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【良くなる介護サービス」実現のために:②基本設計の3つのポイント】

良くする介護の実践のプロセスのために3つの基本設計が重要だと思います。

良く「何をすればいいか」と質問を頂く事もあるが、その問いも含め、下記の3つの点について考えて頂くと良いと思います。特に、HOWの部分が大事だと思います。

1)導入部分 WHY

  なぜ、介護保険を申請することになったか?
  なぜ、サービスを利用することを検討しているか?
  どのような生活をしたいか?
 ※この部分は、普段本人が意識していないことが多いので、言語化されるまでに時間がかかることが多いです。ケアプランでも、明確にできていない事もよくあります。そりゃ、あれだけ忙しいケアマネさんがそこを言語化するまで時間取れるかというと、とても難しいと思います。また、利用が進んでから、「実は・・・」というケースもあります。しかし、本来ここが分からなければ、どんなサービスを提供したらいいか分からないため、暫定的にでも具体的な利用目的をケアマネ、本人、家族、デイで共有しておくことが重要です。  

2)過ごしかた HOW

  どのように、その時間過ごすのか?
  どの場面でどのようなケアをするか?
  その人が過ごす環境は、どうするか?
  そのケア、環境の根拠は?
※この部分は、通常施設の暗黙のルールが適応されるため。その施設の「質」を表しており、見る人が見ればすぐ分かる。
 例えば、「自宅では歩いているが、危険だから車椅子で移動する」ことや、「食事や水分補給時も車椅子で過ごす」など。
 良くなるために、デイサービスに通うようになったのに、「座りすぎて疲れる」とか、「前より歩けなくなった」という利用者の声を聞くこともあります。出来ることは自分でする、また本人の意欲が促進される関わりが重要です。

3)何をするか? WHAT

  具体的なサービスは何をするか?
  機能訓練、レクリエーション、食事、入浴など。
  一般的には、その施設やサービスの特徴のこと。
 ※この部分は、「加算」などが関係しやすい領域です。加算であれば、評価することが多いため、その結果がどうなっているのかが重要です。管理者や、相談員に質問して答えられないようでは、その評価は生かされていないかもしれません。加算や評価は目的ではなく、その人の状態を確認する指標なので、それを元にどのようにケアに生かしていくかが重要です。


下記のブログもご覧頂くと、より分かりやすいと思います。

【「良くなる介護」の実現のために】

ケアスタッフの強みが最大化され、それを現場に最適化出来るサービス設計が、経営者や管理者には必要です。

また、リハ職など、加算などに関わる人たちは、何をするかではなく、ケアスタッフにどう関わってもらうかというデザインが重要です。自分だけですることは、連携ではありません。チームとして機能するにはどうすれば良いか、考えましょう。

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