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合同会社life in LIFE -大切にしたいこと-

【会社をつくる。】


2020年12月21日に設立した合同会社life in LIFE。
今更ながら、会社のことを書き始めようと思う。

簡単な自己紹介も兼ね、設立に至った背景を簡単に紹介。
 
ぼくは、素材メーカーでの人事採用・海外営業、NPOでのリーダーシップ教育を経て、人材サービス会社で教育・育成をメインにさまざまな研修・ワークショップを実施してきた。
 
さまざまな人生の節目や価値観、色々な境遇によってできるアイデンティティや葛藤等に触れる中で「生きる」に興味を持ち、人の在り方や人の変容(パラダイムシフト)を探究し始め、

その表現方法として、五感や身体を通した体験を対話や内省で深めることで在りたい姿に触れる場や未来づくりの場をさまざまな地域(北は北海道、南は沖縄まで)を舞台に実践してきた。

場づくりした地域一覧


これまで、在りたい姿から未来をつくる、を意図した場をひらく中で、人本来が持つありのままの姿にたくさん出会い、そこに無条件な人間の美しさを感じてきた。
 
「その人が、その人として在ること。生きること。」
 

in 智頭町


それは、清濁を併せ持ちながらも、まるっと、その人が放つかけがえのない美しさであり、その起点から生きることが、その人の豊かさにつながると心から思うようになった。

本来の自分(=自己)を生きることが、最もその人のバイタリティを生み出し、周囲や全体に伝播する。(自分とつながると、他と(して区別しているものの全体)とつながり、共鳴しあう。)
 
life in LIFEは、これまでやってきたことを、より自由によりシンプルに表現し、その人がその人として生きるきっかけになる場を拡げていきたいと思い設立した。

人のありのままが表現され、それが循環することで生まれる豊かさが暮らす、はたらく、生きる、さまざまな場面で発酵するようにふつふつ湧いてくる世界をつくりたい。


【縁側をつくる、間をつなぐ。】

そんなきっかけになる場ができていくには、大きく2つのことが必要だと思う。
 
① 場をひらく:「あるがままの自分で居られる、縁側のような場をひらく」
② 間をつなぐ:「社会的な自分と本来の自分、自分と他者などの様々な間(境界)をつなぐ」
 
人のあるがままの姿の美しさを感じると同時に、生育環境や教育、会社制度等に起因する“評価”や“期待”などの外的な要因によって、(多くが無意識的に)自分の本来性を抑えつけている、抑えられている様にも触れてきた。
 
「○○するべきだ」「○○しなきゃいけない」「○○せねばならない」「○○は難しい」等、自分で決めたつもりも、信じたつもりも、意識したつもりもないのに、それに基づいて「こういうものだ」と考え行動しているようなこと。
 
すべての人は、このような価値観の枠組み(パラダイム)に縛られ、こわばった身体を生きていて、知らず知らずのうちに自分の可能性や行動を阻害している。
 
それは、外側に合わせないと“そこに居てはいけない”という暗黙の認識を生み出し、それは“ダメ”、“普通はしないよ”という常識的とされるものが、その人の本来性を知らないうちに遠ざける。
(やってみたら案外平気だったということも多いのだけれど。)
 
心理的安全や存在の承認あってこそ、人と素直に対話でき、ひいては本来の自分と対話ができる。
 
ぼくは、都会の喧騒から離れた自然豊かな地域や里山を舞台として場をつくることが多い。普段と違った環境に身を置くことが、自分の“殻”を脱ぎ、心身をモードチェンジすることにつながり、日常の自分と本来の自分を分けている “境界”を超えた深い内省につながるからだ。 

in 遠野
in 木曽町


誰もがそのまま“そこに居ていい”と無条件に受容される場、周りに左右されず我(自己)に還る場を、「縁側でただ坐って茶をしばく」ようなイメージをもって場をつくってきた。

ぼくはいろんな地域で人の居場所になる”縁側”をたくさんつくりたい。老若男女、いろんな境遇の人たちが気ままに集う、縁側のようなやさしい場所を。

その他、地域を舞台に活動する中で、人はもちろん、さまざまな自然・もの・ことに出会うことができたことも会社の設立につながっている。

―その土地の風土、いのち溢れる豊かな自然、自然と共生しながらある暮らし、脈々と流れる歴史や伝統文化、暮らしの知恵から生まれたさまざまな建物や道具、その地域で想いを持って活動している人の物語…等ー 

自然の心地よさや畏怖の念、また、そこに根差して暮らしてきた(いる)人の温度や美意識を感じ、それらとつながることで生まれる豊かさがあることにも気づいた。

in 木曽町
in 佐渡

忙しなく、いつの間にか、あたりまえのように過ごしている日々の中に、
ふっと、時にはっと、自分に立ち還る「縁側に坐っている」ような時間をつくり、ありのままの“ひと”と人、“もの”と人、“こと”と人をつなぐ。
 
お互いが“ありのまま”存在し、そのエネルギーが場を循環することで生まれる豊かさが、かろやかに、のびやかに、そこに関わる人の“暮らす、はたらく、生きる”に繋がる、その輪を広げたいと思えたことで、数年間じわじわと育くんできた想いを「合同会社life in LIFE」として形にすることにした。 

【life in LIFEに込めた想い】

“life in LIFE”という言葉は、僕の好きな藤田一照さんの『青虫は一度溶けて蝶になる 私・世界・人生のパラダイムシフト』の中に出てくる言葉で、読んだときこれだ!と思って使わせてもらった。(ご本人にもお伝え済)

※同書からいくつか抜粋※

”「波」の一つとしての「自分の人生」を「life」、より大きな「海」の一部として、それによって生かされている「自分」のあり方を、「life in LIFE」と言ってもいいね。 ”(『同書』P166-167)

“「海」の一部として生かされている「自分」、つまり「life in LIFEのアジェンダ」にちゃんと応答しながら生きていく。海と一つとしてある波として生きているということそのものが、アジェンダをあなたに提供している、ということですね。” (『同書』P175)

“「lifeのアジェンダ」は外から来たもの。どこからかmindに注入されたっていうのかな、要するに思考の産物をアジェンダにしてしまっている。それに対して「life in LIFEのアジェンダ」というのは、内側から自然に、heartから湧いてくるようなものなので、ちゃんと区別がつくんです。” (『同書』P175)

“とにかく、本物のアジェンダはLIFEのほうからこっちにやってくるんですよ。LIFEはすべてとつながっているので、生きているという状況そのものから、直接にアジェンダが出てくる。そのアジェンダのために、個としての自分のlifeを生かしていく。そういうのが「あたらしい世界」のあり方です。” (『同書』P177)

『青虫は一度溶けて蝶になる 私・世界・人生のパラダイムシフト』

「大きなLIFEの中でのつながりや支えの中で、生かされている小さなlife」

この在り様を起点に“自分”を始めることの、本当や本質を一言で表している言葉だと思っている。人は一人では生きていけない。というか、事実生きていない。壮大な歴史と衣食住その他を満たしてくれる今を生きる誰か・何かの交差する一点を生きている。

このすべてのつながり(全体性)の中で生かされているという事実から“暮らす、はたらく、生きる”を始めることで、ほんとうの豊かさに触れることができると思いこう命名した。

ぼくは意識(我)が強くで、あれやりたい、これやりたいが強い。だからこそ日々の感謝や、関わってくれる人への感謝を大切にしたいと思っている。(しかしすぐに忘れ、またふとした瞬間に思い出す、を繰り返す。どうしようもない。)

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【会社として創り出したい世界】

(VISION)「ありのままの想いが循環する、豊かなときを。」

つくりたい世界は、「暮らす、はたらく、生きる」において、人のありのままの想いが循環することで生まれる、手触り感のある今。
 
忙しなく、いつの間にか、あたりまえのように過ごしている日々の中に、ふっと、時にはっと、自分に立ち還る縁側のような時間、場をつくり、ありのままの“ひと”と人、“もの”と人、“こと”と人がつながることで、豊かな関係性や在り方を生み出す。 

(MISSION)「今この瞬間を起点に、さまざまなつながりを“問いほぐす”。」

“すべては自分の中に在る。”

今この瞬間、目の前に起こっていることや感じていることを起点に、自分自身や自分を取り巻くひと・もの・こと、すべてのつながりや関係性を“問いほぐし”、その人本来が心から願う「暮らす、はたらく、生きる」を紡ぐきっかけをつくる。

言葉は進化するので、仮置きだけど、今意図している世界観はこれだ。

【最後に】

ちょっと長くなりすぎた。
具体的にやっていることや、やっていきたいことは今後に書きます。 

また、今後もnote上で、life in LIFEとして大切にしたいことややっていること、自分の実践知や探究しているテーマについて自分なりに言語化したこと等を書いていきます。

最後まで読んでくれた人、ありがとうございます。


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