見出し画像

トイレ動作

こんにちは、わっぴーです。春ですね🌸2回目となる今回のお題は「トイレ」です。排泄動作とも言いますね。作業療法士は生活のリハビリとも言われています。その中でトイレ動作というのはいくつもの工程を踏んでいる複雑な動作になります。
ここではそんなトイレ動作の事について参考文献や参考書、私が学んできたことを活かしながらお話したいと思います。
それでは行きましょう!!

まず、あなたはトイレに何回行きますか?
人によってトイレの回数は様々です。というのもトイレは一日に1回だけという人は少ないでしょう。トイレに行くまでに実はこのような手順を踏んでいるのです。

<トイレの一連動作>
①    尿意・便意を感じる
②   トイレや便器が認識できる
③   トイレまで行き、ドアを開閉する
④    衣類を下ろす
⑤    便器を整え上手に使う
⑥    排泄・排便をする
⑦  お尻を拭いたり、トイレの水を流す
⑧  衣類を上げる
⑨ 部屋に戻る

トイレ動作を自立して行うためには、排泄・排便コントロールがしっかり行えるほかに起居・移動動作、衣類や清拭などを行う上肢機能と感覚機能、それに伴う認知・判断力が必要です。
排泄は生理現象の1つですが、社会的に認める方法で行う必要があり、失敗や排泄物に対して不潔感や羞恥心を持ちやすいです。そのため、排泄動作に問題があるとトイレが気になって外出できないなど、日常生活や社会参加に支障がでてきます。また介助が必要になると介護を受けることへの心理的抵抗は強いです。1)

工程を分けることによりどこで介助が必要なのか、出来ない部分を分析することができます。例えば、トイレの場所がわからないなら、トイレの表示を見やすく工夫する。立ち上がりができないなら手すりを付けるなど環境の工夫で解決することもあります。

このように誰もが行う動作は少し工夫をすると解決することもできるのです。どうしても介助が必要な時、何ができて何ができないのか、考えることによって機能の維持や介助負担の軽減につながります。

今回はトイレ動作でお話しましたが、他にも食事・更衣・入浴・整容など今回伝えました工程に分け分析することはすべての動作に当てはまります。作業療法士はその人ができる強みを活かしサポートする仕事でもあります。工程に分け分析することでわかることもあるので一度考える機会としてこの場をお借りしお話ししました。
それでは最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
以上わっぴーでした🌸

1)参考書:長崎重信:「作業療法学 ゴールド・マスター・テキスト日常生活活動学(ADL)」,2016.2.10.p117を引用


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?