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地域アートはポスト資本主義?というはなし

少し前、「アートはポスト資本主義」というようなテーマの展覧会や座談会が目についた時期があった。当時はぼんやりと見ていたんだけど、最近、マルクス資本主義の解説動画を見てて、なんとなくそこがつながったような気がした

以下動画の要約

「資本主義は「資本を増やす」ことを前提に、物事の確率を計算し、時間を区切り、未来を予想し、投資する価値があるかを判断する。
資本主義では大量生産できる商品を対象にしていて、一点ものとして作られることを前提にした芸術作品のようなものはその理論に適用されない」

そこで、ポスト資本主義が出てくる

ポスト資本主義は、現在の資本主義のルールの外側にある

資本主義では、商品があり、それは貨幣によって交換される。しかし、もし「商品」以外のものに貨幣を投入(交換ではなく)することになんらかの価値を見出したら、それはもう資本主義のルール外〜ポスト資本主義だ

手元にある貨幣を「商品」以外と交換することに意味があると考えることは、確かにあると思う。特に「社会のために」や「公共のために」という視座で仕事をする人は、その経験があると思う。むしろアートの世界の方が、そういう場面に出くわすことは多いような気がする

例えばアートマーケットにあるような作品と、イベントや展覧会で人を呼ぶようなアート作品と、地方で草の根的に行われるアート活動では、それぞれの「価値」は全く違う

例えば、街の壁面に絵を描いたところで、よほど有名な人でもない限り資産的な価値が上昇するわけではない。しかし「なんだか街が良くなった」ということが起こることを、我々アート関係者は知っているはずだ。創作という行為の過程であったり、人と人とのつながりや、社会の「一体感」とか、「世の中が少し良くなる」みたいなものに価値を見出すことができれば、資本主義のルール外にいくことはそんなに難しくないのかも

多分、実際はかなりいろいろ間違ってるとは思うんだけど、なんとなく腑に落ちたので書き残しておきます

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