零時過ぎ我が誕生を主張せずただドキドキと眠る日よ

目が覚めて尿意が重くのしかかる トイレに来ても猫が来ない

「プレゼント何が欲しいの？」愛と勇気と就活せずにいられる身分

猫の吐瀉物片付ける 睡眠を中断しても蝉の声が近い

欲しいものも行きたい場所もない夏を不幸ではなく生きがいと捉え

20超えただの人になり何も出来ない自分すら肯定できるようになれ

もう夏も終わりそうだと囁かれ誕生の喜びよりも恐怖がある

誕生は終わりではなく始まりで足りないものを自覚する日

たこ焼きを自分で買って母と分けほふほふと夏を口に含む

誕生日おめでとうの言葉が並ぶ 子猫が2匹こちらを見てる

スーパーの冷えが体に染み入りてペットボトルを捨て忘れる

アニマックスとディズニーチャンネルその両隣に手書きのアニメはなくなって

鮮明なホラー映画が好きだった 恐怖も自己愛も多分同じ

猫の毛をむしってむしって、肌に纏う するもされるも愛の証

蝉がカラカラ転がりダンゴムシの光沢 私の痣

人生の漂白剤は恋ですか？ 浅いなぁ浅い汚くていい

5時前にお風呂に入る人生がもっとずっと長く続いて

手の届く範囲にだけアザがあり真夏の太陽見るような思い

夕暮れは皆平等に訪れる だけどたぶん私には優しい

ゴリラを描いて壁に貼り笑ってた私を抱きしめ眠りたい

おめでとうを「あめでとう」と書いていた 文字が苦手な私の短歌

はっぴーばーすでいとぅーみぃ 笑えてる死にたかったし踊りたかったし

いつまでも鳥のそぎ切りを忘れちゃう 絞り値の事も友の出身地も

持て余す愛を受けいれ平然と眠り続ける凪が待ってる

今日は私の誕生日でした。
特に何をする訳でもなく、ただちょっと夜ご飯の買い物に出ただけ。
そんな誕生日だけど、なんでか数年前より幸せなんです。
それは、猫がいるから。

いっぱい幸せになれました。

でも、もっと幸せになりたい！

これからも仲良くしてください。

よかったら、私の誕生日プレゼントにカラータイツ写真集『破れた日常』を買ってあげてください。
本当に素敵なものが手元に残りますし、私はハチャメチャ喜びます。

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