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囲碁史記 第79回 巌埼健造 江戸時代編
幕末、そして明治維新という社会の劇的変化の影響は囲碁界にも及び、棋士として活躍しながら囲碁界を離れた人物、また離れた後に再び復帰した人物がたくさんいた。復帰した人物の代表格といえるのが後に方円社三代目社長となる巌埼健造(海老沢健造)である。
江戸時代には海老沢姓を名乗り、明治以降に巌崎姓となっている。
巌崎の前半生は苦難の連続であったが、節目節目で出会った人物に助けられていく。
今回は江
囲碁史記 第78回 方円社創成期を支えた棋士
方円社創成期の社員 日本棋院誕生前に日本囲碁界の片翼を担った「方円社」は、明治十二年四月に研究会としてスタートする。このときの社員(メンバー)は家元も含めて十人であった。
【方円社発会時の社員】
村瀬秀甫(七段)、中川亀三郎(六段)、林秀栄(五段)
安井算英(五段)、水谷四谷(五段)、小林鉄次郎(五段)
吉田半十郎(五段)、高橋周徳(五段)、酒井安次郎(四段)
土屋百三郎(三段)