事を成し遂げるための最短の道
彫刻家の大黒貴之です。
「器用な人ほど作家の道を続けていくことが少ない。
作家を続けていくには、ある程度の鈍感さがなかったらアカンなぁ」
日本の現代アート界に名を刻む彫刻家F氏から聞いた話。
現代アートの作家を志して20年以上が経ちますが山あり谷ありで現在に至っています。何かを成し遂げるには、地道に続けていくことなのだと実感していますが、何事もこの継続していくことがなかなか難しい。
作家の場合、1か月と1年とかではなく10年20年30年…という超ロングスパンで制作、発表を続けていく必要があるといっても過言ではないでしょう。なぜなら、その時間の構築や実績など、作家の足跡も作品の一部となっていくと考えるからです。
作家には資格や免許はなく、あるのは作品と実績、あと、人柄(人間力)で勝負するしかないと思っています。
生きているといろいろな壁や失敗が訪れますが、それでも七転び八起きで知らぬ間にまた制作をして発表をすることの繰り返しです。
「運根鈍」
という言葉を何かで読んだ記憶があります。
「運気」を上げるには「根気」が必要、そして根気はある程度の「鈍感さ」が必要だと。
自分の人生は自分で切り開いていくしかありません。
その道を切り開いて挑戦している姿に、共感をして周囲の人たちはサポートしてくれたり、フォローをしていってくれるのだと思うのです。
程よい鈍感さを持ち、根気よく自分が信じる道を切り開いていくことが
事を成し遂げる一番の近道だと改めて感じています。
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