ほったらかしたネギが美味しくて宇宙と自然と無力を感じた日。
昨年の秋、自然農の畑に秋野菜の種を植えたという記事を書きました。
で、その後です。
種を持っていくのを忘れて帰り、そのまま一度も畑に行くことなく冬を越しました。
だって寒かったですから。
そしてあたたかくなってきた先日、畑の主催者の方がジャガイモを植えるのを手伝える人を募集していました。懲りずに行きまーす♪と張り切って返事をし、久しぶりに畑に行くことに。
みんな枯れ果てたろうな、冬やもんな、と多少の反省の気持ちをもちつつ、自分の畑のエリアを見に行きました。
完全に雑草に覆われてどこか自分の畑か分かりませんでした。
ちょっと予想外でした。「冬=みんな枯れ果てる」と決めつけていたので、もっさもさの雑草に驚きました。すごいです雑草。
じゃがいもを植えるためにひとまず土が見えるまで雑草を刈る事になりました。根から抜くのではなく、刈ります。
刈り刈り進めていくと
生き生きとしたネギが見えてきました。
えっ、、これはまさか秋に私が植えたネギ!?
衝撃を受けました。
冬は乾燥しますから、むき出しの土はカラカラです。が、もさもさと雑草に囲まれた土は湿っていました。さらに草はきっと風を防ぎ、雑草内は温かかったのではないかと思います。
ほったらかしたネギは雑草と協力して勝手に成長していたのです。
さらに草を刈り進めると、真っ赤でシワシワのししとうが発見されました。これは去年の夏前に植えたししとうや…もはや存在すら忘れとったししとうや…。
さすがに食べれませんが、なんと種を採種できました。感動しました。
ひょっとすると、そのまま獲らずにほうっておいたら次の夏にまた新たな芽を出し実をつけたのではないかと思いました。
そして、なかば呆然としながらジャガイモを植えるのを手伝いました。ジャガイモって、ジャガイモそのまま土に植えるんですね。たしかに食べ忘れて放置したジャガイモは芽がでてます。
普段なら「あー芽が出ちゃったし食べられない捨てよう」となるジャガイモ。芽が出るんだから植えたら育つんだよ。そうだよ、それだけのことなんだよ。ここでもまた何かウロコがそげ落ちるような感覚に襲われて感動しながらジャガイモに土をかけました。
発見したネギは持って帰って家で食べました。とんでもなく美味しかったです。スーパーで買うネギより10倍くらい本当に美味しかったです。ネギを食べながらなぜか急に宇宙のことが思い出されました。
野菜を育てるって何だろう。「育てる」ってなんだろう。
ふと娘を見ました。youtubeに合わせて踊っていました。
親はなくとも子は育つといいます。もちろんその言葉は知っています。意味も知っています。
でも、今日ネギが初めて教えてくれた気がします。
自然農の畑すごいです。
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