見出し画像

自転車の乗り方は、大人になっても忘れない理論-生き抜く力の付け方-


どうにもならない時代到来!?


私たち合同会社クレイジータンクは約2年前から、これからの時代を生きるため、人生を豊かにするため、次世代に残すべき価値への投資の一つとして、ミチクサ合同会社様の事業である「保けん野菜」事業に投資的アドバイザーとして関わっています。


この事業に関わるきっかけはいくつかあるのですが、大きな理由の一つに

「スーパーマーケットに野菜が並ばなくなる事態が起こる可能性」

を予見したからでした。

まさかそんなことが…と思われた方も多いかと思いますが、昨年弊社が世界的なサスティナブル研究における学会の研究発表に参加させていただく中で、農家の危機的状況(人材不足や資材の高騰、物流問題など)や昨今の地球温暖化を超えた地球沸騰化と言われる環境変化の問題と向き合うことが多くなりました。

この研究に関わっている株式会社DENSOの社員の方からは、

「人材不足などをAIや機械化でなんとかしたいが、間に合わないと思う」

という言葉も打ち合わせ中に出ていました。会社として農業の機械化に関わっている方々の言葉は、本当に重く心に刺さりました。

日本人はこれまで何か社会的問題が起こっても、どこか誰かが助けてくれる、誰かが解決してくれる世界を生きてきました。しかし、どうしようもないことが起ころうとしているのです。


次世代に生きる力を与える試み


保けん野菜事業はミチクサ合同会社代表の秋山氏と共に、常に変化を受け入れながら、事業内容を日々進化させています。

ただ美味しい野菜を届ける、産地直送だから価値があるといったことだけではなく、"ちゃんと情報を伝える""本当に大切な体験をしてもらう"など、野菜や生産者様、お客様と一緒に価値を創造することを意識しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。


そんな保けん野菜事業の中に「やさい研究会」という子ども向けの、分かりやすくいうと「やさい研究という名の習い事」があります。

多い子で週に一回、保けん野菜への加入条件によって参加回数は違うのですが、講師の秋山氏と野菜について学びます。

多い子で週に一回の勉強会
基本的にはオンライン授業
やさい研究会をきっかけに農家さんへ遊びに行くことも

ミチクサ合同会社の秋山氏と試行錯誤しながら、これまでにない習い事を作っているので、フォーマットがなく、その時に子どもたちにとって価値があると判断したことを伝え続けています。


家庭菜園を超えた家庭農園を身体化する


最近のやさい研究会で、ほうれん草を育てるという実践型の授業がスタートしたクラスがあります。ちなみに1クラス3〜4名程度で授業を行なっており、子どもたちやサポートする保護者の皆様に合わせた内容になっています。

やさい研究会から送られてくるほうれん草セット
色々な質問をしながら一緒にほうれん草の種を植える様子


この「実際に野菜を育てる」という体験は、教育的価値以外にも現在の社会情勢や環境問題などにも対応できる内容になっており、自給自足を促す意味も込められています。

これからの時代、戦争や環境変化など、予測しにくい事象によって食べ物を自分たちで得る力が求められると考えてきました。その時、おそらく家庭菜園のような気軽さではなく、農園を作るくらいの気持ちがないと生きていくには事足りない気がしています。そこで私たちは家庭菜園を超えた家庭農園を実現できないかと話し合いをしてきました。

しかし、突然農業に携わったことのない人たちが農園に近いようなことをするのはハードルが高すぎます。

だったら子どもの頃から野菜栽培を体験し「やったことがある」という知見を持ってもらおうと考えました。それはまるで「自転車の乗り方を覚えた子どもは大人になっても忘れないし、大人になって乗ろうと思ったらすぐに乗れる」状態を作っておこうという、まさに子どもたちへの投資的教育でもあります。

子どもたちからの感想は「オンライン授業も楽しいが、実際に土に触れるなどが本当に楽しい」や朝の水やりが楽しくてすぐに起きてくるようになったり、面倒を見るという習慣も楽しいようです。さらに親も触発され、一緒にほうれん草を育て始めるなど、価値が家庭内でも広がり始めています。

未来に不安を持つよりも、今できることを楽しくやって未来を迎える。

そんな事業である保けん野菜に興味が湧いた方は、ぜひHPをご覧になってみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?