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自分だけが特別と思っているわけじゃない

「自分だけが不幸、自分だけが特別じゃないからね」

これは、子供が欲しいかどうかの話をしている時に「子供は欲しくない」「私みたいになって欲しくない」といった私に対して、現在の恋人が言った言葉である。


私は、自分だけが特別だと思っている訳じゃない。
確かに、元恋人が自死をするというあまりみんなが体験しないであろう特別不幸な体験はしているかもしれないが、だからと言って私だけが不幸だと思っている訳でもない。



私のようになって欲しくないというのは、私のように鬱々として自分に自信のない孤独感が付きまとう人生を歩んで欲しくない、ということなのだ。

私のように、鬱々とした学生時代を歩んで欲しくない。
私のように、死にたさをいつまでも引きずって大人になって欲しくない。
私のように、うまく友達が作れなかった結果、いつメンと思っていた人たちが自分を除くメンバーで卒業旅行に行っていた、という悲しい経験をして欲しくない。
私のように、大切な人を自死で亡くして欲しくない。
私のように。


傷つくことや悲しい経験をすることもあるだろうが、それをいつまでも引きずって欲しくないのだ。

憂鬱とか、死にたいとか、そんな気持ちを継続して感じている人がいないと知った時、そっちの方がいいじゃん!と思った。


こんな私が親になれば、子供に少なからず影響が出ると思う。
子供も私のように親の顔色を伺い続け、自分の気持ちが分からなくなって欲しくない。

子供には、"そっち"側にいて欲しいと思う。
だから、子供が欲しくない。


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