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【初心者向け】プレゼン資料は統一感を出すと垢抜ける

こんにちは、地域と農業のブランディングデザイナーの株式会社コトリコ江藤です。今回は、ご友人からプレゼン資料のデザインについて質問をいただいたので、ここでも共有してみます。

「そもそもデザインの知識がない…」
「なにが正解かわからない」
「資料を垢抜けさせたい!」


そんな初心者さんの参考となりましたら幸いです。





【結論】統一感を出す

つまり、

1.カラーを統一する
2.フォント
を統一する
3.レイアウト
を統一する

これで見栄えが一気に垢抜けます。

これが資料作成のデザインの超超超基本です。

ひとつずつ説明します。


1.使うカラーを絞る


<初心者編>4色に絞る

・装飾に使うカラーは3色
・本文に使うカラーは1色
の、計4色に絞ってください。


カラーの決め方を説明します。
初心者さんは、以下で4色を決めてみてください。

【装飾カラー】
 メインカラー:
会社のテーマカラーにする
 サブカラー :
メインカラーと反対の色味/メインカラーに近い色味
 アクセントカラー:
メインカラーと反対の色味/赤、黄色など強い色

【本文カラー】
 黒(K100/R0 G0 B0/#000000)か、濃いグレー(K80/R51 G51 B51/#333333)

【事例】
私の会社の例で説明します。


コトリコの会社のカラーはイエローです。
なので以下のような感じに決めました。

【装飾カラー】
 メインカラー:
イエロー
 サブカラー :
えんじ色
 アクセントカラー:
特になし(いきなり例外ですみません)

【本文カラー】
 濃いグレー(K80/R51 G51 B51/#333333)


これを資料に落とし込むと、以下のような感じになります。

どうでしょう?
なんとなくイメージが掴めましたでしょうか。



<中級者編>カラートーンをプラス


さらにカラーで見栄えをアップさせたい場合は、
「カラートーン」を活用しましょう。

以下の画像では、カラフルな丸が17の円をつくっていますね。


この17の円は「カラートーン」と呼ばれます。
この1つの円から、プレゼン資料で使いたい3色(丸)を選ぶのです。

たとえば…
一番右の「1 vivid」は「ビビッドトーン」です。
とても鮮やかですね。会社でよく使う色がvividな場合はこの中から3色を選ぶと統一感が出ます。

たとえば…
一番左上の「13 verypale」は柔らかい印象を与えます。
この中に会社でよく使う色があれば、このトーンの中の色から3色を選んでください。

というように、カラートーンを統一するだけで一気に”こなれ感”が出ます。

もし「カラー選びに慣れてきたぞ」と思ったら、以下も試してみてください。
・メインカラーとサブカラーは同じカラートーンから選ぶ
・でもアクセントカラーだけは別のトーンから選ぶ
さらに洗練感が出せます。


2.使うフォントを絞る


<初心者編>フォントは1種類に絞る


以下資料のフォントにご注目ください。

この資料では、ページタイトル(最上部「イベント「東京みずほ学校」┃主催」)と本文(左上部)を同じフォントにして統一感を出しています

変な違和感なく情報がスッと入ってきますね。

フォントはひとつのページにたくさんあると見づらくなります。
そのため1種類、または2種類程度に収めましょう。
また、フォントを選ぶときはゴシック体がおすすめです。



<初心者編>サイズは5種類に絞る

フォントのサイズがバラバラだと読みづらくなってしまいます。
フォントサイズにもルールを設けましょう。

フォントサイズは5種類程度に絞るのをおすすめします。

例えばこんな感じに振り分けて、サイズを決めましょう。

1.ページタイトル
2.本文
3.データや図の説明テキスト
4.写真のキャプション
5.補足文章


具体的なフォントサイズは、資料を使用する”環境”によって変化します。

たとえば…
・スライド投影か、配布資料か
・スライドの場合、どのくらいの部屋サイズか
・配布資料の場合、プレゼン時間はどのくらいか
など、さまざまです。

このあたりは長くなってしまうので割愛しますが、ぜひ色々試してみてください。



<中級者編>フォントは2種以上でも◎


さらに工夫する場合は、フォントを2種類以上使ってみましょう。

以下は左の写真の中の文字だけ、手書き文字に変えたパターンです。
ここでは人柄を伝えたかったので、手書き文字にしてみました。

手書き文字がアクセントになるぶん、読んで貰える確率が上がります。




以下は変わり種パターンです。


ここでは、強調したい文字の感情に似たフォントが選ばれています。見てる方が、「がーーーーん」という残念な音が聞こえるようにしました。これでプレゼン中に寝る人はいなくなるでしょう(笑)。




3.レイアウトは定番を決める


定番レイアウトを決めておきましょう。

勘の良い方はお気づきだと思うのですが、これまでお見せしたほぼすべてのページのレイアウトが統一されていました。

最上部:ページタイトル
左  :写真
右  :本文、説明文
最下部:会社名と著作説明テキスト



レイアウトを統一すると、読み手がより内容を汲んでくれるようになります

私のレイアウトはあくまでも一例です。
ぜひ色々なサンプルを検索して、ご自身の内容にピッタリくるレイアウトを見つけてください。



【メリット】爆速化と訴求力アップ


改めて、ここまでの3つのポイントを振り返ります。

1.カラー :4色
2.フォント
:1種類、サイズは5種類くらい
3.レイアウト
:定番レイアウトを決めておく

ざっくりとご理解いただけましたでしょうか。
これをコンプリートできれば以下のメリットを手にできます。



<メリット1>資料作成が爆速に

第一に、「色どうしよう」「フォントどうしよう」「レイアウトは…」と、いちいち迷わなくなります(この迷ってる時間がなんて無駄なことか…)!

迷った時点で”ルールがない=手間がかかる”ということに気づきましょう。
そんなときは即座にルールを作って効率化しちゃいましょう!

ということで、これまで迷っていた時間を全カットできるのが、最大のメリットです。


<メリット2>深く理解してもらえる

整ったプレゼン資料は相手の心にスッと入り込めるものです。
しかしルールのないプレゼン資料は内容への理解よりも先に資料への「違和感」への印象が大きくなる可能性が大きいです。

この場合内容は理解されず、
さらにはあなたの印象まで下がる可能性があります。

プレゼン資料は目の前の相手だけでなく、相手の方の上層部まで届く可能性があるものでもあります。ということは、ルールのあるプレゼン資料づくりはクライアント様に対しての最低限のマナーです。

それだけでいい印象を与えられるなら、やらないと損ですよね。
ルールに沿ったプレゼン資料をきっかけに、ぜひクライアント様と良いコミュニケーションを築いてください。


(オマケ)


「プレゼン資料、難しい!お手上げ!」
そう思った人は、もう、プロにお願いしちゃいましょう。

安く仕上げたい人は、フリーランスに依頼できるサービスサイトなどを通して自分で制作した下書きを元に依頼ができます。また、海外に依頼して寝てる間に完成するサービスなどもありますね。

もし「効果を見込める資料を作りたい」「ブランディングとして活用したい」などありましたら、以下にご連絡いただけましたらなにかお手伝いができるかもしれません。




デザインコラム始めます


じつはデザインコラムは、今回が初めてです。もしまたなにか思いついたら書いていこうかなと思っています。そんな機会をくれたご友人さん、ありがとうございました!

マガジンもつくってみました。
「投稿タイトルだけでもチェックしておきたい」、そんな時はマガジンをフォローいただくと便利かもしれません。

ではまた!
”小さなトリコ”を大切にしたい
地域と農のブランドデザイナー、コトリコ江藤梢でした。


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