってきます。


そして「え?これ何やってんの?」と大人達が興味を示した時、そのイベントは爆発的に大きくなっていきます。


まとめ


今日は、eスポーツと町づくりの事例を紹介しつつ、それらの解決策について書いてみました。

難色を示す大人たちを説得することイベントを企画・運営すること、どちらの方が楽しく頑張れるかというと、もちろん後者です。なので思いついたアイデアやイベントは、「どうすれば大人の力を借りずに開催できるか」という視点を入れてみると、楽しく開催できます。


大前提として、大人は若い人達の「やりたい!」をむやみやたらに否定してはいけませんけどね。


今日はeスポーツのnoteから考えてみました。

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