#5 ボランティア最終日と超体育会系の打ち上げ|さっぽろ雪まつりボランティア体験記【実録レポ】
土・日と9-17時のフルタイムボランティアを終え、だいぶ仲良くなれた人も増え、翌月曜日。
遂に、雪像作成ボランティアの最終日を迎えていた。
いつもの様に18時まで仕事をして、退勤してすぐ職場から大通り公園まで走る。
到着すると、いつも通りゲレンデのような流行りのBGMがスピーカーから流れ、雪像の方からは漢たちの掛け声が響く。
超厚手の雪作業用ゴム手袋を履き、このために買ったワークマンの安帽子を被り、その上にヘルメット。
雪像の元へ向かうと、昨日まであった足場が全て外され、雪像はほぼ完成型になっていた。
近くにいた班長さんに声をかけ、指示を仰ぐ。
今日の作業は雪像の下に2本設置する滑り台の壁貼りだった。
土日はあんまり上手く出来なかったシャーべ貼り、リベンジマッチである。
バケツで運ばれてきたシャーべを、ボブ(小さめのソリ)の上に空け、ケレン(鋭いコテ)で傷をつけた壁に貼り付けた後、バカ棒(50センチくらいの角棒)で叩く。
この専門用語たちも、すっかり馴染みが湧いてきた。
制作隊のお兄ちゃんの隣で、お兄ちゃん程では無いがまあまあのスピードで壁に雪を貼っていく。
ある程度貼れたら、少し長いバカ棒で盛りすぎた雪を削って、表面を平らにしていく。
コツは、ならした時に凹むところが出ないように、全ての面に余分すぎるくらいたっぷりのシャーべを貼っていくこと。
削ったシャーべはまた再利用できる。
そんなこんなで集中しているうちに、あっという間に作業終了時間になってしまった。
道具の片付け場所も、だいぶ覚えてきた。
制作隊のお兄ちゃんたちと一緒くたになって色んな名前がついた道具を運ぶ。
こうして見ると、初日は「経験値を積みに来た」くらいの気持ちだったのに、今ではすっかり仲間の一員になれている気がしてくる。
少しだけ誇らしい。
何度か一緒になったボランティア仲間の方と、雪像を背景に写真を撮り合う。
控え室に戻り、今日で最後なのだと伝えると、ボランティア担当のミチさんが暖かい言葉を沢山くれた。
ボランティアさんの力でこうして間に合わせることが出来た、沢山来てくれて感謝している、どうかゆっくり休んで風邪をひかないように。
たった一週間なのに、こちらこそ随分とお世話になりました。
本当に濃い時間だった。
飛び込んでみてよかった。
*
その週の金曜日、制作隊とボランティアの打ち上げがあった。
ボランティア控え室(ちょっとした休憩室くらいの広さ)でやるというから、一体どんな雰囲気なのかと気になり、いつものように遅刻して向かう。
到着すると、プレハブ小屋から大声が漏れ聞こえてきた。
一瞬ためらわれるも、思い切ってドアを開ける。
「あっ! ボランティアさん来ましたァー!!」
「イェェエエイ!!!」
そこは、もうどんちゃん騒ぎの坩堝だった。
なになになに。怖い怖い。
「ビールでいいかい!?」
「い、いえ……ノンアルで……」
「ノンアルぅ!?」
不満げだ。すみません。
体育会系の飲み会って、遅刻するとこうも入りにくいのかと学んだ。
とりあえず、お世話になった方に挨拶して、食べるものは食べる。
手拍子がはじまったり、歓声が起こったり、もう笑いながら眺めてるしかない。
仲良くなったボランティアのガッキーさんと話をしようと試みるも、声を張り上げないとお互い聞こえない。
そんな調子で、負けじと叫びながら話していると、お世話になったナカさんが話しかけに来てくれた。
「いやぁ、彼は無給なのによく頑張ってくれましたよ!」
と名指しで褒めてくれた。
ナカさんにはお世話になっていたので、とても嬉しかった。
一週間ぽっちだったけど、頑張ってよかった。
まあ、そんな楽しい打ち上げでした。
*
以上、なんだかしみじみしてしまったけど、さっぽろ雪まつりはこれからが本番!
2024年は2/4-11まで大通り公園会場、すすきの会場、つどーむ会場の3カ所で毎日色々楽しめるスポットがあります!
私は、会場案内ボランティアで引き続き働いてます!
どうぞよろしく!!
サポートなんて頂けた日には舞い上がってドーナツ買っちゃいます。