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おりたらあかんの音楽メモ

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中学でフォークに目覚め、高校でロックにハマり、バンドをスタート!いまはアコギソロでマイペース(≧∇≦)感じたままに綴ります。
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街角ピアノ by 加古隆「パリは燃えているか」

いつもはまってしまうメロデイ・・

NHK「映像の世紀」のテーマソングでもある「パリは燃えているか」
その意味についても語ってくれている。

コーヒーを飲みながら楽しんでくださいませ🎵

諏訪淳一郎「パフォーマンスの音楽人類学」勁草書房


アドルノの「退行聴取」論にあるように、現代人はコンテンツ産業が恣意的にジャンル分けした音楽を聞かされ、それが音楽だと思い込んでいる。ノイズは音楽でないのか?そういった音楽の在り方を哲学的に解析しているのが本著の一つの特徴だ。

ここではドゥルーズの「脱領域化」、ガタリの「再領域化」をきっかけに考えている。この二つの領域に出現したり、失われたりする時空間を「テリトリー」とすると、歌は声を脱領域化し

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シャルル・ドゥローネ「ジャンゴ・ラインハルト伝」河出書房新社

シャルル・ドゥローネ「ジャンゴ・ラインハルト伝」河出書房新社


彼のことは以前、姉からの誕生プレゼントでCDをもらったことから始まった。ジャンゴは奇跡のギタリストである。

3本指で見事なまでのギタテクを展開するジャズギタリストであり、しかも彼はジプシーだった。生粋のジプシー魂の持ち主だった。そのことが彼をして超一流までいたらしめたのだ。

ジプシー魂とは「逆境を乗り越えることを習慣とするような情熱的で冷徹な魂」のことをいうらしい。環境によって自分をかえるの

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キムドクス「世界を打ち鳴らせ」岩波書店

キムドクス「世界を打ち鳴らせ」岩波書店


サムルノリといえば韓国を代表する民族打楽器の4重奏!チャンゴ・プク・ケンガリ・チンが激しく打ち合う!俺はキムドクスは直接聞いてないが、サムルノリは韓国の大学などでよくきいた。

本来農楽(プンムル)の中の男寺党が激しく踊りながら打ち鳴らすものだったが、彼が新しい境地を開拓した。普通韓国の民族音楽というと「恨(ハン)」というキーワードが必須なのだが、ここでは一度も出てこなかった。

その代わり、「

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喜多白浩「イムジン河物語」アルファベータブックス

喜多白浩「イムジン河物語」アルファベータブックス


俺は全く知らなかったし、関心も持っていなかったのだが、県民カレッジでの講座で「離別」といったテーマで材料を探していてこの歌にたどり着いた。調べてみると実に多くの背景があって面白かった。

もともとこの歌は1957年に北朝鮮でソプラノ独唱曲として生まれた。名前は「リムジン江」である。しかし、当時は威勢の良い軍隊曲ばかりが奨励される時代であったため、この歌は全く知られることなく葬り去られた。

とこ

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E.プジョール「TARREGA」現代ギター社

E.プジョール「TARREGA」現代ギター社

ギターは「情熱、心を語らせる楽器」だと思う。ギターの故郷はスペインだ。フラメンコを聞いていて「これがギターの声だよな・・」とつくづく感じた。悲しさ・寂しさ・激しさ・優しさ・力強さ・いたわる心、あらゆるが詰まってる。

「タレガはギター史における『アッシジの聖フランチェスコである」。と著者であり、タレガの弟子でもあったプジョールは断言した。19世紀というギターが全く脚光を浴びなかった時代に富みも権力

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田村和紀夫「音楽とは何か」講談社選書メチェ

田村和紀夫「音楽とは何か」講談社選書メチェ

古代の音楽は神がかり的なパフォーマンスであり、呪術としての音楽は音楽と詩と舞踊であった。

例えばストーンヘンジは古代社会に権力を現前させるための建造物だったのであり、その延長線上に古代ギリシャの音楽がある。

ピタゴラスの調和説は古代メソポタミアの音楽観の継承なのであり、ハーモニーの語源、ハルモニアは古代ギリシアの女神で破壊の神と愛と美の神の子である。

現代に視点を移すとビートルズは機械化した

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ウィリー・ヲゥーパー「ボサノヴァの真実」

ウィリー・ヲゥーパー「ボサノヴァの真実」

「イパネマの娘」「ワンノートサンバ」数少ない俺のボサノヴァレパートリー^^!練習時間を捻出するのが難しくて新しい曲に挑戦していなかったが、最近、名画「いそしぎ」のテーマソング「The Shadow of your Smile」に取り組んでいる。何せ、5度進行のボサノヴァコードが快感で、飽きない。不思議な力があるなあ、と思っていたところに、目に飛び込んできたのがこの一冊。ボサノヴァが「新しい粋なウェ

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ジャクリーヌ・デュ・プレ

ジャクリーヌ・デュ・プレ


1987年に42歳という若さでこの世を去った天才チェロリスト。まったく知らなかったのだが、担当している韓国語講座に数学の達人がいて、いつもいろんなことを教えていただくのだが、その方から教えていただいた。

「エルガーのチェロ協奏曲を聞いたら涙がでます」とおっしゃっていたので、動画で見てみたが、正直「圧倒された!」というのが正直なところだった。

「ダヴィドフ(ストラディバリウス)」という名器の能

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直接体感した凄腕ギタリスト     俺流ランキング

直接体感した凄腕ギタリスト     俺流ランキング

今まで直接体感したギタリストをちょっとランキングしてみたい。よく考えたらここんとこあんまりみていないなあ・・。

<直接見たギタリストベスト10>
1位 沖仁       間違いなく神!3回見て圧倒された!
2位 CHAR      かっこよさにしびれた!高校3年で直接対面!
3位 野呂一生     テクニックの完璧さ抜群! 大学1年ライブ3回見た
4位 押尾コータロー  アコギの可能性を衝撃的に

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