おりたらあかん

大阪生まれ、浜松育ちの転勤族。東京から韓国に渡って自分の視野の狭さと見識の浅さを痛感し…

おりたらあかん

大阪生まれ、浜松育ちの転勤族。東京から韓国に渡って自分の視野の狭さと見識の浅さを痛感したのが36年前。22年前日本に帰国し、学生募集でアジア14カ国を飛び回り、留学生と関わり続けてきました。60歳の知的冒険アドバイザーです。おんせん図書館みかんの棚オーナーやってます。

マガジン

  • おりたらあかんの「アジアを歩こう!」

    いままで14か国を仕事でめぐりながら、いろんな出会いや発見がありました。みなさんと共有したい話を少しずつしてみたいです。

  • おりたらあかんの読書ログ

    年間100冊を15年間続けてきました。でも、本当に知らないことばかり!というかアウトプットがまだ少ないなあと感じています。過去に読んだ本は「読書ログ」としてまとめてきたので、それ一つ一つ棚卸しつつ、新しい世界を見るために日々新たな本のページもどんどん開いていきたいと思います。何かご意見あればどうぞ。

  • おりたらあかんの徒然日記

    ごく日常の話を軽く綴っていきます。

  • おりたらあかんの音楽メモ

    中学でフォークに目覚め、高校でロックにハマり、バンドをスタート!いまはアコギソロでマイペース(≧∇≦)感じたままに綴ります。

  • おりたらあかんのアフォリズム

    生きていく中で自分を支えてくれた言葉、勇気を与えてくれた言葉、慰めてくれたことば、鼓舞してくれた言葉・・いろいろありました。そんなありがたい言葉の数々をみなさんと共有したいと思います。

最近の記事

  • 固定された記事

コリン・ウィルソン「アウトサイダー」紀伊国屋書店

1957年発行セピア色の古書を県立図書館で借りて来た。 表題がいい!俺は「永遠のアウトサイダー」だと思っているから、読んでみようと思った。 この本は中学も出ていないコリン・ウィルソン青年が昼は大英図書館で独学、夜は皿洗いという生活をしていたところ、ある評論家にスカウトされ、出版したところ、大変なベストセラーに輝いたという作品らしい。基本的にここでいう「アウトサイダー」は「インサイダー」の秩序に対する批判精神をもった自己実現者として描かれている。 その「アウトサイダー」の

  • 固定された記事

コリン・ウィルソン「アウトサイダー」紀伊国屋書店

マガジン

  • おりたらあかんの「アジアを歩こう!」
    16本
  • おりたらあかんの徒然日記
    25本
  • おりたらあかんの読書ログ
    116本
  • おりたらあかんの音楽メモ
    10本
  • おりたらあかんのアフォリズム
    13本
  • おりたらあかんのミニエッセイ
    5本

記事

    民藝の父、柳宗悦が残した「大切な視点」とは

    左から柳宗悦、バーナード・リーチ、濱田庄司、いずれも民藝運動の立役者だ。柳宗悦は河井寛次郎、濱田庄司と共に民藝という言葉を産んだ「民藝の父」と言われている。大正時代、それまで誰からも評価されず「下手物」と呼ばれていた日用品に照明をあて、「用の美」という新たな視点を打ち出した人物だ。 俺はつい最近までアアルトをはじめとする北欧のインテリア、建築、デザインにすっかり魅了されていた訳だが、「自然との調和」を大切にする北欧デザインの哲学と「用の美」という民藝運動の哲学は深いところで

    民藝の父、柳宗悦が残した「大切な視点」とは

    アアルト夫妻とフィンランドのデザインの魅力、そして日本との深い関係

    正直、アアルトというフィンランドの建築家のことを今まで知らなかった。 たまたまアングラ映画を見に行った時に「アアルト」という映画の予告編があって見たのがきっかけだ。 建築家と言えばガウディが個人的には好きなのだが、北欧という地域は俺にとって未知の領域であり、同時に踏み込んだら沼になる?ような予感がした。実際、今、その通りになっている。北欧の手工芸はテキスタイルをベースとして分厚い伝統を持ち、その仕事の担い手は女性だった。 フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルト。そ

    アアルト夫妻とフィンランドのデザインの魅力、そして日本との深い関係

    +9

    高岡銅器の老舗「能作」の挑戦

    高岡銅器の老舗「能作」の挑戦

    +8
    +2

    梨の季節🎵

    +10

    ネパール珍道中

    ネパール珍道中

    +9
    +20

    トランジットでシンガポールを歩いてみた

    トランジットでシンガポールを歩いてみた

    +19
    +18

    月光荘へ行ってみた!

    月光荘へ行ってみた!

    +17

    月光荘という奇跡

    「人生で必要なことは月光荘おじさんから学んだ」 という本が2017年に産業編集センターから出ていたが、俺は月光荘の存在も知らずに今になって橋本兵蔵という富山県出身の月光荘(画材店)の店主を知った。大正6年に店を開いて、100周年を記念して出た本らしい。巻頭のことばを抜粋してみる。  この月光荘は国費を投じた研究所に先駆けて1940年に自宅炉にてコバルト・ブルーの製法を発見し、純国産の顔料から作る第1号の油絵の具を開発、1971年には新色コバルト・バイオレット・ピンクを発見

    月光荘という奇跡

    田島木綿子「クジラの歌を聴け」山と渓谷社

    「ザトウクジラの歌に涙腺崩壊!」 と国立科学博物館動物研究部の研究者である筆者は興奮気味に語る。 クジラだけでなく動物たちの求愛活動、種を維持するための活動を事細かに綴っている。興味深い話の連続だ。 ザトウクジラは秋を迎える頃、約30~40トンの巨体を揺らしながら、時速5~15キロで大海原を泳いで5,000キロメートル先のハワイや沖縄、小笠原諸島という海域へ向かう。その道程で求愛のためのソングを作り上げていく。このソングは音の構造も複雑で、発声法もいまだに解明されていないそ

    田島木綿子「クジラの歌を聴け」山と渓谷社

    報道されないニュース 留学生の涙

    今週月曜日、ミャンマー人留学生から連絡が入った。「先生、今日は学校にいけません。私の家も親戚の家も全部燃やされました。(涙・・・)」 昨日やっと学校に来て、事情をきけたのだが、先週から軍による都市周辺の村に対する無差別攻撃が過激化しているらしい。たくさんの村が焼かれ、2万近い住民たちが野宿を余儀なくされている。このミャンマー軍のエスカレートを一体どこのテレビ局が報じただろうか? 幸い、この留学生のご両親や親戚は無事だったようだが、すべてを失ってしまった家族に直接何かを届け

    報道されないニュース 留学生の涙

    +2

    じゃがいもプロジェクト!

    じゃがいもプロジェクト!

    +5

    清水芳郎「永遠のソールライター」小学館

    清水芳郎「永遠のソールライター」小学館

    +4