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自分で手を動かしたい気持ちと、育成・評価者としての気持ちの狭間で、新しいゲームに入ったなと感じている

マネージャーになる準備期間として過ごしている現在。(来年からマネージャーと言われ引き継ぎ中)

マネージャーを意識した視点と、Productの方向性と向き合いたいプロダクトマネージャーとしての視点と、両方に興味があって両方大事に思っていて、たまに葛藤があった今週。

まず、ちょうど半期の振り返り&評価の期間が終わったのだが、振り返り面談・その後の評価のプロセスを経て、今までもViceマネージャーという立場で評価してきていたのだけど、今後はメインでやると思うと同じ評価も全く視点が変わって気づきがあった。

例えば、「この人は評価したいし頑張ったんだけど、それでも今の内容だとこれ以上の評価はつけられない...」と苦しい評価をした場合。いままでViceマネージャーとしてはそこまでだったのだが、「待てよ、これって自分のアサイン責任だよな、もしかしたら私が可能性を潰していたのかも、こういう期待値でこういう動きがいいよねっていうことをちゃんと話せていた?機会を提供できていなかったのでは?なんなら自分が奪っていたこともあったかも?」という疑問と後悔が湧いてきた。

他の立場や組織の人で評価されている人は、一重に機会があったということ、かつ、その機会を本人が掴んで頑張ったということ。

「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」

つまりは、水辺に連れていくことまでは、しないといけない。

正直にいうと、今までこの辺り、興味がなかった。自分で気づいて自分で動いて、そういう人が評価されるだけで、そこに関与する気はなかった。でもきっと、私も今まで恵まれてきた先輩方に、水辺に連れて行ってもらっていたのだと思う。それは、手を引いて連れて行ってもらったこともあれば、自分の意思で行ったように思いつつも促されていたとか仕向けてくれていたとかいうこともあると思う。水辺を見失ってたら声をかけてくれたり。立場が変わると気づくことは多いが、この発見は自分にとっては衝撃だった。


だからこそ、というか、最近プロダクトマネージャーとして、プロダクトビジョンの再策定のために、進め方とかワークショップとかの計画をしていたのだけど、もしかしてこれも、他の人の機会を奪う行為かも、と思ってドキッとしている。その気持ちの反面、「でも私が進めたい・やってみたい」という気持ちや「私が進めないと動かない(今までもうごかなかった)」という自分がやりたい気持ちも多い。

この、自分がやりたい気持ちと任せる気持ちで戦っているマネージャーの方は周りにも多いので、オーソドックスな悩みなのかと思うものの、ドキッと感が今は強い。ただ、じゃあ今すぐ手を引いて「よろしく」と任せればいいのかというと、それはそれで失敗が見えている。

チームメンバーで、意思がありそうな人に「本当はあなたがこの活動をリードするのが適任だと思うけど、どう?」と投げかけてみたところ「自分はプロダクトの方向に責任を負うことは今は重荷だし、うまくできる自信もない。でもあなたがリードしてくれるなら、なんでもしますし、一緒にぜひやりたいです」という反応だった。

であれば、今回は一緒にやって、だんだんリードモードから伴走モードに移っていくような、育成観点にすればいいのか。それで私は、今度の評価の時に彼をプラス評価できるのか。どんな動きをしてくれれば評価できるのか。それは、彼にも動き方の期待値として伝えて認識を揃える必要がある。

マネージャーは、自分が頑張るだけではなくて管轄する組織のOUTCOMEがマネージャーのOUTCOME、ということは本で読んだり話を聞いたりしていたのだけど、その意味の実践的なところがちょっとだけ分かった気がする。しかもそれは、私自身がマネージャーでありプレイヤーでもある中で出てきた境地で、今までは「プロダクトマネージャーとしてこれこれがしたい、その方法や進め方を考えよう」だけだったのが、それに加えて「かつ、これを通してメンバーに活躍してもらったり成長してもらうにはどうすればいいか?」という観点が乗ってきた。それを、なんか面白いなと思えてきたのは自分の変化としても面白いなと思う。今までだったら、そんな面倒な事考えたくないし自分がやりたい、という気持ちだけだったと思うから。

この記事を、将来的に見返したらどう思うのかなーというのもちょっと楽しみ。

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