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『福田村事件』

関東大震災から100年。

歴史の闇に葬られた事件を、ドキュメンタリーの名手、森達也監督が劇映画化、とか言われると、急に観たくなくなる。
もちろん、観られる映画館は限られる中、よくぞ撮った、とは思うのだが。

さて、観終わって、やはり観なくてもよかった、少なくとも僕は、だ。
マイノリティの存在、差別を受ける人の気持ちを知らない多くの人に、観てほしい映画なのだろう。それが僕には、ステレオタイプに感じた。さらに、そう感じてしまう自分が、浅ましいとさえ思ってしまう。

100年前は、こんなひどい日本だったのか。
知らない人に、知ってもらうにはいい。いや、本当にそれだけで、いいのだろうか。

ひとりひとり、違うはず。なのに、なぜ。
100年たっても、実はほとんど変わっていない。

それが、日本。

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