あなたのことを思って書くよ。
ずっと好きでいてくれてありがとう。
私に恋を教えてくれてありがとう。
私に女の子として愛されることの幸せを教えてくれてありがとう。
私、気づくの遅かったかな。
離れてから好きになっちゃうんだよな。

最初私はあなたのことをただの女好きだと思っていた。本気で人を思ってるとか考えもしなかった。馬鹿で不器用で子供っぽくて、なのにいつも真っ直ぐで素直で、本当になんでこんな切なさを与えるの？

なんで私のことを好きでいてくれたの。
こんな私を。
変わり者で女っ気もなくて、大して可愛くもない、凡な私のことを。
あなたに優しくもしない、普通の女を。

可愛いって言ってくれて嬉しかった。
私も答えればよかった。
私は後悔してるけど、これからの恋でも繰り返しそうだ。

乙女の願望。
死ぬほど愛されたいよ。
自分よりもお互いを思い合いたいよ。
永遠を見せて欲しい。
弱みも可愛いと言って欲しい。
いつも素直な自分でいられたらいいのに。
なんで素っ気なくしてしまうんだろう？
無駄な駆け引きなんて必要ないはずなのに。
いつの間にかあなたの口癖やら仕草やら似てきて、ほとぼりが冷めても、それだけが残り続けるんだ。あなたは私に何かを刻み去っていく。私もあなたに何かを残した。それがなんだって言うんだろう。切なくなるよ。

センチメンタルな私だよ。
私を思ってラブソングでも聞いて欲しい。
洒落てなくていいから、定番のものでいい。
私が消えてもそれを聞いて私を思い出して欲しい。

ダメな私でも愛してね。
私もダメなあなたを愛したいよ。

昼間の空いた電車に揺られて緑を見ている時も、
近所のパン屋で食パンを買う時も、
お風呂で髪の毛を洗っている時も、
朝起きて歯を磨く時も、
いつでも私の笑顔を浮かべてくれるだけで
私は満たされる気がする。

二人しか分からないような、ささやかでちっぽけな幸せが欲しい。

大きな花束もダイヤモンドの指輪もうれしいけど、
私があなたの横で手を繋いで目を合わせて笑えたら。あなたの隣がいちばん欲しい。

こんな思いでいることはきっとわからないだろうけど、相手もそうだったらいいのになぁ。