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生理とうまく付き合っていく〜パートナーにも知ってほしいこと〜

ぬーです。

自分やパートナーの生理のこと、どれだけ知っていますか?

なんかよくわからないけど毎月血が出る期間があって、程度はあれどお腹が痛くて、イライラするやつ。

生理または月経と聞くとたぶん男性はそういうイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

もちろん詳しく知っている方もたくさんいると思います。
でも、女性にも男性にも生理についてもっと知ってもらいたいし、わたしが知らないこともあるだろうなと感じたので、今回は生理について書いてみることにしました。

そもそも生理についてあまり話さない

女性同士でも、あまり生理について深く話さないことが多いような気がします。
好きな男性のタイプは話すのに、よく考えたら好きな生理用品のタイプについては高校や大学で話したことがない気がします。

そのせいか、パートナーとも生理の話をするカップルは少ないのではないでしょうか。体の状態をパートナーと共有すると、お互いの変化に気づきやすく気づいてもらいやすいので予定も立てやすくなりメリットは多いはずです。
幸いわたしたちは話す機会が多かったですが、twitterなどを見ているとそうでもないんだなと感じたことがこのnoteを書くきっかけの一つでもあります。

女性は生理とともに過ごしてきたので、知ってるよ〜ってことがたくさんあると思いますが、今一度生理との向き合い方を考えてみてほしいなと。

男性にも、ぜひ生理について知ってもらい、パートナーを知るキッカケにしてもらいたいなと思っています。

生理とはなにか

女性の体は思春期(8~18歳あたり)になると、女性ホルモンが分泌され、身体的特徴が男性と異なってきます。どんどん丸みを帯びた体つきに変わっていくんですね。

また、中学生くらいになると初経を迎え、18歳頃までには排卵や月経が安定し、妊娠や出産が可能になります。これを第二次性徴と呼んだりします。

生理とは、この妊娠と出産に必要な体のしくみです。

人間は動物の中では珍しく、決まった期間の発情期がありません。年間通して子作りができます。そのため、女性はいつ妊娠してもいいように赤ちゃんが子宮内で育つためのベッドを作っているのですが、それが不要になったときに体外に排出しています。そして新しいベッドを作り始めます。これが生理です。

ちなみに月経というのが世に言う生理のことです。生理の周期はおよそ28日周期(人により個人差があります)で、月の満ち欠けの周期に近いことから月経と呼ばれるようになったそうです。

初経は初めての月経なので初経。初潮とも呼びますね。
そして月経期間中にでる血液を経血と呼びます。

生理のしくみ

生理のリズムは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンの分泌で生まれます。

一般的に生理周期は約4週間(28~30日)を1サイクルとしているのですが、さらに4つの時期にわけられるようです。

卵胞期
生理後はエストロゲンの分泌が多くなり、肌ツヤや髪ツヤがよくなったり、女性が一番いきいきとする時期です。
排卵期
この時期は黄体ホルモンの分泌が多くなり、子宮内膜が充実しはじめ、下腹部に違和感を感じたりする時期。黄体ホルモンの影響で心が不安定になったり、いきいきしたりと気分の上がり下がりが大きくなる時期だと言われています。
黄体期
黄体ホルモンの影響さらに強く現れる時期。体温が上がり、便秘、肩こり、頭痛などが身体的影響が表れたり、精神的にもイライラしたりと不安定になりやすくなります。
月経期
女性ホルモンの分泌が最も少なくなる時期。不要になった子宮内膜(赤ちゃんをつくるベッド)が剥がれ落ちて体外に排出されていきます。下腹部痛、腰痛、イライラ、頭痛、貧血、だるさ、肌あれなど様々な症状がおきやすい時期でもあります。

こうやってみてみると、いきいきした時期全然ないじゃん!ってなっちゃいますね。
女性はこれが閉経まで約35年ほど続きますので、自分の月経とうまく付き合っていかなければなりません。

生理中や生理前に体に起きる変化

これは人によって全くといっていいほど違うのでなんともいえないです。

生理痛がとても重い場合もあれば軽い場合もあります。また、もともと貧血気味で、生理中に貧血が起きて駅で倒れたことがある友人もいました。

こればっかりは自分やパートナーに聞いてみるしかありませんが、以下のような変化が起こりやすいです。

- 下腹部の痛み(内蔵が雑巾絞りされてるような感覚に近いかも)
- 腰痛・頭痛
- 貧血
- 眠気(生理中はとても眠くなったりしますし、痛み止めの影響で眠くなる場合もある)
- 下痢・便秘
- 肌荒れ・ニキビ

下腹部の痛みや腰痛・頭痛は、耐えられないほどの痛みである場合は薬を飲んだほうが良いです。病院(婦人科や内科)で処方してもらってください。市販薬でもいいですが、別の病気が隠れている場合もあるので一度病院にいってみることをオススメします。

わたし個人的には適度な運動を普段から行っていると、生理痛は多少マシになるような気がしています。部活をやめて運動しなくなった受験期が、過去一番生理痛がつらかった記憶があります。

また、冷えも良くないです。(セックスも生理も一緒ですね)お腹や手足を冷やさないようにしましょう。夏場はエアコンの影響もあるので注意です。

貧血は、体質の影響が大きいので、うまく付き合っていくか、貧血になりにくい食生活を心がけたり、病院で相談してみるのが良いと思います。また、外出をできるだけ控えてゆっくり休むのも大切です。

生理痛や周期の乱れ、量などに悩んでいる場合は、ピルがオススメです。ピルは避妊目的もありますが、周期を整え、生理痛を緩和したり、肌荒れやニキビにも効果があると言われています。婦人科に行くの恥ずかしいな、なんて思わずに、ぜひ医者と相談してみるのが良いと思います。女医さんがいる病院も多いので、近くの病院を調べてみましょう。

伝えたいのは、とりあえず一回くらいはちゃんと婦人科受診しよう!ってことです。また、女性は婦人科検診を定期的に受けるようにしましょうね。会社の健康診断でみてくれるところもありますが、そうでない場合は婦人科やクリニックで受けましょう。地域・自治体によっては子宮がんの検診だと補助や無料で受けられるところもあります。制度は積極的に利用していきましょう。


パートナーにできること、してほしいこと

もし可能なのであれば、パートナーが理解してくれることで、もっと生理とうまく付き合っていけるはずです。

そのためには、対話するしかありません。自分の生理はどの程度しんどいのか、どうしてほしいのかは人によって異なります。

ちなみにわたしの彼氏のしゅーは

1ヶ月に1回風邪引いてるみたいなもんだと思ってる

とのことです。個人的にはそれで十分だと思っています。

しかし人によっては、「体が重くて動かない寝たきりの病人」と思ってもらったほうがいい場合もあります。

なんでかわからないけどイライラしてしまう、みたいなことも、ホルモンバランスから来ることが分かっていれば、お互い嫌な思いをすることも減ります

参考までに、わたしが生理中にしてもらいことや思いを書いてみることにします。

まず、過度に心配しなくてもよい。だって毎月くるし慣れてるから。でも痛みがひどいときもあるので、その時は伝えるから助けてほしい。家事ができるときもあればできないくらいしんどかったり、何もしたくない時もある。その時は手伝ってくれると嬉しい。あとは腰とかさすってくれるとありがたい。イライラはあまりしないタイプ。生理とかぶる予定は、動かせるなら動かすのがベストだけど、基本的に薬飲んでカバーできるので問題ない。量は多い方だけど、経血が寝具についちゃうことは基本ない。ついたらごめんね洗う!ちなみにナプキンは羽つき派です。もし購入を頼むときがあったら死守してほしい。多分ないけど。

赤裸々に綴ってみましたが、パートナーにとっても、どの程度相手の体を気にすればいいのかはわからないと思うので、一緒に考えていけるといいですね。


生理を共に戦うアイテム

まず、経血を受け止めるもの。パンツ血だらけになっちゃいますからね。

ナプキン、布ナプキン、タンポン、月経カップなどです。順番に紹介していきますね。

ナプキン

ナプキンはおしめのような履くタイプのものではなく、パンツに貼り付けるものです。

ナプキンは長さ、厚み、羽があるかないかの3種類に分けることができます。

長さについて

長めのものは、就寝時におしりのほうに経血がたれにくくなります。夜用と記載されているものは長めの物が多いです。また、生理期間2日目など経血量が多いときにも有効です。

厚みについて

厚みがあるタイプは経血量が多い時もしっかりキャッチしてくれます。こちらも夜用だったり多い日用に多いですね。スリムタイプはかさばらないのでポーチに入れやすいメリットがあります。軽めの日なんかはこちらを使うとよさそうですね。

参考までに上がロリエしあわせ素肌30cm、下がロリエしあわせ素肌F超スリム22.5cmです。結構厚みが違いますね。


羽について

羽があるタイプは、ナプキンがずれないようにパンツとしっかり引っ付ける役割があります。

運動するときや就寝時、量が多い時などは、ナプキンがずれて経血が漏れることがあるので羽つきがオススメです。ぬーはナプキンを選ぶ際、羽つきは譲れないポイントです。

ナプキンの種類はたくさんあるので、自分がかぶれにくいなと思うもの、肌に合うものを選ぶといいですね。ちなみに、いくらかぶれにくいからといって長時間交換せずにいるのは不衛生なのでよくないです。こまめに取り替えるようにしましょう。

布ナプキン

その名の通り、布でできてるナプキンです。

使い捨てのナプキンではなく、洗って繰り返し使うことができます。また、可愛いデザインのものが多いので、憂鬱な期間を楽しく過ごせるかもしれませんね。

布ナプキンは、素材がネル生地などの綿、シルク、リネンなどといった肌に優しいものでできているのが特徴です。ですので肌に対する負担は使い捨てナプキンと比べると少ないと言われています。
布を何枚も重ねて経血を吸収するので、多少厚みがあるものが多いですね。また、防水シートを使用しているものもあり、意外ともれないそうです。

デメリットは使い捨てのナプキンより値段が高いので、手軽に試しづらいことでしょうか。おりものシートタイプのものはそこそこ安いので、まずはそのあたりから布ナプキンにチャレンジするものいいかもしれませんね。

ぬーは試したことがないのですが(洗うのめんどくさい)、そのうち試すかも。

タンポン

タンポンは、ガーゼやコットンでできた綿体に不織布を被せた吸収体を、膣内に挿入して経血を吸収するタイプの生理用品です。

紐がついており、取り出すときにはこれを引っ張って膣外へ取り出します。膣内でしっかり経血を受け止めてくれるので、プール、海などに入ることもできます。量が多くナプキンでは心もとないときにも活躍します。

このあたりが有名かと思います。コンビニに売ってたりもするので手軽に入手できます。

種類が少ないのがタンポンの難点なんですが、最近はちょっとおしゃれなオーガニックタイプのものもあるので、試してみたいですね。

処女だからタンポン入れられない

といった声を聞いたこともありますが、そんなことはありません。

ちんこに比べれば超細いし、そもそも膣はある程度空洞になっているので大丈夫です。わたしは中学の頃には部活で運動するから普通に使ってました。もちろん処女でした。

ただ、初めて挿入するときはちょっと怖いと思うのでとても気持ちはわかります。また、体勢によっては挿入時に痛いときもあるので、説明書をよく読んで、リラックスして挿入してください。

経血の量が少ないときにタンポンを使うと、挿入時や取り出す際に摩擦で痛みを伴うことがあります。多い日にピンポイントで使いましょう。

量が多いときはタンポンをしていてもパンツに経血がつくことがあるので、ナプキンと併用するのがオススメです。

注意したいのが、タンポンでトキシックショック症候群(TSS)を引き起こすことがあると言われていることです。

記載されている使用時間を超えて長時間タンポンをいれていたり、不衛生な手で挿入や取り出しを行わないようにしましょう。また、タンポンの連続使用はできるだけ避けて、ナプキンと交互に使用すると良いと思います。

非常に稀な症状ではあるといわれていますが、用法用量は守ってくださいね。ちなみにぬーはタンポンたまに使ってます。月経カップも使っているので頻度は減りましたが。

月経カップ

最近名前を聞くようになった月経カップ。これもタンポンと同じように膣内に挿入するのですが、経血を吸収するのではなく、経血をカップで受け止めるものです。

月経カップはタンポンと同じく、一般医療機器に分類されます。

素材は医療用シリコンであったり、ラテックスを含まない低アレルギー製のTPE(熱可塑性エラストマー)などがあります。いずれの場合も、安全性テストが行われているものを使用しましょう。

月経カップもタンポンと同様に膣内に挿入します。しかしタンポンより径が大きいので、慣れないとちょっと挿入しづらいのが難点。
もちろんそのままだと入れにくいので、挿入時にはカップを折り曲げて挿入します。折り方もいろいろあるので、自分が挿入しやすい折り方を見つけたいですね。

ちなみに月経カップであっても、トキシックショック症候群の可能性はあると言われているので、規定されている時間を超えて使わないようにしたり、清潔な手で挿入や取り出しを行いましょう。また、月経カップの消毒もしっかり行いましょう。

量が多いときはこちらもタンポンと同じく、ナプキンとの併用がオススメです。また、うまく入っていなかったり、膣内でカップの開きが不十分だと漏れます。これについては練習が必要ですね。

カップの取り出しについては、「取れなかったらどうしよう?」という疑問も多いと思います。骨盤底筋が使えない方は不安になると思いますが、そういった方は取り出しやすいタイプの初心者向けの月経カップがおすすめです。持ち手がリング型やステム型になっているものや、リング型のものに専用の取り出し用の糸(タンポンについてるようなもの)をつけることによって取り出しやすくなります。

メルーナカップ、わたしも使ってます。

月経カップについては以下の記事でさらに詳しく述べています。レビューもしてます!ぜひ読んでみてくださいね。

次に、経血やデリケートゾーンを洗い流すもの

膣洗浄剤(ビデシャワー)

生理中は膣内の不快感を和らげるために、膣洗浄剤を使う方もいます。これは、膣内に容器を挿入し、容器を押して水圧シャワーで膣内を洗うものです。(わたしの絵ですいません)

プチシャワー・セぺなどが有名かなと思います。

ただ、膣には自浄作用というものがあります。膣内には様々な菌がいるのですが、デーデルライン乳酸杆菌という菌がいて、膣内を酸性に保ってくれています。そのおかげで他の菌が繁殖しづらい環境になっています。これを自浄作用と呼ぶのですが、膣を執拗に洗い過ぎたりすると膣のphのバランスが崩れてしまい、せっかくの自浄作用を妨げてしまう恐れもあります。自浄作用を妨げてしまうと、臭いの原因にもなったりします。

成人女性だと自浄作用は比較的強いそうですが、若い女性だとその作用がうまく働かなかったりするそうです。体の状態を気にしながら、どうしても気持ちが悪いときなどに使ったりすると良いかもしれません。

自浄作用をできるだけ妨げないように、弱酸性のものもあるようです。

デリケートゾーンウォッシュ

膣内だけではなく、デリケートゾーンを洗うための専用のソープもあります。

生理中はとくにデリケートゾーンの蒸れやかぶれで繊細になっていますので、専用のもので洗ってあげるのもオススメです。
弱酸性で膣の自浄作用を阻害しにくいように作られているので、生理中だけでなく、普段のお手入れにもオススメ

デリケートゾーンの臭いが気になっているからついついがっつり洗ってしまう方などは、洗い過ぎの可能性もあるので、ぜひ試してみて欲しいです。

わたしは最近このシリーズのノーマルタイプを買ってみました。蓋がちょっと固いのが難点ですが、デリケートゾーンの調子がいい気がします!

他にも固形のソープや泡タイプのものなど色々あります。自分の好みに合わせて選ぶと楽しいかも。

最後に、痛みを和らげるもの

ピル、痛み止めなど。ピルは先ほども述べましたが、月経周期を安定させてくれ、生理痛や経血過多などを緩和する効果もあります。ただし処方薬なので、婦人科などで処方してもらう必要があります。

また、痛み止めは薬局などで気軽に手に入ります。こちらも婦人科や内科で処方してもらうのもいいですね。
ロキソニンなど強めの薬を飲む場合、胃が荒れる可能性もあります。気になる方は胃薬を処方してもらったり、ロキソニンプラスなど、胃に優しいタイプがいいかもしれません。

まとめ

今回は、生理や女性の身体について、そして生理用品などを紹介してみました。女性には今よりほんの少し生理と向き合いやすくなるような、男性には生理ってこんな感じなんだ、パートナーと話してみようかな。と思えるキッカケになれば良いなと思って書きました。

ちゃんと書こうと思うと自分でもあまり知らなかったことを知れる機会になるので楽しいですね。

ただし、生理は個人差があり、その人がどう捉えているかは対話してみないとわかりません。わかって欲しいなら伝えないとダメだし、わかろうとするなら聞かないとダメ。これだけは忘れないで欲しい。

そして女性は自分の身体を知るために、思い悩まず気軽に病院にいって欲しいし、お医者さんと相談してみて欲しい。人と違うのが生理なので、自分にあった向き合い方を見つけられれば、きっと毎月ブルーだと思っていた期間が、いまよりちょっとでも気楽になるはず。

このnoteが、自分や、パートナーへの理解に少しでも役に立てればいいな。

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