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第3回THE NEW COOL NOTER賞食育・子育て・おいしいもの部門~9/21講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞食育・子育て・おいしいもの部門へご参加いただいている皆様。

9月部門につき、合計で30作品の応募をいただきました。
また、先行募集期間である10月部門について、現在で7作品の応募をいただいています!
10月部門の応募要項は下記の通りです。異なる月の募集部門は、別記事であればご参加いただけますので、どうぞ、こちらもよろしくお願いいたします。

これより集中的な審査期間へ入っていき、9月末には授賞発表となります!

※参加を確認させていただいた作品へは、当アカウントからのスキと、応募マガジンへの追加をさせていただいています。万が一、ご参加されたにもかかわらず、これらが無い場合は、ご参加の確認漏れの可能性がありますので至急下記メールアドレスまでご連絡ください。
the.new.cool.noter@gmail.com
どうぞ、よろしくお願いいたします。

本日は、2つの応募記事へ審査委員それぞれからの講評を掲載させていただきます。どうぞ、楽しんでいってください。

(本日の講評者)

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<講評(Norikoさん)>

「料理」は日々生活の中で、食材や調味料と人の手と対話から生まれた、生きるべき形で、「食」は生存や文化の方向を示す船の羅針盤 の
Norikoです

珈琲タイムさんの記事を読んで
凄く熱血な方だと思いました。
また目標に向かって努力を惜しまない方だとも思いました。


記事は長男さんのアトピー改善として
食生活を見直すと言う事が中心に書かれています。
アトピー性皮膚炎、
かく言う私も実は潜在的に体質を持っているらしく
身体が弱った時にぶわわっと
出てきます。

私のいとこも小さい時に
ぽりぽり掻いては、夜に血だらけになっていましたので、相当辛くて堪らんだろうなと
思っています。

珈琲タイムさんは食事を見直すきっかけとして 食によって体質を改善する本と出会ったことがきっかけになっています。

確かに私たちの身体は食べたもので出来ています。

何を食べたかは凄く重要になりますよね、

せっかちな私は 1,2に同時に取り組みました。

と言う珈琲タイムさん、
いきなりステージ1、2を同時進行で
スタートされます。


長男にも家族にも
「アトピーが消えちゃった!」を読んでもらい、
「脱・植物油脂宣言」をしました。

ちくさん物のタンパク質は、消化に時間がかかります。胃腸はタンパク質を分解できるキャパを超え、ブラック企業のような状態で働き続けています。


珈琲タイムさんの記事には
参考にされた本の
イラストで大変分かりやすい説明が
引用されています。


先ず、植物性油脂の除去は難しいです。
人間の体にはバランス的に油脂も必要です。
しかし植物性油脂であるリノール酸は
私たちが口にする食べ物全てと言っても良い位に含まれており、尚且つ酸化しやすい。
お菓子やパンなどにも含まれる
ショートニングやマーガリンは更に身体には良く無いとされています。

珈琲タイムさんは出来るだけ
油を使わない献立を考えて料理を
作られていたのです。
その努力を思うと本当に頭が下がります。

また畜産物のタンパク質も
身体を形成するのに必要なものです。
しかし、もともと日本人は米を食べ魚を主とした食事をしてきた民族です。
身体で消化されるタンパク質も
もともと肉食であった欧米の人とは違います。
珈琲タイムさんも書かれていますが、
量なんですよね。

ということで、我が家の主菜は

 焼き魚
煮魚
うなぎ
刺身
えび、いか
シーフードミックスなど
豆腐
納豆
大豆ミート

 などを駆使して おかず作りをしていきました。


さらっと書いていらっしゃるけれど
それって本当に凄い事!!

その努力の甲斐もあり、長男さんの肌は
みるみるうちに改善されて行くのです。

食べたもので出来ている、
本当に実感された事だと思います。

しかしそんな改善が目に見える生活でも
少しずつ何かが壊れ始めていたのです。

魚中心、脱植物油脂の食事をはじめて一カ月半ほど経ったある夜
大豆ミートでハンバーグを作ったときに 一口食べた長男(当時中2)は
お皿をひっくり返して大泣きしました。

「こんなまずいものばっかり食べて
生きていくのはもう嫌だ!!!!」

珈琲タイムさんは、
長男さんの叫びを聞いたのです。
それは他のお子さんも同じでした。


その叫びを聞いて珈琲タイムさんは
無我夢中で取り組まれてるがあまり
忘れていた大切な事を
息子さんの叫びにより
思い出されるのです。

食事は、
人間にとって 楽しみと
喜びである。

正に『食』の真髄だと思います。


またこうも書かれています。

「目的達成型人間」の私は
こうと決めたら猪突猛進。

 私が前のめりになりすぎて、
「話し合って、合意する」という段階を
すっとばしていたんです。

親として子供の辛い事を軽減したい
そう願わない人はいないと思います。

崖から子を落として
『這い上がって来いやー!!』と思う
私でさえ、その辛さ、代わってあげたい、
何か出来る事があれば全霊でやりたいと
思うのですから、親心だと思います。

しかし
植物性油脂を除去する食事の前に
ちくさん物を減らす食事の前に必要だったのは、息子さんの意志でした。

しょっぱい経験でした。

そう珈琲タイムさんは振り返られています。

その後は油脂もちくさん物も取り入れ
長男さんのアトピーとも
心ともバランスを取る食事を心掛けて
いらっしゃいます。

これって食だけでなく
育児にもあるあるな事の様に私は思います。

『これが良い』と言われると
子どもの事を考えて取り入れる。
それって決して間違いではないですし
2人の子を持つ母として共感する事でもあります。
しかし、本来大切なことは
子ども本人の気持ちなんですよね。


誰もがしょっぱい経験を一つや二つは
お持ちなのではないでしょうか。
親だからこそ
猪突猛進になりがちな事に
ちょっと足を止め考えてみる
そんなきっかけになる記事だと思います。

ご応募、ありがとうございました。

森羅万象の居場所を作る【Noriko】が講評しました

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<講評(これでも母さん)>

「食」は命を繋ぐ文化、「料理」は食する為の手法 の
これでも母です

『父親の昼食メニュー』
タイトルからして楽しそうな話の予感!

お父様が作る昼食メニューってなぁに~!? めっちゃ気になります!!


ちなみに、私の父は料理はてんでだめ。
母が手術で入院する前、味噌汁好きな父の命綱としてインスタント味噌汁を買い置きしたことがあったそうです。
初・インスタント味噌汁作りの父は、作り方などを一切読まないまま、袋に入った出汁や具を入れ忘れ、味噌だけをお湯に溶かして飲んだそうです。
そして、「インスタントは美味しくない。具も入ってない。(母の名前)の味噌汁じゃなきゃ飲めたもんじゃない。」って偉そうに、退院した母に向かって甘えん坊全開発言しやがったらしいです。母、私、妹で大いに呆れました。

そんな料理経験が壊滅的な私の父とは違って、
黄赤青(きせきせい)さんのお家では、お父様がお料理をするんだ!
素敵だなぁ~ってわくわくしながら読み進めました。

小学五年生の黄赤青さんは、お母様がパートを始めたことをきっかけに、午前授業の土曜日は鍵っ子生活となりました。
その日は妹さんを連れて帰り、宿題をしながらお父様の帰りを待つのがルーティンだったそうです。

やがて教育関係の仕事のお父様も午前出勤で帰宅となり、
昼食を購入して帰る為、家に着くのは午後一時前だったそうです。

お父様の準備する昼食のメニューは、
「うどん」、「餃子」、「焼きプリン」。
子どもが喜びそうなラインナップに私のテンションも上がりました。
そしてこの三大メニューは二年間毎週続いたそうです。

え?あれ?同じメニューを毎週?
ひとつひとつは馴染みがあるし、お子さんが好きなメニューだけど
毎週 ✕ にねんかん、、、?

お父様がシャワーを浴びてる間、黄赤青さんがうどんを茹で、
妹さんは食器と箸を並べて準備。
次にお父様がシャワーから出てきたらうどんを水にさらし、餃子を焼いて下さったそうです。
うどん8玉を三人で食べると書いてあって驚きました!
更に餃子を30個も焼いたうえに、お楽しみの焼きプリンもあるんですよね?
食べ盛りの小学生がいると食べれちゃう量なんでしょうか?
健啖家というか、フードファイターぶりにびっくり。
食事の準備をする家族の手際の良さ、連携の良さにもびっくり。

そしてふと思うのです。
毎週とはいえ、これは家族が楽しみにしている一大イベントなのだと。
黄赤青さんも、毎週土曜日が楽しかったと書かれています。

いくら美味しいメニューでも、
やはり毎週になると飽きてきてしまいますよね。
黄赤青さんは夏休みの終わり頃の金曜日に
「お父さん、明日のメニューで何か変えてほしい」
と切り出しました。

どれか一つでも変えてくれたらいいなっていう言い方が優しくて可愛くてほっこり。

翌日、「餃子」が「焼売」に!!
思わずくすっと笑っちゃいました。

子供心に、「そう来たかー!」と思ったもんである。餃子と焼売は全く違うものだが、僕とすれば、同じ【くくり】である。このメニューの姿勢を崩さない父親に感心したものである。

次は秋の終わりにもう一度言ってみたそうです。

今度は、「うどん」が「そば」に変わっていた!!

しかも、

更には、焼売が餃子に戻っている。
ある意味、変えてきたのである。

「ひとつ変えて欲しい」というリクエストから始まった、
お父様と息子さんの可愛いメニュー合戦が面白すぎます!!

焼きプリンは正直美味しかったし、変えたくはなかったが、今度はプリンが何に変わるのか知りたい意欲が僕を駆り立てたのである。

焼きプリンが何に変わるのか、三時間目のあたりからそわそわしていた黄赤青さんは妹さんを連れてダッシュで帰宅しました。
私も気になります!急いで!!

「お父さん、プリン美味しいんやけど、何か他に違うプリンとかあったりする?クリーム乗ってるやつがあったりするやん、プリンアラモードやっけ?あれまでとは言わないけど、プッチンプリンとか、ああ、あれは焼きプリンより損した感じやな。焼きプリンと互角な戦いするようなやつ、ライバルみたいなん、分かる?」

このリクエストにかなうデザートは!?

まさかの、、、

コーヒーゼリー!!!

小学生だった黄赤青さんのハートをがっつり鷲掴み!
ブラボー!!
そして妹さんにはまだ早いという理由でゼリーを買ってきていた配慮も素敵でした(^^♪
黄赤青さんはお父様のこの選択に、

その然り気無さ、いい意味での計画のなさが、父親のいいところでもあったりすることもある。

と愛情たっぷりの感想を綴られています。

お父様考案の昼食のメニューを通して、
お父様のいいところを発見されたくだりにほっこりしました。
何気ない行動に人の想いはみえるものですね。

それは二年間限定の楽しいイベントがある土曜日でした。
大人になってから、お父様にあのメニューを選んだ理由を聞くと、

"メニューのジャンルを満遍なくしたかったんや"

とのこと。

昼食ひとつで和洋中を揃えようとしてたなんて、全然思いつきませんでした!凄い発想力です。
そして、お父様なりの考えがあったことに気付き、
父親はかなり考えてくれてたんやと改めて思われたそうです。
(作品の中で確認して下さい)

そこにはお子さんを想うお父様が考え出した、
愛情溢れるメニューの組み立て術がありました。
毎週土曜日のお楽しみイベントだと思っていたのは、お父様も同じだったんだなぁと感じ、嬉しくなりました。

黄赤青さんが仰る通り、30年前はまだまだお料理は母親がするものという概念がありました。料理をしたことがない、私の父のような男性も沢山いらっしゃったと思います。

そんな時代に、お子さん二人を想って一生懸命頑張ってこられたお父様の愛情の深さに心が温かくなりました。
またお父様が料理をしている間に、出来る準備を手分けして頑張る黄赤青さんと妹さんの連係プレーも素敵でした。

毎週土曜日は、3人で楽しむ昼食イベントの日

私の父は料理しないので、とても羨まししく感じました!

楽しい食の思い出は、楽しい家族の思い出ですね。
きっとお父様も同じように、
毎週土曜日の昼食の思い出を大切にされてることでしょう。

心あたたまるお話をありがとうございました!

家族の居場所を作る これでも母 でした♬

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*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

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応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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