5歳と1歳の息子たちを持つ父親です。息子たちの成長の様子を書き記すことで将来のボウズたちへのプレゼント（酒の肴）になればと筆を執っています。

さて。5歳児のキミへ。キミは今年もフライトレーダーのアプリを追いかけサンタさんがどこにいるかをトレースしていたね。早く寝ないとサンタさんが日本を通過してしまうから、サンタさんの現在地には細心の注意を払っていたようだ。「部屋のおもちゃをちゃんと片づけないとサンタさんこないよー」というと、キミは冷静に「でも寝る部屋とは違うからここは散らかっていてもいいんじゃない？」と一年前と比べてだいぶ弁が立つようになってきた。お父さんとそんなやりとりをしているときは、サンタさんはまだオーストラリアの東部を駆け巡っていたけど、キミは寝室に行き、寝ようとしたころ、サンタさんは既に日本海に抜けていた。

「あー、行っちゃったよ」とお父さんが言うとキミは「えー。じゃあ戻ってこないかな、、、」と残念そうに言う。「もっと早く寝れば良かったね」とお父さん。キミは「そうだね。でも来なかったらしょうがないよね、、、」と悲しそうな声をしながら、少しでもチャンスを、と願わんばかりにすぐに眠りについた。

翌朝にはキミが置いた長靴の横にサンタさんからのプレゼントが置いてあったね。弟の分もね。キミは「パパ、なんとなんと、ちゃんとふたつもあるー！」といつもより早く目覚めたキミは興奮気味。慣れない平仮名でサンタさんに欲しいものを書いたキミの手紙はきっとサンタさんに届いたことだろう。お父さんもお母さんもキミたちが喜ぶ姿を見て、一年に一回キミたちに夢を与えてくれるサンタクロースに感謝をする。

クリスマスイブの夜はこんな風に更けていった。

面舵いっぱい切ってクリスマスから大きく話題が逸れるけど、キミのオムツの話だ。キミは5歳になって先日急遽オムツを履くようになった。それもこっそり。お父さんやお母さんが理由を聞いても恥ずかしがって教えてくれない。お父さんやお母さんはキミが赤ちゃん返りしたのかと、キミのメンタルをちょっぴり心配したけど杞憂に終わった。

キミはこっそりお母さんにその理由を教えてくれた。
キミの将来の夢である宇宙飛行士がそこには関係していた。

「おむつを履く理由はね。宇宙に行く練習をしているんだ」

お父さんもお母さんも全く想像していない回答に驚きを隠せなかった。
お父さんは「宇宙飛行士　オムツ」でググってみると、本当に宇宙飛行士さんはオムツを履いているのだね。長時間トイレに行けないからオムツを履いているという記載があちこちで見られた。

キミはどこで習ってきたのだろう。ユーチューブか、、、笑。真相は定かではないが、とにもかくにも宇宙に行く練習をしていたとは度肝を抜かれた。

キミの言い分はこうだ。

「宇宙ではなんでも浮いてしまうでしょ。だからおしっことかウンチも浮いてしまうよね。それで地球に戻った時にそれが落ちてきたら嫌だからオムツを履くんだ」

というもの。
ググって出てきた記述とは違ったけど、キミの自由な発想とそのアクションにお父さんは感銘を受けた笑。

そしてキミの考え方をリスペクトしながらも、冷静に「でもね。オムツは一枚30円くらいするから大事にいこう」と語りかけた。

キミが種明かしをした日以来、キミはオムツを履くこともなくなった。

お父さんは子育ての醍醐味を今日も感じている。

これから羽ばたくキミたちへ。お父さんもお母さんもキミの夢を全力で応援している。

追伸：ちなみにキミが今朝見た夢は「サンタさんが日本海に抜けてプレゼントを持ってきてくれなかった」というお話。お父さんとの寝る前の会話がそのまま出てきてキミの健気さにお父さんは少しイジワルなことを言ってしまったととても反省をした。