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「自転車損害賠償責任保険の加入」は自転車利用者の責任です! ~その3

今回は、保険を選ぶポイント、私の加入している「サイクル安心保険」について説明します。皆さんの自転車保険選びの参考になれば幸いです。


|ちょっとおさらい

三回目になるので、簡単におさらいをします。
自転車保険の必要性や自転車事故における損害賠償事例⇒  https://note.com/cyo99/n/nb438704863ac

自転車保険の種類、付帯保険などについてhttps://note.com/cyo99/n/n27dbcb855c64

を記載しました。未読の方は一度ご覧下さい。
そして今回は・・・まずはこちらから

|「自己破産で損害賠償義務は免れる?」はウソ!!

自転車運転中の交通事故で、
 ・自転車保険に入っていない
 ・損害賠償請求をされたが高額であり払えない
という場合に、自己破産でその損害賠償義務から逃げることができるでしょうか?
過去にあった質問ですが・・・
実は「そうはいきません。」

(筆者撮影・作成)

「破産」手続きの中に、「免責不許可事由」というものがあり、破産という行為が債権者の権利を不当に侵害するおそれのあるような場合には破産をしても債務から逃れることはできないのです。

|免責不許可事由とは

個人の自己破産手続は、借金の返済義務を免除のために行うことが多いです。法律上はこれを「免責(許可)」と呼びます。

そして「免責不許可事由」とは、裁判所が原則として免責を認めないものとして法律上(破産法第252条1項)に規定している事由です。

つまり、免責が許可されても、すべての債権の支払義務が免除されるわけではなく、一定の債権については免責が許可されても支払義務は残ります。

また、「非免責債権」というものもあります。
このあたりについては別の機会に説明したいと思います。

自転車事故とはいえ、交通事故による損害賠償債務は、基本的に「免責不許可事由」に該当する可能性非免責債権に該当することになります。

免責不許可事由や非免責債権に該当する場合には「管財事件」として処理されることがほとんどです。

そして、その調査のため裁判所が指定した「破産管財人」が選任される可能性が高く、その際には裁判所に納める「予納金」が必要となります。
一般的な管財事件では50万円以上の費用がかかり、これが準備できない場合には自己破産の手続きは進められず自己破産は認められません。

(サイクル安心保険パンフより引用)

|自転車保険を選ぶ際のポイントは

さて、前置きが長くなりましたが、自転車保険を選ぶ際のポイントについて書きます。
その1、その2でもちょっと触れましたが、
自転車保険を選ぶ際には、使用する自転車台数や使用する人、家庭状況などを基本に考えるべきです。

例えば、
・自転車を利用する人数は、1人(台)だけか、複数台数か?
・別居の子は自転車を使用するか?
・他人の自転車を利用することがあるか?
・他人もその自転車を利用することがあるか?
・自転車事故以外の損害賠償にも備えたいか?
・自転車乗車中や道路などで自分や家族が転倒したときなどの怪我にも備えたいか?

など、

自転車が複数台ある場合にTSマーク付帯保険は自転車車体ごとなので高額になりますが、個人賠償責任保険をベースにする自転車保険なら家族全員分(別居の独身の子を含め)を一契約で済ませることができ、掛金も安価でコスパが良くとてもお得です。
もちろん時々他人の自転車を使用する、家族で複数の自転車を使いまわすことのある家庭もOKです。あくまでも人に関わる保険契約なのです。

自分や自宅の自転車を家族以外の人が使用する可能性がある場合は、自転車の点検整備をしてTS付帯保険ということになるでしょう。

さらに、自己転倒による死傷事故や他の交通手段を利用中の怪我にも備えたいという場合には交通傷害保険をベースにした個人賠償責任保険のタイプに加入すると良いでしょう。
あとは損害賠償責任額(補償額)をいくらにするか、1億円か3億円か・・・ということです。

(サイクル安心保険パンフより引用)

複雑で・・余計こんがらかってしまった~という方もいるかもしれませんね~(笑)
しかし、面倒だといわずによくよく悩んで決めて下さい。

安くてもいざというときに補償されない保険では入る意味もないですよね。
結果的に万が一の事故の際に補償されないこともあるので要注意です。

|どこが一番お得なの?お勧めは?

これも結構難しい質問ですね。
なぜなら・・これまで記載したように顧客(契約者)が加入する生命保険や医療保険、傷害保険などの内容、加入したい保険の条件、つまり
 本人だけのタイプか、家族全員を補償して補の対象にしたいのか?
 賠償責任補償だけか、自分の身体の傷害を補償のあるものにするのか?
 その際の死亡保険金の最高額をいくらにするのか・・・

などをどのように設定するかによって異なるからです。

そのようなことから一概には言えませんので、自分と家族の加入している生命保険や損害保険、傷害保険の証券、約款などを引っ張り出しその内容を確認のうえ検討し契約して下さい。

|サイクル安心保険

ちなみに私が加入してるのは
 一般財団法人全日本交通安全協会が運営している
   自転車会員向けの「サイクル安心保険」
です。

(サイクル安心保険パンフより引用)

加入した理由は
団体割引があるので保険料が格安であること
・補償内容が充実していること
・自動更新であり、更新連絡も来るので”うっかり失念”を防げること
・自転車事故以外の損害賠償責任も補償されること
(契約プランによる)
・搭乗者の死傷事故を補償する交通傷害コース
(交通傷害保険)があること
・Web加入者へは年に何度か交通安全に関する情報が届くこと

などからです。

この保険は自転車会員向け会員サービスとしての自転車保険なので年会費30円が必要、入会金は不要です。
そして入会とサイクル安心保険の申込みを同一の機会に行うことができるので手続きも比較的楽です。

申込み手続きも
 Webによるものと、郵送による手続き
があり、パソコン等の操作に不慣れな高齢者やカード情報を入力するがいや!という人向けに郵送による申込みを受け付けています。。

ぜひ自転車を利用する方は、自分に合った自転車損賠賠償責任保険に加入してください。

(サイクル安心保険パンフより引用)

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