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空前の悪に対して命をかけた小さな抵抗「ベルリンに一人死す」

<文学(13歩目)>
空前の悪に対して命をかけた小さな抵抗から、21世紀を生きる私たちにも学ぶことあり。

ベルリンに一人死す
ハンス・ファラダ (著), 赤根 洋子 (翻訳)
みすず書房

「13歩目」はナチスドイツ政権下の首都ベルリンにおける「市民による反体制運動」を描いた作品。

ハンス・ファラダさんは、1946年に書かれたこの作品が遺作とのことです。現代小説らしい「抵抗する者」と「捕食者のような鎮圧する者」とのやり取りが、アップテンポで読ませてくれる。

ほぼ80年も前の作品ですが、当時の抑圧された緊張感が迫真を持って心を突いてきます。

またそれ以上に、小さな抵抗(勇気)が多くの人々に残すもののすごさを感じました。

文中にもありますが、「何故に、こんな世界になったのか?」の回答に苦しんでいるのが、ドイツ社会。(これは、ナチスドイツの台頭を許した当時の人々も、現代の人々も)

同じようなことは、東洋でも起きています。色々な生きざまと夫婦の信頼から「愛(love)」を学べる素晴らしい作品です。(夫婦って、「信頼」なのですね!)

秋の夜長に「愛(love)」を学んでみましょう。

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