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川柳 一日一句 8日目〜14日目

一日一句を目標に始めた川柳、2周目の8日〜14日のまとめです。
川柳を始めた理由は、以下の3つです。

1.頭の体操
2.制限された状況で無限の情景を読む日本語の奥深さ(M)
3.SNSに川柳を投稿している方があまりいない。
 日本の伝統はぼくが守る! という謎使命。

今週は哲学について触れることをテーマとしました。

(ちなみに、1日目〜7日目)


8日目 令和3年2月18日

「まだ超えぬ 哲学の壁 毒りんご」
(まだこえぬ てつがくのかべ どくりんご)
とかく、りんごはあちこちで重要な果物です。
アダムが楽園から追放されるりんご、白雪姫のりんご、ジョブズのりんご。
世間の3つのりんごとなんか違う点は気にしない。
アダムがりんごによって知恵を得て楽園を追放されたのなら、それは毒といえないだろうか。

9日目 令和3年2月19日

「邪魔である 突然止まる ソクラテス」
(じゃまである とつぜんとまる そくらてす)
哲学の祖とされる、ソクラテスについての詩。
所構わず、考え事をするときは立ち止まったらしいじゃないですか。
どう考えても邪魔です。
ソクラテスの妻、クサンチッペは悪妻として伝わっています。
思うに、夫がソクラテスならばどんな女性でも悪妻になってしまうのではないだろうか。だって、ソクラテスは変人でしょう。

10日目 令和3年2月20日

「カントには 遠く及ばぬ サンポ道」
(かんとには とおくおよばぬ さんぽみち)
カントは日々のルーティンが完璧だったようです。
毎日同じ時間に同じ場所を散歩しており、近隣の人はカントの散歩で時間を把握していた、なんていう話もあります。
それだけ厳格だから、定言命法がカントから出てきたんだろうな。
「いかなるときも嘘をついてはならない。殺人鬼から逃げる友人を自宅で匿っているとき、殺人鬼に友人の居場所を聞かれたら正直に答えるべきである」
ちょっとぼくには無理な世界です。

11日目 令和3年2月21日

「デカルトよ ぼくも思うぞ 我ありと」
 (でかるとよ ぼくもおもうぞ われありと)
ただただデカルトに賛同を送る詩です。
今の脳科学をデカルトが見るとなんと言うか気になって、夜もぐっすり眠れます。

12日目 令和3年2月22日

「万学か アリストテレス マジヤバい」
(まんがくか ありすとてれす まじやばい)
ぼくの敬愛するアリストテレス。
どう考えてもあの書籍の分野の広さはやばい。
一時期ギリシアの書物は処分されていたようですが、よくぞ見つけてくれました。
歴史に感謝。ルネッサンスバンザイ。
ところで、アリストテレス経営なんてものが現れだしているようだけど、ぼくの出番かな?

13日目 令和3年2月23日

「此は如何に 令和三年 マルクスに」
(こはいかに れいわさんねん まるくすに)
純粋に、資本主義がここまで進んだ世界を『共産党宣言』のマルクスがなんと言い表すか気になる。
ゾンビでもいいから、蘇ってくれ!! でも、人は襲わないで!

14日目 令和3年2月24日

「次はどこ あてにならない ヒュームさん」
(つぎはどこ あてにならない ひゅーむさん)
因果関係は習慣に過ぎないと。
今までと同じだったからと言って、次も同じ結果になるとは限らない。
いつもこんな考えだと身動きがつかなくなる。
しかし、時には「違う変数や要素があるのかも?」と疑うヒューム的態度は必要だと思います。
一般的には面倒な奴と思われそうですが…… そこは結果や愛嬌でカバーしましょう。

それから

夏目漱石ではありません。もちろん、親友の正岡子規でもありません。
一日一句の川柳、365日はやり抜きたい。サボったらごめん。
直接的に言及しない、含みのある川柳を詠めるようになりたいですね。
応援してくださる方、川柳詠みとしての智葉哲三の成長を見守ってくださる方、感謝申し上げます!! いや、応援いただけると昇天する勢いで喜びます!
次は、3周目を披露できるように世の中切り取ります。

おわり

■3週目



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