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最近のカリフォルニアの性別問題はむずかしい

カリフォルニアで仕事をしていて何が困るって、誰かと話をするときにうっかり「Yes Ma'am」とか「Yes Sir」って言えないところにあります。

まあマアムは女性向け、サーは男性向けですよね。わたしは誰かに何かを訊かれたときにイェッサーかイエスマアムで答える習慣があって、他州に住んでいるときはそれで全然困らなかったのだけど、カリフォルニアに来てからというもの「この人はサーと呼んで欲しいのだろうか、それともマアムだろうか」と悩むことが増えました。

だってね、ほんとにいろんな人がいるんですよ!!!

見た目も格好も男性だけどオネエ言葉をしゃべる人、たぶん生まれた時の性別は男性だったけど女性として生きたい人(服装も話し方も女性そのものだけどしっかり喉仏はある)、逆に生まれた時の性別が女性だったけど男性として生きたい人。とにかくいろんな人がいる。なんなら男性だけど単に女性の恰好をするのが好きな人だっている。

そこでたとえばうっかり男性として扱われたい人にマアム、と言ってしまうと本当に気まずい。えっと、今のはサーじゃないとダメだったかな、と反射的にイエスマアム!と返事をした直後に後悔することがたまにあります。

たぶん正解はサーもマアムもつけずにイエスのみで応答することなのだ。しかし長年培ってきた癖というのはそうは簡単には抜けないのだった。

もうちょっと年を取ったご婦人だったりすると相手に対して「Yes Hon(イエスハン、ハンはHoneyの略語)」とか「Yes Sweetie」とかすらっと言えたりするんだけどね。あれだと性別はあまり関係ないからある意味便利かもしれない。

しかしこれはHeもしくはSheを文法として使わないといけない英語としての言語の根本的問題かもしれない。なぜなら、日本語は主語が曖昧でもけっこうどうにでもなってしまうからだ。

あと最近じゃHe/SheだけじゃなくてTheyっていうのもあるんですよ。複数形のTheyじゃなくて、ひとりの人間だけどわたしのことはTheyって呼んでね、っていうのがあるの。こうなってくると退屈な(Boring)ヘテロセクシャルの退屈なひとりの女性としては「あーもうわかんなーいーーー」ってなっちゃうのでありました。

この頃じゃジェンダーフリーのバスルームも出てきているから、これからはもうちょっとこういうのが普通になってくるのかもしれないね。

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