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「めあて」って何? 授業の最初の不思議な呪文 「めあて」に違和感を抱く【思い出】

時代は令和。
なのに昭和な教育現場。

娘が小学1年生のときは
正確には、まだ平成だったけれど。
平成29年。
昭和が終わり29年もの月日が
流れている。

毎日毎日、母子登校をして
教室の後ろで娘と一緒に
授業を受けた。

昔よく見た、スライドの姿は消え
立派なスクリーンとプロジェクターが
教室にある。

学校で配られるワークブックは
どれもアニメのキャラクターが
表紙を飾り、なんだか騒がしい。

これで、子どものヤル気が出る
とでも思っているのか、、、?
気が散ってしかたないような
気がするが、、、。
文科省の考える事は分からない。

わたしが、小学校の時代から
かれこれ35年が経っている。
個性を尊重し、一人一人の能力
に応じた教育。
主体的に世の中に関わっていける
ような人間が育つ教育現場に
変わっているだろうと
勝手に期待を膨らませていたのが
いけなかったのだろう。

個性を生かす教育は妄想に過ぎず
35年経っても、一つも変わって
いないように感じた。

子どもの「やる気のなさ」や
「やらされてる感」は、むしろ
今の方が悪化してると感じた。

「めあて」
どの教科でも、この「めあて」が
一番偉そうに、黒板のてっぺんに
書かれる。

授業はほとんどの場合、先生の
「今日のめあては◯◯です」という
呪文から始まる。

それは図工でも。

まず、授業の最初に「教科書」を広げ
「今日のめあて」が黒板に大きく
書かれる。

子どもたちが各々、楽しそうに作って
先生に見せに行く。
そしたら
「はい、やり直し!
今日のめあて分かってるかな?」

やり直しをさせられる。

出来上がった作品は
確かに「めあて」には沿っているが
どれも同じようで、それぞれの子の
「持ち味」とか「らしさ」の
欠けるものだ。

感想文、作文もそう。
表現の仕方、感じた事がクラス全員
ほとんど同じ、、、。

これってちょっと気持ち悪い。

この教育で育った子どもたちは
一体どうなるんだ?

まるで工場で生産される
工業製品みたいじゃないか?!

日に日にわたしは不安な思いが強まった。

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