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「街の本屋さんがECショップをつくるとしたら」考えたいくつかのアイデア

以前、街の本屋さんでWebまわりについてお話する機会をいただきました。

Webサイト含むECショップについて、考えてみました。

その街はどんな街か?

街と一言で言っても人口密度や雰囲気、文化が違います。どんな街かを少し具体的に考えてから、それならこんなECはどうか?とイメージをふくらませることも良いのかなと思います。

その街は、

・首都圏
・私鉄沿線の各駅停車がとまる街
・駅前は商店街
・駅前を少し歩けば住宅街が広がるような街
・本屋さんや古本屋さんはほかにない街

その本屋さんは、

・昔からある本屋さん

という想定で考えてみます。

ECショップの送料について

ECサイトとは、通販サイトのことであり、書籍や雑貨を販売する街の本屋さんは存在します。

考えなくとも気づいてしまうことが、送料と書籍の粗利の関係性です。

書籍の利益は、ここでは、20%とします。1,000円の書籍なら200円です。
送料はサイズや送付方法で変わりますが、こちらも160円や300円、500円などまちまちです。

いずれにせよ、ここで、ん?と思うのは、書籍は送料込みで購入してもらうことがECサイトの通常です。つまり、リアルな本屋さんで購入するよりも料金が高くなってしまいます。

送料以上の付加価値を加えたECショップ

実際にECショップを運営されている街の本屋さんは、送料以上の付加価値を提供していく必要があります。

実例としては、

・選書や文章などの購入者しか読めないなにか

などです。これに加え、1万円以上の購入で送料無料という割引を設けている本屋さんもあります。

上記例のように、このお店で買う理由というものがあることがECショップの運営には考えなくてはいけない事項です。

しかし、この点は、そのお店の特徴というか強い個性が同時に求められており、その結果としての購買理由のひとつの提示という背景があるのかなと考えます。つまり、強い個性のなにか、再現性のないなにか、必要です。

街の本屋さん、例えば独立書店といわれるような個性的な本屋さんでは、この方向で進めていくことで良いと思いますが、冒頭に挙げた、街の本屋さんでは、個性を強く出すよりも、街のひとと一緒に作るような公共性、つまりパブリックなものが良いのかなと思います。

下記は、以前レポートを書かせていただいた、街の本屋さんをパブリックな場所として考えました。

街の本屋さんのパブリックなECショップ

これまで考えてきたいくつかの条件は、

・送料以上の付加価値
・個性をあえて出さない
・街のひとと一緒に

そして考えたアイデアは、

街のひとがおすすめする本、持っている本を、
街の本屋さんで受け渡しするECショップ

です。

・送料以上の付加価値 ▶ そもそも送らない。
・個性をあえて出さない ▶ 本屋の個性でなく街の個性をだす
・街のひとと一緒に ▶ 街のひとの選書や自宅にある本棚から

という回答であり、このECショップは、

・選書であれば、新刊を街の本屋さんの客注扱い
・街のひとが所有している本なら、古本扱い

のように扱い、ECショップのコア機能はマッチングをメインとし、購入が確定した段階で、実際の書籍の仕入れや引き取りなどに進みます。在庫のないECショップです。

街のひとへのご協力が必要ですが、想定する方々は、

自分の経験や所有する本を地元のひとに還元したい方

です。

ECショップを利用するひとは、

・街の本屋を愛するひと
・地域のひととゆるくともつながりたいひと

です。

街のマップなども合わせてつくり、商店街のあの店主のおすすめする本や友達の本などが、街の本屋さんを介して購入できるようなECショップです。

どう作る?

BASEやSTORESの簡易なECショップと、街のひとの選書や書籍を登録してもらうためのGoogleフォームなどで、良いと思います。マップはGoogle Mapで作成する。SNSとWebサイトで記事なども加えた街サイトのようなものがイメージです。

以上です。


引き続き考えまます。


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