見出し画像

#127 2歳児を緊急病院に連れて行きながら考えたこと

5歳と2歳の息子たちを持つ父親です。息子たちの成長の様子を書き記すことで息子たちへの将来のプレゼント(酒の肴)になれば、と筆を執っています。

さて。お父さんは今日は会食があったけど、案外早く終わったので、帰ってきてから近くをランニングして誰もいない公園でダッシュをして、お風呂に入ってあったまって、こうしてキミたちへの手紙を書いている。完全にお酒は抜けて色んなことができて何だか充実した時間を過ごしているよ笑。

2歳のキミへ。昨日はトラブル勃発だったね。夜ご飯を外でみんなで食べていたとき、キミはだんだんと飽きてきて、お父さんの横よりお母さんの横の方が好きなもんだから、お父さんを追い越してお母さんのそばへ。

キミが転んでテーブルに頭を打って泣き出したので、ありゃーまたいつものように転んだなーと思ったのだけど、今回は打ちどころが悪く、かなり出血したんだよ。お父さんとお母さんは焦りに焦って、まずは止血に走ったけどなかなか止まらない。急ぎお父さんは近くの薬局に走り、マキロンと傷パワーパッドを買ってきて応急措置をした。

不幸中の幸いで目ではなかったけど、目の横が結構深く切れていて、傷パワーパッドを貼っても十分な応急処置にならず。。。お父さんは既に爆睡しているお兄ちゃんとキミを自転車の前と後ろに乗せてまずは家路を急いだよ。家に着くことにはキズパワーパッドの効力もほぼ失っていて、キミはほっぺたに、すぅーと血を流していて、目から出ているんじゃないかとお父さんは切なくて切なくて、ちょっとした不注意というか目を離したことをとっても後悔したよ。ごめんね。

お母さんは緊急病院に電話してくれて、15分止血しても止まらなかった縫わないとダメ、と先生から言われ、頬を伝う出血を見ながら、とにかく病院へ急ぐことにしたよ。お兄ちゃんは相変わらず爆睡を決め込んでいたので、家に置いていこうかと思ったけど、万が一目を覚ました時に誰もいなかったらパニクるだろうと思い、お兄ちゃんも車の後部座席に押し込んで、家族揃って病院へ。こういうときは急いではいけないし、焦ってはいけない。お父さんは自分にそう言い聞かせて、いつもより安全運転を心がけてアクセルを踏んだ。

病院では付き添いのできる保護者は一人だけなので、キミの大好きなお母さんに任せてお父さんとお兄ちゃんは家に戻ったよ。お父さんは心配で心ここにあらずになりそうだったので、冷静を取り戻すためにパソコンを開いて仕事を始めたよ(なぜだ、、、)。お兄ちゃんは爆睡を継続中。

お母さんは病院から逐一情報を教えてくれて、「一針縫合が必要みたい」「目の近くだから麻酔はできないみたい」「処置のときは一人だから、ママは付き添えないみたい」と教えてくれ、深夜の病院で頑張っているキミを想像して、キミには届かないかもしれないけど、「がんばれー!」とママにはメッセージを送った。

帰ってきたときにはキミはすっかり泣き止んでいて普段通りだったけど、血の滲んだ大きなガーゼを見て、お父さんは切なくなりながら、「がんばったなー」とキミの小さな頭を何回も何回も撫でたよ。

服にもたくさん血がついていて、キミはその晩にあった出来事におそらく興奮していたのだろうけど、家に帰り布団に入ると、疲れがどっと出たのかすぐに眠ったね。お父さんはケガをしたとはいえ、キミが無事に戻ってきてくれたことに本当に安堵しながら、小さな体で頑張ったキミを愛おしく色んなところを撫でたよ。何か少しでも元気が伝われば良いなと思って。きっとキミたちも子供を持ったら感じる不思議な感情だね。

お父さんが社会人一年目のときに、自転車で通勤時に車が歩道に突っ込んできて、お父さんは間一髪交わしたのだけど、豪快に前方に放り出されて、地面に頭を強打したことがある。「いてー」と思って額を触ったら、べっとり血が付いていたよ。そのまま救急車で病院へ。暫く入院をして頭に異常がないこともわかり退院したけど、当時お父さんのお母さんは(キミたちのおばあちゃん)、とてもとても心配して実家から駆けつけてくれて暫く看病してくれた。コンクリートについたお父さんの血を見るたびに、「切なくてしょうがない」と声を震わせながらお父さんに話していたことを思い出すよ。本当に心配をかけたなと反省しているよ。突っ込んできたのは車でお父さんに非はないのだけどね、、、笑。

親とはいつにもなっても心配が絶えない、とおばあちゃんは言っていたけど、本当にその通り。おばあちゃんが昔言っていた言葉の答え合わせをお父さんは、キミたちの親になってひとつずつしている感じだよ。子供、キミたちだね、は本当にかけがえのない存在で、小さくてまだまだ無防備なキミたちを見るたびにお父さんはちゃんと守ってやらなきゃなとつくづく思う。

お兄ちゃんのキミが炊き立てのご飯をお父さんに運んでくれて、すてーんと転んでアツアツのごはんが腕に跳ねて火傷をしたことがある。そのときもすぐに冷やしたつもりだったけど、しばらく跡が残って、キミが親切にお父さんにお手伝いをしてくれたのに、こんなことになるなんて、とそのときもとても切ない気持ちになったことがあるよ。

本当に色んな事が起こるけど、お父さんもお母さんもキミたちが元気に一日を過ごし、布団の上で健やかに寝息を立てて眠っている姿を見て、今日も一日元気に過ごしてくれてありがとう、と感謝の思いを伝えているよ。

これから羽ばたくキミたちへ。今日も元気に過ごせたことに感謝をしよう。

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

子どもの成長記録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?