最近コーヒーの特集雑誌を電子マガジンで読みました。
おすすめ機能でしか出会わない縁が結ばれた気がします。

書店でその本を買うかというと買うまでもない、立ち読みくらいはするかもしれないが、時間をかけてじっくり読むとまではいかないでしょう。
しかし、私自身コーヒーを毎日必ず3杯以上は飲むのでコーヒー記事はとても気になります。

私とコーヒーの出会いは大学生の頃の喫茶店でのアルバイトです。
なぜあの時私はそんなに喫茶店にこだわったのでしょうか。
時給や休みなど見ずに、人生初めてのアルバイトはとにかくカフェや喫茶店で働きたい衝動に駆られていたのです。

その喫茶店のカウンターには小さなバーナーが並んでおり、サイフォン式の抽出方法でコーヒーを提供するお店でした。

その頃は分煙、禁煙など毛頭にない時代だったので、お水と灰皿をテーブルに持って行って注文を聞くのが当たり前でした。

店内にはコーヒーの香りよりもタバコの匂いの方が漂っていたような気がします。
もちろん電子タバコなどない時代ですから紙タバコの独特な匂いです。

夜のお店の女性などは見たことない甘ーい香りのするタバコを吸ってたのが印象的でした。
私も喫煙者なので当時の仕事終わりには、お客さんのいないホールでブラックコーヒーとブラックデビルというココナッツの香りのタバコを吸うのが何よりの心の癒やしになっていました。

今はもうカフェや喫茶店でコーヒー&シガレットを愉しむことができないご時世なのが、何とも味気ないと思う今日なのでした。