芽立ち
緑のだるまは「健康・スポーツ上達」の意味があるそうで、いただきものですが、かわいいのと今日の話にぴったりなのでさっそく見出しの画像を変更しました🕊🌱
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今日は一日バイトだった。
明日からバイトを1ヶ月半から2ヶ月半程度休むことになっている。だから今日が休み前最後のバイト。
バイトを長期で休むのは大学の実習があるから。そしてその前、今週末にはソーシャルフットボールの全国大会があるから。
バイト先の方々に頑張ってね!頑張って!なんかあったら連絡しておいで!なんも無いんやろうけど!と送り出してもらい、これから始まる生活の変化を実感した。
一抹の不安を覚える。生活リズムが変わっていくことについていけるのか。そしていよいよソーシャルフットボールの全国大会がもう目の前に迫ってきたということに。
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2023ソーシャルフットボール関西大会
この日私たちのチームは関西大会を初優勝を飾り、初めての全国大会への切符を得た。
―眩しかった。
あんなに喜べる仲間のことが眩しかった。ぎこちないふるまいしかできない自分に居心地が悪かった。チームとしての一体感もまたかなり眩しかった。
―ドキドキしてた。
1人気持ちがついていかないこと、冷めてることに気づかれていないか。嫌なやつだと思われないか。
そして何よりもこの感情が湧き上がった。
―羨ましかった。
あんなに嬉しいことを喜べるみんなが。嬉しいことを普通に嬉しいと言えるみんなが。素直に表現できるみんなが。チームでみんなと喜びを分かちあえているみんなのことが。みんなはとってもすてきなチームだった。
―自分のことがますます嫌になった。
私には枯れているものがある。
自分の心身の中のどこかで見失っているものがある。
べつに以前から気づいてはいた。
でもこの日は目をそらすことができなかった。そらしたかったけどそらせなかった。仲間がまぶしく、嫉妬してしまう本心に気付かないふりなんて無理だった。
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負けるとほっとする自分がいることを知ってる。
喜び方を知らない。分からない。恥ずかしくて出せない。
私の喜びは、私の心の中にしまう。
私が喜ぶのは、人からすごいねと言われた時、いやいやと謙遜しつつも心の中は喜んでいるしほっとしている。もう少し生きててもいいかなと思える。
私の喜びは他者に起因する。
誰かに褒められた時、誰かと比べて自分が上だった時、私は喜ぶ、心の中で。
認められたい、褒められたいという底なしの欲求を抱えて生きている。
それが何かに頑張る原動力となることもあったが、それで得た結果に心から喜べることなんてなかった。
底なしだから褒められても褒められても自分が満たされることなんてなくて、どこかでぽきっと折れる。
折れる自分なんて見たくない。折れると誰も私のことを気にしなくなる。なんて考えだすと苦しくて頭をぼーっとさせたくて睡眠薬に手を伸ばしてきた。
関西大会の時、仲間の姿がまぶしく、羨ましく感じたのは、私と違う喜びを知っているようだと感じたから。実感した、痛感した、だからほんとはちょっと早く帰りたいと思っていた。
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関西大会から全国大会をあと5日後に控えた今日まで、長かった。
―何度もやめようと思った。
理由のひとつは心と身体がフットサルに取り組むことに拒んだから。
小学生の時から苦しむスポーツ時のメンタル不調にこの間も相変わらず悩んできた。練習に向かう電車に乗っているのが苦しくて。快速電車にのれなくて鈍行で座っていくことが多々、身体を動かして頭が練習に集中できるようになるまでが辛い。
もう一つは、きっとこれ。自分が自分のためにフットサルをしていない、小学生の頃からそうだったのだと思う、自分のためにするフットサルが分からない、分からなくなっていることを自覚することが度々あり、そのたびに自己嫌悪に陥ってしまう。それでしんどくて、もうやめよう、もうやめよう、と心の中で呟いて自分を落ち着かせてきた。
でも辞めなかった。
おもな理由は3つ。
1つ目、関西大会のあとにパートナーにフットサルシューズを買ってもらった。彼に、もうやめるとは言いだせなかったから。
2つ目、大学の先生にみせる顔がないなと思ったから。大学の実習を全国大会に被せないでほしいと懇願してきて、結果、全国大会のあとに実習が始まるような日程になった。実は全国は行きませんでした、はダサくて言いたくなかった。
3つ目、父に佐賀へ行くから来てね、と言ってあったから。父が来たのに私がいなかったらまずいなと思ったから。
チームメイトにも、全国のソーシャルフットボーラーにも申し訳なくなるような不順な動機で続けてきた。
やっぱり自分の中で自分の中から浮かび上がる喜びのようなものが察知できない。だから簡単な、目に見える他者の動向や心情、他者が私に向ける評価なんかが私の物事の動機になる。
ネガティブな事実ではあるのだけど、でも、同時にこれを書いている今、この事実に気が付けている自分に自分の成長を感じてもいる。
―私もみんなと喜びを分かち合いたい
これも、私のこの想いも私がソーシャルフットボールを続ける支えになっていたと気づく。
関西大会の日、スカンビオカップの日、伏見竜馬カップの日、なにより練習の日、フットサルに近づこうと思えば思うほど、自分はつらくなる。
みんなとはどこか違う自分に嫌気がさす。ならそこから去ればいいのに。そうすれば楽になれるのに。
なのに諦めようとしない。それはいろんな不順な動機もあるけれど、みんなと喜びを分かち合い、この想いを捨て切れなかったからでもある。
羨ましい。羨ましいと思うのは自分もそうなりたいから。自分のうちにある喜びを私も感じたいし仲間と共有したい。私もチームとしての一体感の一部になりたい。一部になろうとしてかかわりあって一部になるという感覚を堂々と感じたい、表現したい。
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スポーツが苦しくなったのは、、、その原因は、それを改善するには、パニックを減らすには、克服するには、、、もう今は自分の人生の一過程としておいておく。
スポーツが楽しかったのは、自分が生き生きとしていられるのは、喜びを感じているときは、どんなとき、どんな状況、、、、
―小学校5年生で出た全国大会の決勝戦。
満員の観客、MCがいて、相手は遠く離れた地の強豪チーム、初対戦。
試合前にこそっと声を掛けにきてくれた父がいった、「ゴール決めて、ちゃんとガッツポーズして、盛り上げるんや」って。
あの日の試合は高揚感、緊張感が心地よくて、楽しくて、終わってほしくないと思った。ゴールを決めて、チームメイトに向かって、応援席に向かって、ガッツポーズも決めた。思い返すと人生であの時だけかも、ガッツポーズしたの。
―2022ソーシャルフットボール関西大会ヤリマッセ戦。
フラットな気持ちで迎えた、勝ちたいとかあんまりなくて、緊張もなく、高揚もなく。
でも、試合が始まると、試合が終わってほしくなかった。最後まで勝ちたいと願ったし、走った。すごく集中できて、楽しかった。勝利もなかったし、全国の切符も得なかった、誰かから褒められたわけでもなんでもないけど、ただあの時間を味わえたことが幸せだと感じた。幸せだと感じている自分に少し酔うことができた。
―2024年3月26日チーム練習。
この日は用事があって神戸から向かった。電車の中でいつものようにドキドキして、乗換駅でトイレに走った。ふぅふぅーと息整える。大丈夫。不安な動悸も少し抱えられるようになってる。
練習が楽しかった。攻撃の動きが少しわかったような感覚もあり、パスが繋がって、そこから自分でも少しボールを運べたりシュートが打てたりもした。休憩中もチームメイトと話すことで集中が切れにくかった。
―2024年4月7日チーム練習。
この日は練習会場の最寄り駅でチームメイトとばったり会った。独り言を聞かれてたかもしれない(笑)花見がどうとか、進路のこととか、フットサルとは関係のないことを話しながら歩いて行ったら自然と落ち着いていた。
練習はしんどかった。シューズが合わない感覚を一度気にしてしまうと、ずっと気になって、そのせいでギアが上がらなかった。でも全国大会前、チームとしては良い感じであげていくことができているなあという感覚に嬉しさを感じた。練習に参加できてよかったという思いに満たされて帰った。
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全国大会に向けて、万全かと問われると、そんなことない。最近ようやく再開したランニングは以前の半分で息が切れる。
このことにもっと頑張っていればとか、あと5日は毎日走って何とかカバーしたいとか、思わないこととはない、でもしない。こだわりたいのはそこじゃないと気が付けるようになった。
以前よりも自分を大事にしたいと思うようになった。結果、報酬、承認ではなくて自分のうちにある喜びや楽しみといった気持ちを大切にしたいと思う。
フットサルはチームでするものだから、自分の体力が少し落ちてもチームメイトと助け合えばいいなと思える。コートにいる時間は全力を出す。出せる。出していい。ベンチにはチームメイトがいるから全力だして大丈夫。その分、自分がベンチにいるときはチームメイトが全力でプレーできるように準備をしておく。
いろいろあったけど、続けることでできた経験があり、繋がり続けたから仲間がいてて。体力面などの調子は万全じゃなくとも、今の自分にはこれまでのいろんな経験、人生の経験やスポーツの経験、ソーシャルフットボールでの経験が凝縮されている、プレーヤーとしての深みみたいなのは今がベストだと思う。だからきっと大丈夫。
ソーシャルフットボールの全国大会を、チームメイトと気持ちを分かち合える時間にしたい。これからの自分の人生に繋がる経験ができる大会、これからの自分の力になる大会、これからの人生の希望となる大会にしたい。
全国大会という舞台を与えて下さった大会関係者のみなさま、全国のソーシャルフットボール仲間、関係者、チームメイトとチームのスタッフ、関係者のみなさんに感謝して、楽しんでプレーしたい。
動悸や不安が始まったら、集中していけば動悸が収まること、自分にはフットサルを楽しむ力があることを最近の練習を振り返りつつ思い起こす。大会の移動は一人じゃないから、誰かとおしゃべりするのもひとつ。最近はできてきてるから、きっと大丈夫。
全国大会出場チーム紹介
(追記)最後にこの記事を書くきっかけをくれた仲間の記事を紹介させてください🤲🏻
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