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母になり、自分を偽れなくなった話

わたしは5歳、3歳の拗らせガールズの母である。
それなりにいろんな経験を経て
たくさんのことを学び、感じ、行動し、考え
創り上げてきたはずの「自分」というものは
母となりいとも簡単に崩れ去ってしまった。

というのも、だ。
子どもたちの生々しい感情、行動を受け止めるうちに
精一杯繕っていた「大人な自分」が
暴かれ、さらされ、 生身の自分に戻っていってしまったのだ。

こちらの都合や気持ちなど関係なしに
おのれの本能にのみ付き従う彼女たちに
全身全霊でぶつかってこられるとどうなるか。
答えは簡単だ。
大人でなんていていられない。笑
売られた喧嘩は見事全部買うし、
理不尽にも立ち向かってしまう。
頭ではどうすればいいかというのは
育児書に書かれているからわかっているのに
母になって6年になっても心が追いつかない。
こんなにも自分の喜怒哀楽を揺さぶる人間は
自分の子ども以上には存在しないであろう。

喜んで涙することもあれば
怒りで震えることもある。
良かれとしたことが受け入れてもらえず
わかってもらえなくて咽び泣くこともある。
なんでもないことが嬉しくて
しょうもないことが楽しくて
ただ、共に歩くだけでたくさんの感情が溢れかえる。

「自分ってこんな人間だったのか」 と、
40を手前に知ることが山ほどある。
未熟すぎて情けないし、悔しいし、恥ずかしい。
姉妹の成長スピードには到底追いつけないけれど
母も少しは中身のある人間になれていたらいいなと
最近切に願っている。

そしてあわよくば
この感情剥き出しの慌ただしくも愛しい日々が
長く続きますように。

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