2022年12月

 余韻こと今月。坊主も走るほど忙しいといわれるこの月はそこそこ忙しかったです。ということでそんな12月。

12月のライブ

  • 12月8日@柏DOMe

  • 12月13日@代官山NOMAD

  • 12月19日@代々木labo

  • 12月20日@下北沢Laguna

  • 12月26日@代々木labo

  • 12月29日@代々木labo

 多くね?12月なんか多すぎね?
 新興感染症の罹患によりかなり久々となった柏でしたが、今回も楽しめました。今月はなかなかセトリに入れにくいものをうまく馴染ませることがテーマだったので、久々にやる曲が多めだったのですが、感覚がまだ残っていたというのが嬉しかった。楽しい。
 代官山NOMADは初めましてでした。いわゆるアコ箱という感じでかなり自分の力量が試された気持ちになりました。力技でゴリ押しするスタイルの自分としてはもうちょい鍛えないとなぁ…と結構考えさせられる日になりました。
 19日は店長よめさんのバースデーイベント。一人10分の持ち時間でいかにパンチを見せるかの日でした。トップバッターだったのでこれは店長へのリスペクトを込めて服を脱がなければならないのかと覚悟を決め、披露した演目は「はっぱ隊をしながらバースデーケーキを作る」というものになりました。はっぱ隊の衣装が無かったので店長をイメージした赤いふんどし姿で頑張りました。モウオヨメニイケナイ
 そんな大変な夜を終えて間髪入れずにLagunaでした。打って変わって真面目なライブにできたと思います。ガス抜きって大事なのかもとふと思ったり。
 今年のライブ納めは29日laboでした。今年一回もやっていない打ち込み小僧スタイルで挑もうかなぁと思いついたのが3週間ほど前。せっかくなら今年すごくたくさんの人に褒めてもらえた「もっぱら」を打ち込みでバンドアレンジにしたいなと思いゆっくり制作。結果当日朝5時まで作業しておしゃれな感じに仕上げることができました。「髪を切る」は弾き語りよりもビート付きの方がグッとくるなと確認したり、自作した1986年メリークリスマスショーの「長崎は今日も雨だった-Dedicate to BEACH BOYS」を2年ぶりに引っ張り出してきてやってみたり。やりたいこと全部盛りのライブができて大興奮の夜でした。しっかり泥酔もしたのでいい納めになりました。

12月に見たもの聞いたもの

 鎌倉殿の13人が終わりました。最初は三谷脚本だし小栗旬だしちらっと見てみようかしらという軽い気持ちで見始めたのですが、やっぱり話が面白すぎてもう大変でした。最終回もやばかったですよ…怖いわ…
 個人的に北条家へのイメージはあまり良いものではなくて、頼朝がいなかったらどうにもなってないくせに…という意地悪な気持ちでしか見ていませんでした。まぁそれは今でも変わっていないけど、ただなぜ北条家がそうなっていってしまったのかという道筋を見られたのはかなり面白かったです。因果関係というか。あの時こうしたから今こう動かないと辻褄が合わないししかも今こう動いたら絶対に次ああなってしまうのはわかっているけどでももう止まれない!!!という地獄への列車に乗った感。サイコウ。
 小栗義時の変化で好きだったところを一つ。頼朝の死後いろいろな命の危機に直面する度に「また生き延びてしまった…」という顔をするんですよね。天に「護られてしまった」みたいな顔。天に護られた人ってロクなことが起きていないしそれを義時は見て知っているはずなのに、さっきも書いた地獄の列車に乗ってしまったせいでもうどうすることもできないと絶望の顔になる。それなのに、最期は「息子の活躍を見届けたい」というクソみたいな理由であれだけ待ち望んだ死から遠ざかろうとする、その時のあの醜い汚い顔。この変化!!強すぎると思いました。からのあの終わり方ね。やばいわ。さすが三谷脚本。そして小栗旬。いい1年でした。来年の大河は見るかどうかわからん。どうする?

 毎年クリスマスは太宰治「ヴィヨンの妻」を読むことにしています。その年の自分がどう感じたかでどんな生き方だったかを確認できるからです。今年はクリスマスに合わせて読むことができなかったのですが一応読みました。ここ数年は大谷擁護派のスタンスです。椿屋の旦那の長々しい説明パートを楽しめた気がしたのは今年初かもしれない。そりゃさっちゃんも笑うわ。とりもなおさず、生きていればそれでいいのよってところで落とす巧さに今年も震えましたとさ。

 住んでいる家の最寄のひと駅前で降りて西友で買い物して帰るようになったのですが、その通り道に立ち飲み屋があるんですね。いつも通るたびに行きたいなぁ…と思ってはいたものの一人だと入りにくいよなぁこういうところ…と勇気が出ずにうずうずしていたのですが、今月ついに足を踏み入れてきました。ちょうどその飲み屋に一緒に行こうよと誘ってくれていたPOPSおじさんことツチハシさんと偶然駅でお会いできたので流れで一緒にいくことに成功しました。予想以上に素敵な場所だなぁと感動しました。来年は常連になることが目標です。

その他いろいろと

 今年の1月からこの記録を書き始めてどうにか1年分は書くことができました。これがあるおかげでテキトーに何も考えずに生きるのではなく、月末に思い出せるようないい1日を生きようと意識するようになっていました。31日分全部覚えていなくてもよくて、覚えている日が少しでもあればちゃんと生きていたんだなって思えます。
 11月の企画でやった新曲の歌詞で書いたことがあって、それは

木曜日生きてまた会えるための金曜だと思う、それが理想だ

山内てっぺい「ボクの音楽(仮)」

というフレーズ。
 木曜日生きて会った人がその次の日僕の訃報を聞いたとしたら、きっと何か考えてしまうだろうしいい気持ちはしないなと思って、だったら金曜も生きていないといけないし、次の木曜にまた会うためには金曜日を生きないと絶対にたどり着くことはできないし。また明日生きて会おうよって意識しすぎるより、近くて遠い1週間後のために明日とりあえずいい生き方をしようという雑な意識が理想だしそうありたいなと思って書きました。あとは、木曜日会った時に何も話せないと寂しいからそこに備えて早速金曜日から面白く生きようぜっていう気持ちもあります。誰にも会いたくなかったり会えなかった日でも、毎朝鏡に向かえば絶対に自分とは会うし。
 今年は楽しく生きられました。多分その気持ちを表すとこうなるんじゃないかなと思っています。来年どんな風に生きるのか。かっこよくいきたいよ。

 多分来年もちゃんと書くので、読んでるよって言われるとちょっと恥ずかしいけど、ちょっとだけなので面白かった時だけ面白いよって言ってくれると、金曜日も生きられます。では、来年もよろしく。

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